2024年4月6日土曜日

志位さんは台湾政府の存在を認められないー日本共産党の平和理論、世界観では、台湾政府は中国共産党の反党分子。

 志位さんが来る4月17日に、どうやって東アジアを戦争のない地域にするか?について包括的な外交提言をするそうです。東アジアの平和構築への提言/17日 志位議長が講演 (jcp.or.jp)

この赤旗記事から考えると、ASEANと協力していかなる紛争問題も話し合いで解決するように日本政府に迫る運動を起こそう、という程度の話と考えられます。

この講演に関する志位さんの呟きは以下です。 (3) Xユーザーの志位和夫さん: 「どうやって東アジアを戦争の心配のない平和な地域にするか? 包括的な外交提言をお話しします。 駐日大使館の方々、各界各層の方々に広くご案内をしております。どうかご参加ください。 ネット視聴もできます。 https://t.co/NZbV3WkI0T」 / X (twitter.com)

東アジアでの戦争というなら、普通の日本人なら中国共産党による台湾・日本攻撃と朝鮮労働党による韓国・日本攻撃、あるいはロシアによる日本攻撃を思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし日本共産党の平和理論では、米国と軍事同盟を結んでいる日本政府が東アジア最大の戦争国家です。

インターネットで中朝露の危険性を訴える人々は戦争勢力です。日米軍事同盟を批判している中朝露は、本質的には平和勢力です。

日本共産党の平和理論では、日米軍事同盟を徹底的に弱体化させれば、本質的には平和勢力である中朝露は安心し、核軍縮への道を歩む事になります。以下を御参照願います。

黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 志位さんは中朝露に安心を与えたい(志位さんの講演より)ー志位さんは中朝露を平和勢力と見る (blueribbonasiya.blogspot.com)

そこで志位さんは、ASEANに倣い、あらゆる紛争問題を話し合いで解決するよう、日本政府に迫っていく市民運動を大規模に起こそう、と訴えるのではないでしょうか。

志位さんの包括的な提言、とやらはこんな調子と考えます。

志位さんがあらゆる紛争問題を話し合いで解決する、というなら、志位さんは習近平と中国共産党に、台湾政府の存在を認め、台湾政府と話し合えと要求するべきです。

ASEANに倣え、というなら、台湾政府のASEAN加盟、東アジアサミット参加を認めよと訴えるべきです。

志位さんが台湾を訪れ、台湾政府高官と会って、習近平と中国共産党は台湾政府の存在を認め、台湾政府と話し合えと共に要求しよう、と記者会見で訴えたら注目されますよ。

これは志位さんには無理でしょうけれど。日本共産党が台湾政府の存在を認めないのは、台湾を中国領と規定しているからです。

日本共産党は台湾政府を、中国共産党の反党分子、のように見ているのです。これは随分変な話ですが、不破さんや志位さんは大真面目にそう見ていると考えます。

中国共産党が台湾を統治した時期はないのですから、本当に変な話なのですが。この件については、以下を御参照願います。

黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 志位さんは台湾政府を共産主義運動における反党分子のようにみるー台湾は中国の領土だから、中国共産党による台湾政府解体を社会進歩と見る (blueribbonasiya.blogspot.com)

志位さんにとって、台湾政府は中国共産党の反党分子ですから、日本共産党が台湾政府の存在を認め、中国共産党は台湾政府と話し合え、などと要求する事は大国主義的干渉です。

あるいは、結社の自由の侵害です。

日本共産党員でない人が志位さんに、松竹伸幸さん、鈴木元さんと話し合え、と要求したら結社の自由の侵害だ、と志位さんはそう言うでしょうね。

台湾政府が中国共産党の反党分子、など奇々怪々な発想ですが、日本共産党は台湾を中国領と見ているのですから、そんな結論になってしまうのです。

台湾政府が解散し、台湾が中国共産党の統治下に入ることを、不破さん、志位さんは社会進歩、歴史の法則的発展とみなすと考えられます。

日本共産党員と支援者の皆さんも、台湾が香港のようになっていくことを社会進歩、歴史の法則的発展をみなしているのでしょうか。

台湾に国家安全維持法が施行されるべきですか。

私が日本共産党員の皆さんにそんな問いかけをすること自体、結社の自由の侵害でしょうか。







2024年3月22日金曜日

中北浩爾教授が日本共産党に反論ーどうする志位さん!

 既にX(旧twitter)で広まっていますが、中北浩爾教授が日本共産党に反論しました。下記です。「日本共産党からの批判に反論する」中央大学法学部教授/中北 浩爾 | 特集 (gendainoriron.jp) 

中北教授は、志位さんが野党連合政権では自衛隊と共に日米安保条約を活用するという方針をうちだしている事、日米安保第五条により在日米軍に出動を要請する可能性に言及した事を指摘しています。志位委員長の外国特派員協会講演/出席者との一問一答 (jcp.or.jp)

中北教授は野党連合政権では安保・自衛隊を容認するしかないという点で自分と志位さんは完全に一致している事、谷本諭さんがこの点で自分を批判するなら、志位さんも批判すべきだと指摘しています。

私も、谷本諭さんが志位さんの日米安保活用論を無視している事を少し前に指摘しました。黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 志位さんは自分の安全保障政策(日米安保活用論)を内緒にしたいー日本共産党はなぜ、中北浩爾教授の反論掲載を拒否したのか (blueribbonasiya.blogspot.com)

どうする志位さん!という話になりますが、志位さんと日本共産党は黙殺する可能性が高い。

繰り返しですが志位さんは、御自身の日米安保活用論を内緒にしたいと考えます。

これが日本共産党内に広まってしまえば、日米安保を活用するなら志位さんと松竹伸幸さんは同じではないか、という話も広がってしまいます。

厄介な事、面倒な事は避けるに限る。日本共産党内部にこういう風潮が蔓延しているように思えてなりません。



2024年3月18日月曜日

川田忠明さん(日本共産党平和運動局長)はプーチンの残虐性を無視している

 日本共産党は、憲法九条を世界に広げよう、と繰り返し訴えています。

日本共産党の平和理論では米帝国主義が戦争の根源です。これはレーニンの帝国主義と戦争に関する理論に依拠しています。

従って韓国、台湾、ウクライナ、欧州諸国にも憲法九条を広げて、それぞれが軍隊を解散し、米軍がアジアと欧州から出ていけば世界平和が実現することになります。

この点で日本共産党は、中朝露と完全に一致しています。

日本共産党の平和理論では、米軍はアジアと欧州から出ていけと主張する中朝露は平和勢力です。

日本共産党は大会決定等で、中朝露を覇権主義と規定していますが、帝国主義で戦争国家だ、という把握はしていません。

憲法九条教徒なら、ウクライナに憲法九条の適用・ウクライナ軍解散を訴える

ウクライナが軍隊を解散したら、ロシアがウクライナ全土を占領してしまう事は明らかですが、私見では日本共産党員や憲法九条教徒はこれを認めません。

憲法九条教徒の見地なら、憲法九条を適用したウクライナにプーチンは恐れをなし、ロシア軍に即時撤退指令を出すはずです。

以下の川田忠明さんの論文には、ウクライナに憲法九条を広げよう、ウクライナ政府は軍隊を解散せよという主張はありません。

フィンランド、スウェーデンのNATO加盟を批判する記述もありません。3年目迎えたロシアのウクライナ侵略/戦争終結へ いま何をすべきか (jcp.or.jp) 

川田忠明さんは、本音では憲法九条には戦争を防ぐ力などないと認めているのかもしれませんが、それを表には出さないようにしている可能性が高い。

日本共産党の幹部には、本音を表に出さないで生き方を選択した方が多いと思えます。

川田忠明さんは、ロシアとウクライナに「即時停戦」を要求する事は違法な侵略者とそれに抵抗するものを同列に置くことになり、道理がないと主張しています。

それなら川田忠明さんは、欧米諸国によるウクライナへの莫大な軍事支援を平和に貢献する行為と称賛し、憲法九条がどうあれ、日本もウクライナに徹底的な軍事支援をせよと主張するべきです。

川田忠明さんら日本共産党員は、同党の平和理論に固執しているので、ウクライナへ軍事支援をしよう、と訴えられないのです。

それどころか、川田忠明さんら日本共産党員は以下のようにプーチンを平和勢力とみなしていると考えられます。

川田忠明さんら日本共産党員は、プーチンが本質的には平和を志向していると見る

川田忠明さんは国連憲章を守れ、の一点で国際的団結を実現し、ロシアの蛮行を包囲することこそ、戦争を終わらせる道だと強調していますが、プーチンも国連憲章を遵守すると嘯くでしょう。

プーチンの理屈では、ロシアは国連憲章を遵守し、非ナチ化のための特別軍事作戦を実施しているだけです。

酷い話ですが、他国が何をどう言おうと、プーチンはこれを繰り返し、ウクライナを攻撃し続けるだけです。川田忠明さんはプーチンの本質的な残虐性を無視しています。

私見では川田忠明さんは、プーチンがNATOや日米安保を批判するので、本質的には平和を志向する政治家であると把握しています。

プーチンは本質的に平和を志向する政治家なのですから、国際社会がプーチンとじっくり対話をし、国連憲章を守れと粘り強く訴えれば、プーチンはいずれロシア軍に撤退指令を出すと川田忠明さんら日本共産党員は信じているのでしょう。

川田忠明さんがウクライナを支持するなら、憲法九条を世界に広げたら中朝露の思うつぼであることを認め、米国と欧州諸国によるウクライナへの軍事支援がウクライナと欧州の平和に貢献している事を認めるべきです。

中朝露の核軍事力に対しては、米国と軍事同盟を締結し、米国の核軍事力により自国の主権、平和と民主主義を守るしかないことを川田忠明さんら日本共産党員は認めるべきです。

川田忠明さん、本音で国民と議論をしませんか。本音を内緒にする生き方は変ですよ。

2024年3月16日土曜日

志位さんは自分の安全保障政策(日米安保活用論)を内緒にしたいー日本共産党はなぜ、中北浩爾教授の反論掲載を拒否したのか

 中北浩爾教授は、一昨年出た中公新書「日本共産党」の著者です。

日本共産党の歴史と理論、政策についてわかりやすく解説されています。日本共産党に関するいろいろな件について、多くの新聞、雑誌が中北教授にコメントを求めるのは当然です。

この本のp. 401で中北教授は、日本共産党が安定した連合政権の担い手になるためには、日米同盟や自衛隊の役割承認が不可欠であること、米国や大企業・財界との一定の協力関係構築が必要である旨、主張しています。

中北教授はこの本の出版後も、様々な機会でこの主張をしていると考えられます。

日本共産党は中北浩爾教授を「赤旗」で批判したが、反論の掲載を拒否した

中北教授に対し、日本共産党の谷本諭理論委員会事務局長は「日本共産党を論ずるなら事実にもとづく議論を」という論考で反論しました。日本共産党を論ずるなら事実にもとづく議論を/――中北浩爾氏の批判にこたえる/理論委員会事務局長 谷本諭 (jcp.or.jp) 

この論文に対し、中北教授は反論を「赤旗」紙面に掲載するよう、日本共産党に要求しましたが、日本共産党はこれを拒否しました。下記です。


日本共産党のこの回答に対し、インターネットで少なくない同党支援者が失望感を表明しています。

私見では、日本共産党が中北教授の反論掲載を拒否した理由の一つは、志位さんが著書などで提起している安全保障政策(日米安保活用論)を内緒にしたいからです。

前述の谷本諭さんの論考には、志位さんの日米安保活用論についての言及はありません。

志位さんによれば、日本共産党は政権に参加できたら、日本有事の際、日米安保第五条により米軍に出動要請をします。違憲の自衛隊を合憲と認め、防衛出動を認めます。

与党になった日本共産党は、政府のこれらの政策を容認するのですから、与党になった日本共産党は日米安保活用論者です。

与党になった日本共産党は、安全保障政策で今とほぼ百八十度異なる主張をすることになります。

日本共産党の皆さんは、今は日米安保は危険だと街頭で繰り返し訴えているでしょうが、与党になれたら日本有事の際は日米安保により平和と民主主義を守ります、と訴えるのでしょう。変な話ですが。

中北教授は志位さんの著作にも出てくる、志位さんの日米安保活用論を百も承知でしょう。

中北教授から、日米安保活用論を指摘されたら志位さんは困る

中北教授から、「日本共産党は既に日米安保活用論者の政党ではないですか。野党の今と与党になってからで安全保障政策が百八十度異なるのはおかしい。野党の今でも、日米安保容認を訴えるべきです」と言われたら、志位さんは困ってしまいます。

志位さんは、自分の安全保障政策に確信が持てなくなっていると考えられます。

わが党は与党になったら日米安保を活用して日本の平和と民主主義を守ります、などと志位さんが正直に言ったら、日本共産党は大混乱に陥ってしまいかねません。

厄介な事、面倒な事は避けるに限る。志位さんはこう判断したと考えられます。




2024年3月10日日曜日

朝鮮学校への補助金増、無償化適用を主張する日本共産党、左翼人士はチュチェ思想を大局的には進歩的思想、朝鮮労働党を平和勢力と見ている

 朝鮮労働党について知り、語るためには、金日成、金正日と朝鮮労働党の文献を読むことが大事と考えます。

日本共産党について知り、語るためには宮本顕治さん、不破哲三さんの文献と同党の大会決定や「赤旗」「前衛」に掲載された文献を読むことが大事です。

チュチェ型の革命家は、金日成の教えを信条化し、それを無条件性の原則で実行する

「金正日伝 第二巻」(白峰社より平成17年刊行。p. 24)によれば、金正日は人々をチュチェ型の革命家に育てるうえでの原則的な問題を明らかにしました。

それは金日成同志に忠実にしたがい、その権威を守り、思想を信念とし、教えを信条化し、その実行において無条件性の原則を守る事だそうです。

在日本朝鮮人総連合会と朝鮮労働党在日非公開組織「学習組」に所属している皆さんは、金日成、金正日と金正恩に絶対性、無条件性の忠誠心を抱いていると考えられます。

金正日によれば、全社会をチュチェ思想化するうえでもっとも重要な問題は、社会の全構成員を金日成に忠実なチュチェ型の革命家にすることです。

朝鮮学校教員の皆さんは、金正日のこの「お言葉」に従い、子供たちを金日成に忠実なチュチェ型の革命家に育てるべく、日夜努力していると考えられます。

「金正日伝 第二巻」(p. 369)によれば、昭和52年9月に金日成が党中央委員会第五期第十四回総会で発表した「社会主義教育にかんするテーゼ」は人々を自主性と創造性をもった人材に育てるための教育綱領であり、教育の方向を示した社会主義教育の百科全書です。

教育テーゼを実践して教育事業に新たな転換をもたらしてこそ、育ちゆく新しい世代を真のチュチェ型の革命家に育て、全社会のインテリ化を力強く推進できるそうです。

私は本ブログや、twitterで繰り返し朝鮮学校の最も基本的な教育方針は金日成の社会主義教育テーゼであると訴えてきました。

この点では、私と在日本朝鮮人総連合会の皆さんは完全に一致していると考えています。

不破さん、志位さんは朝鮮労働党の文献を読み込んで、在日本朝鮮人総連合会との交流再開を決断した

朝鮮学校への補助金増、無償化適用を主張する日本共産党と左翼人士の皆さんが、金日成や金正日、朝鮮労働党の文献を読んでいないはずがありません。

不破さんは、金日成、金正日と朝鮮労働党の文献を徹底的に読み込んで、チュチェ思想を大局的には進歩的思想と考えたから、在日本朝鮮人総連合会との交流を再開する決断をしたと考えられます。志位さんも同様と考えます。

志位さんも、チュチェ思想を進歩的思想とみなし、それを日本社会にも普及している朝鮮労働党を平和勢力と見ているから、在日本朝鮮人総連合会と引き続き友好関係を維持していると考えます。

志位さんはチュチェ型の革命家が、社会進歩と平和のために貢献していると見ているのです。

一昔前の日本共産党は、チュチェ思想を批判していました(例えば、昭和60年11月の第十七大会決定)。

これは今の日本共産党の路線と大きく異なるので、志位さんは内緒にしていると考えられます。

赤旗編集局編「北朝鮮 覇権主義への反撃」(平成四年刊行)も同様です。

この本を、朝鮮学校への補助金増額や無償化適用を日夜熱心に訴えている若い共産党員が読んでしまったら、日本共産党の現路線への疑問が出てしまいかねません。

田村智子委員長は、この文献を読んでいないかもしれませんね。どうでしょうか。

2024年3月1日金曜日

山添拓議員は、ウクライナがロシアのミサイル攻撃を受忍すべきとお考えですか。

先日の日本共産党大会で 山添拓議員は、日本共産党政策委員長になりました。

山添拓議員が斬新な政策を打ち出す事を期待している日本共産党員、支援者の方が沢山いるようです。

しかしX(以前のtwitter)やyoutubeでの発言を見る限り、山添拓議員は日本共産党の平和理論を信奉している方と思えます。

山添拓議員は先日、次の呟きを発信しました。

山添拓議員によれば、三菱重工が製造するパトリオットが米国に輸出されたら、米国でのパトリオットの在庫を支え、米国からウクライナにパトリオットが輸出されてしまいます。

これは日本がウクライナに軍事支援をする事と同じですから、日本は断じて米国にパトリオットを輸出してはならないそうです。

日本は断じてウクライナに軍事支援をしてはならない!と山添拓議員は訴えています。

日本共産党の平和理論では、NATOに反対するロシアは平和勢力

日本共産党の平和理論では、米国を中心とする軍事同盟が戦争を起こす原因です。これは、帝国主義、金融資本が戦争を起こすというレーニンの帝国主義論を基礎としています。

日本共産党の平和理論について、本ブログでは繰り返し論じてきました。

黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 日本共産党に安全保障政策はないー不破さんは中朝を大局的には平和勢力とみた (blueribbonasiya.blogspot.com)

日本共産党の平和理論に依拠すれば欧州では、NATO(北大西洋条約機構)が戦争を起こす原因という結論になります。

昨年3月、フィンランドがNATOに加盟しました。ハンガリーが承認したので、スウェーデンも近く加盟する運びです。

日本共産党はこれを、平和への逆流と評価しています。

日本共産党の平和理論では、NATOの東方拡大こそ、戦争を招く原因です。

ソ連を中心とした軍事同盟だったワルシャワ条約機構は解散したのに、NATOが解散しないのはおかしい、ロシアがNATOを拡大させた欧州諸国に反発するのは当然という話になりえます。

日本共産党は、ロシアは覇権主義だが平和勢力とみる

ロシアはNATOの拡大に一貫して反対していますから、日本共産党の平和理論では、平和のためにたたかっています。

プーチンは欧州平和のために貢献している政治家です。

これではあまりにも非現実的なので、志位さんら日本共産党の皆さんもおかしいな、と感じているかもしれません。

しかし志位さんはロシアこそ戦争国家だ、と断言など決してできません。

中朝露こそ戦争国家であり、欧州諸国や日韓は中朝露による攻撃から自国を守るために米国と軍事同盟を締結していると志位さんが認めてしまったら大変です。

日本共産党の平和理論はとんでもない間違いだったという話になってしまいます。

そこで志位さんは、ロシアや中国を覇権主義と批判しても、戦争国家だという把握はできません。

覇権主義という語から日本共産党員が、中朝は他国に押しつけがましい事を言う国という程度の認識にとどまれば、日本政府は押しつけを拒否すれば良い、憲法九条があるから大丈夫だという話になる。

こんな調子で山添拓議員は、ロシアは覇権主義だが平和勢力であると把握していると考えられます。

山添拓議員の上記の発信は、平和勢力のロシア、頑張れという気持ちの吐露と考えます。

山添拓議員はウクライナが憲法九条を導入すべきと考えていませんか

山添拓議員ら日本共産党の皆さんは、ウクライナ人はロシアによるミサイル攻撃を受忍すべきと考えているのではないでしょうか。

それなら、山添拓議員がウクライナへのパトリオット輸出に断固反対するのは当然です。

憲法九条により世界平和を実現しようという方なら、ミサイル攻撃受忍論を唱えると考えます。

山添拓議員は、憲法九条を世界の宝だとお考えでしょう。

それなら、ウクライナが憲法九条を導入し、ウクライナ軍を解散すればロシアはウクライナを攻撃する口実を失う、と山添拓議員はお考えではないですか。

そのとき、国際社会が国連憲章を守れ、と団結して主張すれば、プーチンは意気消沈してロシア軍にウクライナからの撤退指令を出す、と山添拓議員はお考えではないですか。

国際社会が一致団結してプーチンに国連憲章を守れと要求しても、プーチンは我が国は国連憲章にもとづいて非ナチ化特別作戦を遂行しています、と答えるだけかもしれませんね。

山添拓議員と支援者の皆さん。いかがですか。






2024年2月25日日曜日

志位さんは第一回米朝首脳会談時、大喜びした(平成30年6月)ー志位さんは保身を重視する

 誰しも厄介な事、面倒な事とは関りを持ちたくない、と考えるものです。

厄介な事、面倒な事をどうするかについて真剣に考えると、どうしようもないという結論が出てしまうから後回しにしよう。

当面傍観すれば、事態が好転するかもしれない。

私見では、志位さんは朝鮮労働党について、一貫してこんな調子で対応しています。そんな人は傍観しつつも事態が好転すれば、大喜びするものです。

志位さんは第一回米朝首脳会談を大歓迎した

6年ほど前、志位さんは「歴史的な米朝首脳会談を心から歓迎する」(平成30年6月12日)という声明を出しています。歴史的な米朝首脳会談を心から歓迎する│声明・談話・発言│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会 (jcp.or.jp) 

この声明で志位さん(日本共産党)は、米朝両国が朝鮮半島の非核化と平和体制構築をすすめ、両国関係を敵対から友好へと転換させるために努力する事で合意したと信じ、心からの歓迎を表明しています。

こちらのインタビュー記事を読めば、志位さんが大喜びしていることがわかります。米朝首脳会談の歴史的意義、今後の展望を語る/志位委員長インタビュー (jcp.or.jp) 

志位さんによれば、今回の合意は米朝首脳間の初めての合意だから、この合意を覆せるのは首脳しかいないので簡単には後戻りできない重みがあるそうです。

この間の南北、米朝という二つの首脳会談によって、米国、北朝鮮、韓国、日本、さらに全世界の人々が戦争の脅威、核戦争の脅威から抜け出す扉が開かれたそうです。

世界はわが党が求め続けた方向に劇的に動いたと志位さんは断言しています。

この平和プロセスが成功をおさめたら、北朝鮮の「脅威」を口実にした「戦争をする国づくり」の企てはその根拠を大きく失うことになるそうです。

志位さんは、米朝首脳会談がよほど嬉しかったのでしょうね。

朝鮮労働党が平和勢力であるという、わが党の主張の正しさが誰の眼にも明らかになったと志位さんは考えたのでしょう。

志位さんが期待した平和プロセス、は全く進まなかった

この翌年2月27,28日に第二回米朝首脳会談がハノイで開催されましたが、何の成果もあげられませんでした。

28日昼頃には交渉が決裂状態となり、昼食会すらできませんでした。第三回米朝首脳会談らしきものがこの年の6月30日に板門店で開催されましたが、成果は皆無でした。

志位さんは落胆したでしょうね。世界は日本共産党が求め続けた方向に動かなかったのですから。

金正恩と朝鮮労働党は首脳間の合意や条約を気軽に破ります。

金正恩と朝鮮労働党にとって米朝首脳の合意、南北首脳の合意は勿論、日朝平壌宣言も紙切れでしかない。

10兆円くらい出せば、金正恩は核兵器禁止条約に調印する可能性があります。入ってきた大金で金正恩は核実験をやるでしょう。

国際世論が核実験は核兵器禁止条約違反だ、と批判しても朝鮮労働党は、共和国の自主権を侵害するなと怒るだけです。

北朝鮮の脅威は口実ではありません。

「戦争をする国づくり」を徹底的に進め、金正恩による日本攻撃に対する徹底的な反撃力の存在を金正恩に誇示するべきなのです。

志位さんら日本共産党員の皆さん、左翼人士の皆さんにとって、金正恩と朝鮮労働党の存在は厄介で面倒な事でしかないでしょう。

しかし、朝鮮労働党による蛮行の歴史から目をそらし続ける事は適切でしょうか。

志位さんと左翼人士は朝鮮労働党による蛮行の歴史を直視できない

朝鮮労働党は日本人や韓国人の拉致、大韓航空機爆破、ラングーン事件、日本漁船銃撃と漁船員射殺、クアラルンプールの空港での金正男さん殺害など、あらゆる蛮行を重ねてきました。

日本国民が朝鮮労働党について、危険な集団だと考えるのはあまりにも当然です。

中朝露は日本を攻撃する意思と能力を持っているという認識が国民の中に広まると、日本共産党、左翼陣営は大変です。

憲法九条は金正恩による核ミサイル攻撃に反撃しません。

志位さんは保身のために金正恩と朝鮮労働党について、思考と議論を拒否する

志位さんが朝鮮労働党の蛮行の歴史についての思考と議論を拒否するのは、厄介で面倒な事と認識しているからです。

志位さんはまた、当面傍観すれば事態が好転するだろうと考えているのでしょう。

韓国でまた左翼政権が成立すれば、全力で金正恩と朝鮮労働党を支えるでしょう。金正恩はさらなる核軍拡を進める。

志位さんと日本共産党員の皆さんは、金正恩の核は防衛目的と信じていそうです。

この疑問についても、志位さんは思考と議論を拒否するでしょうね。

憲法九条による平和を、などと訴えて朝鮮労働党についての思考と議論を拒否する左翼人士も、保身を重視する方々と考えます。