2014年2月27日木曜日

北朝鮮国家安全保衛部と朝鮮人民軍兵士の金日成、金正日への敬愛心を消滅させるため、対北朝鮮ラジオ放送開始時の音楽を韓国歌謡曲にしてそのあと、白頭山三代将軍神話の虚構を暴くべきだ!

金日成は「朝鮮革命」でなく「中国革命」に参加した。「革命」の実態は山賊行為で、日本軍は住民の生活と治安維持のために出動した。


被拉致日本人救出のためには、北朝鮮の住民の最強監視機関である国家安全保衛部と、国境を警備、封鎖している朝鮮人民軍を弱体化させねばなりません。

そのためには、国家安全保衛部と朝鮮人民軍幹部の金日成、金正日そして金正恩への敬愛心を消滅させねばなりません。

北朝鮮では、金日成、金正淑(金正日の母)、金正日を白頭山三大将軍と呼びます。金日成と金正淑らが邪悪な日本帝国主義を打倒するためにパルチザン闘争を白頭山で行ったそうです。

金正日は白頭山の密林にある小屋で生まれたそうです。これらはいずれも大嘘です。

現実の金日成(本名は金聖柱)は、中国共産党満州省委員会が組織した「東北人民革命軍」(のちに東北抗日連軍と改名)の下級隊員でした(李命英「北朝鮮 金日成は四人いた」ワニ文庫p289)。

金日成は中国共産党の指導下で多少の活動をしただけですから、「朝鮮革命」でなく「中国革命」に貢献しただけです。

李命英教授によれば、東北抗日連軍内の朝鮮人たちがやったことは馬賊に毛の生えたようなものでしかありません(同書p267)。

金日成とその部隊は、日本軍の討伐から逃れるため、1940年12月頃にはソ連領に逃げてしまいました。金日成とその部隊はハバロフスクのソ連軍第88旅団に再編成されました。

金正日はハバロフスク近郊で生まれたのですから、白頭山とは無関係です。

ジャーナリストの萩原遼氏は北京で金正日の乳母、李在徳さんと1992年1月に北京で会った(「朝鮮と私 旅のノート」文春文庫、p152-157)-


萩原遼氏は金正日の乳母だった李在徳さんと1992年4月に北京で会い、「金正日にお乳を飲ませたのは事実ですか」と問いかけました。

李在徳さんは事実ですと答え、乳の出の悪い金正淑に代わって彼女が乳を与えたと答えました。李在徳さんは1941年頃ハバロフスクに入り、そこで金正淑と会いました。

その後李在徳さんはまた満州に派遣されましたが、1942年4月ごろハバロフスクに戻ってくると金正日が産まれていました(前掲書p154-155)。

金日成や金正日への敬愛心を未だに保持している人がいるならば、それは白頭山三代将軍云々の大嘘に依拠しているところが大きい。

日本政府は対北朝鮮ラジオ放送で、金日成は中国共産党の指導下で山賊行為のようなことをやったに過ぎないこと、

1940年12月頃には日本軍の討伐から逃れるためソ連に逃げてしまったことを北朝鮮の人々に伝えるべきです。

山賊行為をやっている集団を逮捕するのは当然です。

金正日はハバロフスク近郊で生まれたのだから、白頭山とは無縁であることも対北朝鮮ラジオ放送で伝えるべきなのです。

日朝平壌宣言は完全に無効となったことを日本政府は確認するべきだ。


対北朝鮮ラジオ放送で北朝鮮の真実を伝えることは、日本政府の対北朝鮮外交政策の大転換を意味します。


北朝鮮は小泉訪朝以後、弾道ミサイルと核実験を断行しているのですから日朝平壌宣言は完全に無効化しました。六か国協議とやらに日本政府が参加する必要は全くない。


日本政府はまずこれを確認するべきです。


金正恩政権下では日本人拉致問題の完全解決や核兵器と弾道ミサイルの廃棄などありえない。


すべての披拉致日本人を取り返すためには、徹底した北朝鮮の体制批判を断行し金正恩の権力、統制力を可能な限り弱体化させ、体制崩壊を目指さねばならない。


これを日本政府として確認し、対北朝鮮ラジオ放送の内容は勿論、外務省のホームページでの北朝鮮に関する記述も大きく変更するべきです。


外務省と拉致問題対策本部は北朝鮮を韓国や台湾の開発独裁政権程度と把握しているのか



現状の記述では、外務省は北朝鮮を韓国の朴正ヒや台湾の蒋経國政権程度の開発独裁政権という程度にしか把握していないと考えざるを得ない。


外務省のホームページでは、政治犯収容所とそれを管理している国家安全保衛部についての記述が一切ない。公開処刑についてもふれられていない。


北朝鮮が対南朝鮮革命という革命戦略を保持し、韓国の政権転覆による朝鮮半島の統一を策しているという記述もない。


北朝鮮が韓国の朴正ヒや台湾の蒋経國政権程度の開発独裁体制であるなら、国交を樹立し経済成長を支援すれば次第に人権状態は改善していくだろうという話になってしまいます。


外務省及び拉致問題対策本部は、北朝鮮の体制をあまりにも軽く把握しているのではないでしょうか。

ソウルオリンピックを阻止するためなら民間航空機を爆破してしまうような体制であることを重々認識していただきたい。

主体思想すなわち「主体革命偉業」のためなら大量殺人を断行するのが北朝鮮の体制なのです。外務省のホームページでは、次のように記載されているだけです。

「北朝鮮の政治は,主体思想(チュチェ思想:北朝鮮憲法では人間中心の世界観であり人民大衆の自主性を実現するための革命思想」(第3条)と規定)及び先軍思想を基礎とし,朝鮮労働党の指導の下にすべての活動を行う(第11条)とされている」。


外務省の担当者や拉致問題対策本部の皆さんは金日成や金正日の著作集を読んでいるのでしょうか。

「党の唯一思想体系確立の十大原則」すら、外務省や拉致問題対策本部の担当者は認識していないのではと考えざるを得ません。

心ある政治家が主動して対北朝鮮政策の抜本的転換を!


あえて担当者を擁護すれば、北朝鮮の体制の真実を認めるとこれまでの外交政策では全く駄目という結論が出てしまうから、一担当者としては真実を見て見ぬふりをするしかないのかもしれません。

一担当者が政策の抜本的転換など主張できるはずもないのですから、心ある政治家の方々の決意が必要なのです。

対北朝鮮ラジオ放送で披拉致日本人の返還を強く求めていますと言えば金正恩が心を入れ替えるということはありえない。

北朝鮮との「対話」内容として、白頭山血統など虚構であること、金正男のほうが金正恩より正統性があることなど、金正恩の権力継承の正統性を揺るがすものに変更するべきです。

対北朝鮮ラジオ放送開始時の音楽に「少女時代」「KARA」「S.E.S」「Finkle」を採用するべきだ


対北朝鮮ラジオ放送の開始時の音楽に、韓国の歌謡曲を採用するのも良いでしょう。

ふざけるなと言われそうですが、私は大真面目です。日本の音楽に朝鮮人民軍兵士や国家安全保衛部の職員はさして関心がないのは明らかです。

あらゆる手段で対北朝鮮ラジオ放送の聴取率を上げ、北朝鮮の体制を弱体化させねばならないのです。

韓国の女性グループ「少女時代」「KARA」「S.E.S」や「Finkle」、厳正花の歌を日本政府の対北ラジオ放送に採用すれば、若い朝鮮人民軍兵士の中で人気沸騰すること間違いなしです。

KBSと契約して、歌謡番組を録音し放送しても良いでしょう。たった今、韓国の若者たちはどんな歌謡曲を聴いているのだろうか。同世代の朝鮮人民軍兵士ならこれに関心があるはずです。

「少女時代」「S.E.S」の歌や歌謡番組が終わった後、白頭山三代将軍とやらの真実を淡々と平壌なまりの朝鮮語で伝えれば良いのです。

すべては、披拉致日本人救出のためです。

2014年2月24日月曜日

被拉致日本人救出のため、日本政府は対北ラジオ放送などで北朝鮮の国家安全保衛部と朝鮮人民軍兵士に思想攻撃を加えるべきだ―「白頭山血統」の虚構性を広めよう―

国家安全保衛部と朝鮮人民軍を弱体化させれば被拉致日本人が北朝鮮から逃げやすくなる


被拉致日本人を救出するために日本政府、日本人は何をなすべきか。この問題を、逆から考えてみましょう。

現状では絵空事ですが、被拉致日本人が何者かの手引きで中朝国境なり、38度線を越えて北朝鮮から脱出できたと想定してみます。なぜその方々は逃げられたのでしょうか。

被拉致日本人を厳重に管理しているはずの担当部署、国家安全保衛部と国境を封鎖しているはずの朝鮮人民軍の監視が根源的に緩んだからです。

何者かが、被拉致日本人脱出の手引きをできるようになったからでしょう。

監視が緩んだのは、何らかの理由で国家安全保衛部と朝鮮人民軍が自らの業務を遂行する気力を失ったからです。私たちは、彼らの業務遂行気力の源を考えれば良い。

この状況は国家安全保衛部が、「民族反逆者」を逮捕して政治犯収容所に連行する気力を喪失したことになります。

国家安全保衛部の業務遂行気力が弱体化すれば、反党反革命分子を政治犯収容所に連行しなくなる


気力がなくなる経路の一つは、国家安全保衛部の職員でも日々の生活が配給だけではとても苦しく、外貨で闇市場から物資を購入せねばやっていけなくなくなるときです。

そんなとき、誰かから外貨の賄賂を受け取って「民族反逆者」を見逃すようになったのかもしれません。

様々な理由から「敬愛する将軍 金正恩同志」への忠誠心を失ってしまえば業務遂行の気力を失います。

三代目の言うことを聞いて日々のつまらない業務をやるより、闇物資運び屋と取引して被拉致日本人を逃がし、外貨を得た方が良い。

上層部には被拉致日本人を別のところに移したとでも報告し、多少の賄賂を出せば何も追求されない。上層部も精神的に弛緩している。そんな状況をあらゆる手段で醸成することです。

そういう状況になれば、被拉致日本人は北朝鮮から脱出できることになります。

朝鮮人民軍兵士の金正恩への忠誠心を弱体化させ、「独立軍」を作るために


あるいは、朝鮮人民軍の中で「敬愛する将軍 金正恩同志」への忠誠心が大きく毀損されたらどうなるでしょうか。

労働党中央への外貨上納義務を放棄し、自分たちで中国と交易をし生活を営むような師団が出てきたらどうなるでしょうか。

そんなとき、本来は朝鮮人民軍内部の警察ともいうべき機関「保衛司令部」が金正恩に反抗する人間を逮捕せねばならないはずです。

しかし保衛司令部も反乱分子に同調するようになってしまえば、その師団は事実上独立した軍となったようなものです。

独立した軍隊を鎮圧できるのは装備と忠誠心が勝っている別の軍しかない。国家安全保衛部の装備では、独立した軍隊を鎮圧できない。

独立した軍隊が支配するような地域内に政治犯収容所が存在していると、外部との連絡が遮断されてしまいます。

政治犯収容所を管理する国家安全保衛部は独立した軍に降伏することになるでしょう。

独立した軍隊の管轄にある政治犯収容所を解放させ、食糧を支援すればよい


政治犯収容所の囚人を独立した軍が釈放するのなら、国際社会から大幅な食糧支援を受けることは十分考えられる。

そんな地域ができれば、金正恩の権威は大きく揺らぎ平壌の権力も遠からず崩壊するでしょう。

平壌にいる被拉致日本人返還と引き換えに朝鮮労働党の対南工作担当者や国家安全保衛部高位幹部が亡命を要請するかもしれない。

こうした状態まで持っていくためには、経済制裁を徹底的に強化するだけでなく、北の国家安全保衛部と朝鮮人民軍に思想攻撃をラジオ放送などで加え、金正恩への忠誠心を弱体化させるべきなのです。

張成澤の人脈を全て消そうとすれば地方の人民軍幹部も対象になる―銃撃戦もありうる―


張成澤の処刑により、中国との交易担当者だけでなく朝鮮人民軍内部にもかなりの動揺、疑心暗鬼が募っている可能性は十分にある。張成澤の人脈は平壌の労働党幹部だけではありえない。

張成澤の兄と近い関係にあり、現在は地方にいる朝鮮人民軍幹部を、国家安全保衛部が「反党反革命罪」で逮捕しようとすれば、銃撃戦もありえるのではないでしょうか。

地方にいる朝鮮人民軍兵士の生活は悲惨なことこのうえない。兵士の悲惨さを熟知している地方駐在の朝鮮人民軍幹部が金正恩への忠誠心など持っているとは私には思えないのです。

張成澤の兄と近かった地方の人民軍幹部、地方の人民軍保衛司令部は、平壌の国家安全保衛部の動きを注視しているはずです。

日本政府は対北ラジオ放送で、「白頭山血統」の虚構性を知らせるべきだ


日本政府は対北ラジオ放送で、白頭山血統の虚構性を知らせるべきです。金正日はハバロフスクから80キロほど離れたヴャッコエ村で生まれたのですから白頭山将軍などではありえません。

金日成は1945年8月15日にはハバロフスク近郊にいたのですから、金日成が朝鮮を解放したなど大嘘です。

金日成自身も昔の「金日成著作集」で朝鮮を解放したのは偉大なソ連軍とスターリンだと述べていたことなどを対北ラジオ放送で伝えるべきです。

北朝鮮だけでなく韓国、中国東北部でも聴取可能なラジオ放送ならびにテレビ番組を作るのも良いでしょう。

参考文献として、例えば恵谷治「ドキュメント 金日成の真実」(毎日新聞社)をあげておきます。

テレビ番組は中国東北部の朝鮮族の間にyou tubeなどを通して知れ渡り、遠からず北朝鮮にも情報が流入していくことは間違いない。中国朝鮮族は北朝鮮に商売のため頻繁に入国しています。

中国政府は物資と外貨を北の高位幹部に与えてしまうという点で北を支えていますが、同時に中国朝鮮族が外部情報を運ぶという点では北の体制を揺るがしています。

金正日の長男、金正男の存在も知らせよう―元在日朝鮮人(帰国者)の息子、金正恩は正統性に欠ける


金正恩は金正日の三男であり、母親は元在日朝鮮人であること、長男の金正男の母親は北朝鮮の女優であることを知らせるのも効果的でしょう。

北朝鮮の一般住民は金正男など知らないでしょうが、彼らの論理からいえば、金正男のほうが正統性があるともいえる。

北朝鮮の住民に金日成、金正日神話の虚構性を知らせ、「白頭山血統」に疑問を持たせることです。金正恩は母親が元在日朝鮮人ですから、「正統性」とやらで金正男より劣っています。

母親が元在日朝鮮人だと正統性が弱いというのは私たちには真に奇妙ですが、金正恩は「帰国者」ともいえる血統ですから、そういう話にもなりうる。

政府の担当部署の方々、国会議員の皆様には、朝鮮民族が血統を何よりも重視する民族であることに留意されたい。

2014年2月21日金曜日

元北朝鮮工作員安明進氏による謎だらけの日本一時居住と「救う会」―「北の元工作員安明進『私の悪行、日本人の悪行』」(「週刊現代」2007年12月22・29日号掲載記事)より思う―

安氏は、高額のギャラを取ることから、”拉致成金”と揶揄され、日本のマスコミとのトラブルの末に帰国。今年7月には、覚醒剤所持・密売で逮捕された(「週刊現代」同記事より抜粋)-


鹿児島の市川修一さんを平壌の金正日政治軍事大学で見たことなど、安明進氏は私たちに貴重な情報をもたらしてくれました。しかし安明進氏の日本居住経緯は謎だらけです。

安明進氏の日本居住経緯について、2003年当時「救う会」の役員だった私は一切知りません。恐らく島田洋一福井県立大教授(「救う会」副会長)も一切御存知ないでしょう。

それでも文献を整理していくと、別のことが多少見えてきます。

安明進氏は日本定住を希望していたのだろうか


安明進氏は2003年のある時点から、2006年10月末くらいまで、ソウルと日本を頻繁に往復しつつ、日本のどこかに居住地を持っていたようです。

これは、「週刊現代」記事および「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)のメールニュース2006年10月27日号より明らかです。

「週刊現代」同記事では、「『救う会』の助力を得て日本に住み始めた」とあります。「救う会」はすべて否定していると同記事に出ていますが、説得力がない旨前回指摘しました。

「救う会」の誰が、どんな目的と権限で安明進氏の日本居住を助けたのか不明ですが、安明進氏自身にもそれなりの意思と目的があったはずです。

金正日政権の極悪非道を暴くというだけではなかったでしょう。韓国ガス公社を辞めたのですから、安明進氏は日本定住を希望していたのかもしれません。

安明進氏はマネージャー役の女性に900万円出演料を着服されたと語っている


勤務先の韓国ガス公社を辞め、「救う会」の助力で日本に住み始めた安明進氏はチヤホヤされて想定外のギャラを手にするようになりました。

自分は高慢な人間になってしまった、拉致成金と揶揄されても仕方ありません、と安明進氏は同記事内で述懐しています。

安明進氏は実際にはそれほど儲けていたわけではなく、マネージャー役の女性にテレビ出演料計900万円を着服されたそうです。

マネージャー役の女性とはどんな人物で、いったい誰の紹介によるものなのか、一切わかりません。

嘘つき呼ばわりされてテレビ業界から「追放」された安明進氏


2006年6月29日に横田めぐみさんの元夫で韓国人拉致被害者の金英男氏が金剛山で母親と再会したとき親子の脇に映っていた男について、安明進氏はフジテレビからコメントを求められたそうです。

安明進氏はこの男について、「三号庁舎(平壌の特殊機関)だったか国家情報院(韓国の情報機関)だったか、どこかで見覚えがある」と言いました。

フジテレビはその男が北の特殊工作員であるとセンセーショナルに放映しましたが、その男は韓国政府のスタッフであることが判明しました。

安明進氏は嘘つき呼ばわりされて日本のテレビ業界から追放されたと記事に出ています。

安明進氏はかなりの出演料をテレビ局から得ていた


安明進氏が一時、テレビ局からかなりの出演料を得ていたことは間違いないのでしょう。

また「救う会」が住居の紹介などをしていた可能性は十分ある。そうであるなら、当初の出演料を「救う会」が受け取っていても、それは部屋代等になっていたのでしょう。

安明進氏が日本定住を望んでいたのなら、「救う会」のどなたかが冷麵屋を出そうと持ちかけるのも十分ありうる話です。

いつまでも寵児でいられるはずがないのですから、日本定住を望んでいるなら冷麵屋をやって生活していけばよいではないか、と助言して下さる親切な方がいたのかもしれません。

そうであったなら、この助言は「日本人の悪行」などではありえません。

900万円着服の件は奇奇怪怪としか言いようがありませんが、それだけ着服されたとしても生活できていたのですから、相当な出演料収入だったのでしょう。

なぜ安明進氏は冷麵屋を開業しなかったのだろうか


寵児でいられなくても、日本で冷麵屋等をやって生活していく道があったように思えます。出演料を元手にすれば良い。支援者もいたのでしょう。

なぜ安明進氏がソウルに戻ったのか不明です。日本定住を希望しているなら、出演料を貯蓄して冷麵屋開業に備えるべきでした。ソウルには、食堂を経営している脱北者はいくらでもいます。

そのくらいの助言を、安明進氏の近くにいた「救う会」の方々はできなかったのでしょうか。冷麵屋は冷麵を作ってお客さんに食べてもらうのですから、「拉致ビジネス」ではありえません。

安明進氏が各地で講演をしてくれたので、金正日政権の極悪非道を多くの方が知ることになりました。

しかし、安明進氏が高額な出演料を受け取っていたことはマスコミ関係者に知れ渡っていたはずです。これに反感を持つ人が相当いてもおかしくない。

マスコミ関係者の中に安明進氏だけでなく、支援していた「救う会」に対する信用も失われていったのではないでしょうか。

「救う会」の朝鮮問題専門家が、テレビでコメントを求められなくなっている理由はこのあたりにもありそうです。

ソウルに戻り、国家情報院の指示により中朝国境で北朝鮮製覚醒剤を入手する仕事


ソウルに戻った安明進氏は、国家情報院の指示で、中朝国境で北朝鮮製覚醒剤を入手し、それを国家情報院に提出する仕事を始めたそうです。

そのうち入手した覚醒剤の一部を自分で保管し試すようになり、2007年7月に逮捕されました。反省していると記事にあります。

北朝鮮製の覚醒剤を入手し成分を調べることが大切な仕事であることはよくわかります。

北朝鮮の技術水準を推し測れますし、韓国内で覚醒剤を摘発したときどこで製造されたものであるかを知る手掛かりにもなります。

国家情報院が安明進氏にそのような仕事を依頼するとき、同時に国家情報院は安明進氏が日本での行動を詳細に語ることを求めたのではないでしょうか。

その程度の情報収集を、国家情報院で一生懸命働いている方々がやらないはずがありません。

国家情報院は安明進氏の日本居住経緯と日本での行動を全て把握している


安明進氏が国家情報院の要請を断るはずもありません。例の1000万円横領の件や、白紙の領収書云々についても国家情報院は安明進氏から十分な情報を得たでしょう。

そうであるなら、この件についての真実を国家情報院に把握されてしまった方々がいたのではないでしょうか。

いわば、国家情報院に弱みを握られてしまった方々がいるような気がしてなりません。

これは現在でも、「救う会」の言論そして被拉致日本人救出運動に微妙な影響を与えているのではないでしょうか。

佐藤勝巳元会長亡き今、安明進氏の一時日本居住については西岡力東京基督教大教授(「救う会」会長)と平田隆太郎事務局長がよく御存知と思えるのですが、いかがでしょうか。

私は最近「救う会」が、横田滋さんに対する誹謗中傷を行った「統一日報」紙を一切批判していない件が気になっています。

西岡力東京基督教大教授(「救う会」会長)、島田洋一福井県立大教授(「救う会」副会長)、平田隆太郎事務局長による徹底的な「統一日報」紙批判を期待します。

2014年2月17日月曜日

横田夫妻の名誉を守ろうとしないことへの抗議声明-群馬ボランティアの会大野敏雄事務局長・救う会徳島の陶久敏郎代表・救う会神奈川の川添友幸代表・救う会青森の成田義人代表・救う会秋田の松村譲裕代表による抗議

2月2日の「救う会」全国幹事会で西岡力会長は「騒ぎを大きくするより、このまま静観すべき」との旨発言した―



以下は、5団体代表による抗議声明です。飯塚繁雄代表、西岡力会長は、5団体代表の抗議声明を重く受け止め、早急に「統一日報」への抗議声明を出すべきかと存じます。ブログ掲載に際し、見出しをつけました。


北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 飯塚繁雄 殿
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 西岡 力殿


故佐藤勝巳「救う会」元会長は横田滋さんへの事実無根の中傷を行った



ご承知のとおり、統一日報紙は、故佐藤勝己救う会全国協議会元会長が寄稿した「拉致問題との関わり(17)―元・現代コリア研究所所長佐藤勝巳回想記」を掲載し、


その中で佐藤元会長は根拠を示さずに横田滋さんが家族会の寄付金の使い道に不正がある(72号)と、横田滋さんの名誉と人格を傷つける事実無根の中傷を行っています。


統一日報紙は電子版もあることから、電子版を見た国会議員、支援団体関係者、自治体関係者から、救う会全国協議会の元会長の記述ということで不安や懸念の声が出てきました。


加えて、電子版は現在も閲覧できる状態になっており、これを放置しておくことは非常に問題であります。


貴職らは、なぜ統一日報紙に激しく抗議しないのですか



この現状を憂えた地方の救う会有志が、平成26年1月22日付けで「昨年の救出活動に関する質問状」を提出し、同年2月2日に開かれた救う会全国幹事会においても取り上げ、


「この記事の内容が事実無根なら統一日報社に毅然として名誉回復と信用回復を求めて抗議をするのが貴職の職務と考えますが、なぜ抗議をしないのか、その理由について明確な回答を求めたいと思います。」


と質問したところ、西岡会長は「騒ぎを大きくするより、このまま静観すべき」との趣旨の答弁をし、統一日報紙に対して直ちに抗議しないことを表明しました。


しかしながら、これでは横田滋氏の名誉と人格は一方的に傷つけられたまま放置されてしまいます。

しかも、放置すれば、抗議しないのは事実の部分があるものと世間は勘違いをし、その勘違いを放置すれば、

横田夫妻の名誉や人格のみならずわが国の拉致被害者救出活動に及ぼす負の影響は甚大なものになるはずです。

貴職らは、なぜ統一日報紙に厳しく抗議しないのですか。

飯塚繁雄「家族会」代表、西岡力「救う会」会長が「統一日報」に抗議しないなら、規約に反するのでは


これは、全国協議会規約第4条「本会は、北朝鮮による拉致被害者家族会連絡会(家族会)への支援・協力を行い、他の目的を同じくする団体と協力して目的の達成のための活動を進める。」

並びに家族会会則第3条「本会の目的は、北朝鮮による拉致事件の解決を図るとともに、会員及び帰国後の被害者に対する支援、情報提供及び会員相互間の親睦を深めるものとする。」

とある両規約に違反しているのではないですか。

横田夫妻は、これまでの拉致被害者救出活動において中心的役割を果たしてきており、その活動実績とお二人の人格は国内及び国外で高い評価と信頼を得ております。

そのお二人があらぬ誹謗中傷に晒され、深く傷ついて困り果てているというのに何の救いの手も差し伸べようとしない貴職らの存在意義というものは何なのでしょうか。

加えて、同胞や仲間の窮状を救えない全国協議会や家族会の存在意義というものは何なのでしょうか。

私たちは、横田夫妻の名誉と信用を回復するために、貴職らが早急に統一日報紙に対して事実関係を確認したうえで強く抗議するとともに、統一日報紙が横田夫妻に謝罪するよう働きかけることを求めます。

2月末までに「救う会」ニュースで抗議活動の詳細を広く国民に周知すべき



併せて、その抗議活動の詳細を、同年2月末までに救う会ニュースで広く国民世論に周知することを求めます。



平成26年2月15日

賛同団体

横田ご夫妻ら拉致被害者家族を支援する群馬ボランティアの会事務局長 大野 敏雄
救う会徳島代表 陶久敏郎
救う会神奈川代表 川添   友幸
救う会青森 代表 成田 義人
 救う会秋田 代表 松村 譲裕





2014年2月15日土曜日

西岡力東京基督教大学教授らが、元北朝鮮工作員安明進氏の日本居住を助けたのだろうか―「勤務先の韓国ガス公社を辞め、『救う会』の助力を得て、日本に住み始めました」(週刊現代2007年12月22,29日掲載記事「私の悪行、日本人の悪行」より)

「内容もわからないものにサインするのは絶対に嫌だと言ったが、結局、金額も何も記していない紙にサインをして渡してしまった。西岡さんは、‘‘このことは言わないほうがいい”と言っていた」(「週刊新潮」2006年10月12日記事より抜粋)


人生をたった一度でも横切るものは、そこに消すことのできぬ痕跡を残す、と遠藤周作は説いています(「わたしが・棄てた・女」講談社文庫p254)。

残念ですが、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)のどなたかは、安明進氏の人生をほんの僅かだけ横切り、どうしても消すことができないような痕跡を残してしまったような気がしてなりません。

上の文章は、「『救う会』を特捜部に告発する『告発テープ』」(週刊新潮2006年10月12日記事)よりの抜粋です。「救う会」は「週刊現代」記事とともに、これらを全面否定しています。

「救う会」の反論には何の説得力もない


私見では、「救う会」の反論には説得力がありません。通常週刊誌記者は、インタビューをする際、録音をとります。

インタビュー記事を記者の想像のみで書いたら、記事の中に誰かを非難する内容が含まれていて名誉棄損で訴えられたとき、確実に敗訴してしまいます。

そうなったら、記事を書いた記者だけでなく、編集長まで懲戒処分になりうるのです。

そんな危険を冒してまで、「週刊新潮」「週刊現代」編集部が「救う会」を非難する記事を掲載したとはきわめて考えにくい。

そう考えると、「西岡さんは、”このことは言わないほうがいい”と言っていた」という安明進氏の言葉とされる部分が、妙に現実性を帯びてくるように感じられます。

日本で一時的に寵児となった安明進氏-「救う会」の誰がどんな権限と目的で安氏の日本居住を助けたのか


私の悪行、日本人の悪行」(「週刊現代」2007122229日号掲載記事)で安明進氏は次のように語っています。
 
2002年に小泉純一郎元首相が初訪朝して拉致問題が日本で沸騰してからというもの、特殊工作員出身の私は日本で寵児になりました」
 
当初は私が日本のマスコミに出る際のギャラは、ほとんど救う会が受け取っていました。
 
救う会側に頼まれて白紙の領収書にサインしたことも何度もありましたし、救う会の関係者から『安明進の名前を使って冷麺屋を出そう』と誘われたこともあります」
 
ャラはほとんど救う会側が受け取っていたなら、「救う会」は安明進氏の住居の準備、援助をしていたのではないでしょうか。
 
どこかのマンションの一室を安明進氏の部屋として、「救う会」が賃借していたのかもしれません。
 
記事より、安明進氏が日本に住むようになったのは2003年頃ではないかと推測できます。2006年末まで、4年近く安明進氏は日本とソウルを頻繁に往来していたのでしょう。
 

「救う会」の役員だった黒坂真は、安明進氏の日本居住など一切知らなかった

 
2003年なら、私は「救う会」の役員だったのですが、安明進氏が日本に住んでいるなどという話は一切聞いていません。
 
一体、「救う会」のどなたが、どんな権限で安明進氏を日本に呼んだのでしょうか。
 
日本の「寵児」になったといっても、長続きが困難であることは多少の見識のある人ならすぐにわかります。
 
韓国ガス公社を辞めて、その後数十年間も日本でどうやって生活していくというのでしょうか。
 

数十年間「寵児」でいられるはずがない―「救う会」のどなたかは、安明進氏の今後をどう考えていたのか―

 

安明進氏が日本に住むことを助けた「救う会」のどなたかは、安明進氏の今後の人生をどう考えていたのでしょう。
 
数十年、安明進氏は日本で「寵児」でいられると、「救う会」のどなたかは思っていたのでしょうか。
 
無理と判断したから、冷麵屋で食っていけば良いという判断だったのでしょうか。白紙の領収書にサインさせて、それをどう使おうとしたのでしょう。
 
まさか、「情報収集費」の領収書ではないでしょうね。
 

西岡力東京基督教大教授なら、安明進氏日本居住の経緯についてよく御存知では

 
佐藤勝巳元会長亡き今、安明進氏を「救う会」の誰が、どんな目的と見込みで日本に呼んだのかを最もよく御存知なのは、私見では西岡力東京基督教大教授(「救う会」現会長)です。
 
「週刊現代」「週刊新潮」の記事から考えれば、「救う会」は日本の事情をよく知らず戸惑っている脱北者を丸め込んで白紙の領収書にサインさせるような悪質団体です。
 
そんな不名誉なことを連想させる記事が掲載されたのに、「救う会」はなぜ「週刊現代」「週刊新潮」編集部を名誉棄損や誣告罪で訴えなかったのでしょうか。
 
「週刊新潮」では、西岡力東京基督教大教授のお名前がでていることにも注目されたい。
 

「救う会」には公開された運動方針のほかに、「裏方針」がある

 
「救う会」には役員でも知らされない「裏方針」があることが、安明進氏の日本居住の件でも明らかです。
 
当時「救う会」の役員だった私は安明進氏の日本居住を一切知りませんでしたから。
 
察するにこの件は、島田洋一福井県立大教授(「救う会」現副会長)も御存知ないのではないでしょうか。
 
西岡力東京基督教大教授(「救う会」現会長)、平田隆太郎事務局長には「救う会」の誰が、どんな権限と目的で安明進氏の日本居住を助けたのかを公表していただきたい。
 

脱北者の人生を横切り、消すことのできぬ痕跡を残したのは誰だ

 
ころで、安明進氏は今、どうしているのでしょうか。「週刊現代」記事では、ソウルで代行運転手などをしているとあります。
 
韓国ガス公社を辞めて日本に行ってしまったことを、安明進氏は今、どう考えているのでしょう。
 
私には、安明進氏の人生にとって随分高価な日本居住となってしまったのでは、と思えてならないのです。
 
日本の事情をよく知らない脱北者を、「救う会」のどなたかが甘言で連れてきて一時的に寵児とし、
 
マスコミで取り上げられなくなってしまったら後は野となれ山となれでソウルに帰してしまったということでしたら、あまりにも無責任ではないでしょうか。
 
献身した基督教徒が「救う会」役員にいらっしゃるなら、安明進氏の今後の人生について真剣に考えていただきたいものです。

 

 

 

2014年2月11日火曜日

指定暴力団と密接な関わりのある右翼と「救う会」は共闘、協力すべきなのか―西岡力東京基督教大学教授、島田洋一福井県立大学教授にこれまでの路線放棄を訴える―

「救う会新潟」の幹事の一人に日本青年社のメンバーがいることは事実である。全国協議会の副会長を辞任した黒坂真氏の主張を要約すると、「日本青年社」は「右翼」といっているが、実は、暴力団住吉会の別名である。暴力団員を拉致救出運動に参加させてはならない。...(佐藤勝巳論考、「財界にいがた」2005年新春特大号p190より抜粋)-



現実についての認識が異なっていれば、違う結論が出るのは当たり前なのかもしれません。

献身した基督教徒が、指定暴力団と密接な関わりのある右翼、暴力団の共生者と披拉致日本人救出のために共闘、協力しようなどという結論を導くはずはありません。

聖書はそんな愚論を説いていません。

安全保障を専門分野とする保守派言論人が指定暴力団、暴力団関係者の「公正と正義」に依拠して住民の安全を守ろうと考えるはずがありません。

左翼人士であれば、中国や北朝鮮の「公正と正義」に依拠して平和と安全を守ろうとするでしょう。島田洋一福井県立大学教授は、国際政治を現実主義の立場から分析される方です。

中国や北朝鮮は、「暴力団国家」「テロ国家」ではありませんか。島田洋一福井県立大学教授には、地域住民の暮らしについても、現実主義の立場から論じていただきたい。


「救う会」には公開された運動方針の他に、非公開の「裏方針」がある



「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)には、指定暴力団と密接な関わりのある右翼、暴力団の共生者と

披拉致日本人救出のために共闘、協力するという「裏方針」があります。

本ブログではこの件について何度も論じてきました。

これは故佐藤勝巳元会長の敷いた路線です。「財界にいがた」掲載論考からもそれは明らかです。

西岡力東京基督教大教授(「救う会」会長)、島田洋一福井県立大教授(「救う会」副会長)にこの路線を放棄することを改めて訴えます。

役員会を開催して、まずは放棄を確認されればよいかと存じます。

以下は、この問題を検討するための資料です。

御二人が虚心坦懐にこれらを読んで下されば、導かれる結論は一つではないでしょうか。


参議院地方行政委員会平成8年6月6日・国会議事録より抜粋


有働正治君 警察の方にお尋ねします。日本青年社の最高顧問西口茂男なる人物は、住吉会とはどういうかかわりがありますか。

説明員(警察庁警備局公安第二課課長 植松信一君)
お尋ねの件につきましては、日本青年社最高顧問西口茂男と住吉会会長の西口茂男については同一人物と見ております。



朝日新聞記事より抜粋(順不動)



2013年6月19日記事 住吉会トップ、責任認め和解 傘下組長の事件で




指定暴力団・住吉会の傘下の組長らに監禁、暴行されて現金を奪われた県内の男性被害者が、



住吉会トップの西口茂男総裁ら3人に慰謝料など2270万円の損害賠償を求めた訴訟が千葉地裁(松並重雄裁判長)で和解した。17日付。


男性の弁護団によると、西口総裁らが事件の責任を認めて遺憾の意を表明し、再発防止を誓約。男性に1450万円を支払う内容となった。

2008年施行の改正暴力団対策法は、指定暴力団傘下の組員が他人に危害を加えた場合、上部団体トップも賠償責任を負うと定めており、和解はこれを踏まえたものとなった。


1999年5月24日記事 右翼の会場使用断る 警視庁要請を受け、東京ビッグサイト



日本で有数の右翼団体「日本青年社」(総本部・東京)が二十四日に予定していた結成三十周年記念祝賀会が、

会場の「東京ビッグサイト」(東京都江東区)側の「警視庁からの強い要請により中止してほしい」との申し入れで中止になった。

青年社側は「権力の不当な弾圧だ」とし、今後法廷で争うとしている。

東京ビッグサイトによると、青年社側は三月十八日に会場使用の申し込みをし、賃貸料約九十万円を支払った。

申込者は弁護士名だったが、使用者名は日本青年社となっていた。今月十日ごろ警視庁から、日本青年社が右翼団体であり、暴力団住吉会との関係があるなどと説明を受けた。

警視庁と、東京ビッグサイトを建設した東京都の両者から、中止を強く求められたため、今月十八日に青年社側に中止を要請したという。


2000年6月8日記事「噂の真相」編集長に暴行 右翼2人、皇室記事巡り傷害容疑で逮捕


七日午後六時十五分ごろ、東京都新宿区新宿三丁目の月刊誌「噂(うわさ)の真相」社から「右翼の男二人が来てトラブルになっている」と一一〇番通報があった。

警視庁四谷署員が駆けつけたところ、同誌編集長兼発行人の岡留安則さん(五二)が足や頭にけがをしており、二人を傷害容疑の現行犯で逮捕した。

同署は、二人が皇室に関する同誌の記事をめぐって抗議に来て、岡留さんらと話しているうちに興奮し、暴力を振るったとみて調べている。

逮捕されたのは、右翼団体「日本青年社」三多摩本部行動隊長のA容疑者(三四)と、同本部副隊長のB容疑者(三四)。

調べでは、A容疑者らは午後五時五十五分ごろ、同誌の事務所に抗議に訪れ、編集長室で岡留さんと副編集長に抗議をするうち、

テーブルにあった灰皿や台所にあった果物ナイフを投げつけたり、殴ったりして岡留さんにけがをさせた疑い。

岡留さんはナイフで右足を切るけがをしたという。

「噂の真相」の関係者によると、A容疑者らは同誌六月号の「一行情報」というコーナーに掲載された皇太子妃の雅子さまに関する報道内容に抗議。

「雅子さまを呼び捨てにしたのは納得がいかない。謝罪しろ」と話していたという。二人は今月五日に同社を訪れ、この日に会う約束をしていた。


20080111日記事 吉岡町幹部らに威力示した疑い 3人を逮捕


県警警備2課と渋川署は10日、政治団体日本青年社群馬県本部(伊勢崎市)の代表A(59)=伊勢崎市宮子町=と、いずれも同幹部のB(46)=埼玉県深谷市武蔵野=、

C(31)=大泉町城之内1丁目=の3容疑者を暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕した。

B容疑者以外は容疑を大筋で認めているという。 

調べでは、昨年10月10日にA、B両容疑者が吉岡町役場を訪れ、産業廃棄物業者が同町内で最終処分の許可を得ずに処分していたことに因縁をつけたことが端緒。

2003年12月3日記事 右翼の会長ら逮捕 600万円恐喝容疑 談合破りと因縁 警視庁


東京都発注の下水処理場空調設備工事の受注にからんで言いがかりをつけ約600万円を脅し取ったとして、

警視庁は3日、日本最大規模の右翼団体「日本青年社」会長のA容疑者(60)=東京都八王子市石川町=ら6人を恐喝の疑いで逮捕した。

ほかに逮捕されたのは、同団体幹部のB(55)=同市台町2丁目=、指定暴力団住吉会系組幹部C(49)=小金井市前原町3丁目=各容疑者ら。A、Bの両容疑者は否認しているという。

暴力団の共生者、準構成員とは―平成24年警察白書p116より―



暴力団の共生者とは、暴力団に利益を供与することにより、暴力団の威力、情報力、資金力等を利用し自らの利益拡大を図る者をいう。


暴力団の準構成員とは、暴力団構成員以外の暴力団と関係を有する者であって、暴力団の威力を背景に暴力的不法行為を行うおそれがあるもの、


又は暴力団若しくは暴力団構成員に対し資金、武器等の供給を行うなど暴力団の維持若しくは運営に協力し、若しくは関与するものをいう。