志位さんは、自分が中国共産党と対話をしているつもりになっています。下記です。
志位さんによれば、昨年4月の超党派議連の訪中に参加して、中国共産党との間で冷静な対話ができたそうです。冷静な対話、とは何か不明ですが、志位さんは日中友好議員連盟の一人として中国を訪問したのですから、中国共産党が怒るような事を言わなければ、何もないでしょう。それだけの話でうす。
中国共産党は日中友好議員連盟側の発言により、対外・対内政策を変更するなどありえません。対話をしたと思っているのは志位さんだけで、中国共産党側は志位さんの発言を何とも思っていないのです。下記の赤旗記事より、それは明らかです。
シンポジウム「東アジアでの平和の準備を」/訪中の報告「互いに脅威とならない」の原則の意義について/日本共産党 志位議長の発言 1回目
この程度ですから、志位さんの発言は中国共産党にとって痛くもかゆくもなかったのです。
日中友好議員連盟の発言など、中国共産党としてはわかりきったことですから、どうでも良いのです。
仮に志位さんが、日中間で互いに脅威とならないという合意があるのだから、中国共産党。人民解放軍が保有している核兵器を廃棄せよ、と要求したら大変だったでしょう。
志位さんら日本共産党の皆さんは、日本政府には非核三原則を遵守せよと要求していますが、中国共産党に核軍拡をやめろ、人民解放軍が保有する敵基地攻撃能力を廃棄せよと要求できません。
志位さんら日本共産党員の皆さんは、中国共産党が日米安保を批判しているので、中国共産党が大局的には社会進歩とアジアの平和に貢献していると見ています。
志位さんの脳裏では中国共産党は社会進歩とアジアの平和に貢献しているのですから、核軍拡をやめろ、敵基地攻撃能力を廃棄せよなどと要求するはずがありません。
志位さん御本人は中国共産党は平和の戦士だ、という調子て尊敬しているのではないでしょうか。
これは、日本共産党だけでなく、左翼勢力一般の中国観です。
左翼の皆さんは、中朝露が日米安保を批判しているので、大局的には社会進歩とアジアの平和に貢献していると見ています。
日本共産党ら左翼の皆さんは、金正恩と朝鮮労働党によるウクライナ攻撃も、NATOの東方拡大を抑止するためだから、大局的には欧州の平和と社会進歩に貢献していると見ています。
異様な世界観です。この異様な世界観の背景の一つには、高齢左翼の皆さんが若い頃見た映画等から形成された奇妙な歴史観があると考えられます。
高齢の左翼人士は、中国共産党、八路軍が日本に徹底抗戦したから英雄だと信じている
察するに、志位さんら高齢の日本共産党員や左翼人士の脳裏には、山本薩夫監督の「戦争と人間」に描かれていた中国共産党、朝鮮労働党観が焼き付いているのではないでしょうか。
この映画には、日本軍に殺害されそうになった中国人の子供が八路軍に救出され、「八路のおじさん」と叫ぶシーンがあります。
山本学が演じた中国共産党員が、金日成将軍は日本に抵抗するゲリラ活動を行っていると話すシーンがあります。
中国で残虐行為の限りを尽くす日本軍と徹底的に戦った八路軍は英雄だ、金日成と朝鮮労働党は日本に抵抗するゲリラ活動を活発に行ったから英雄だ、と大真面目に信じている高齢左翼人士がいくらでもいそうです。
「戦争と人間」は、1970年代に繰り返し、テレビで放映されました。若い頃これを観て感動した高齢左翼は少なくないでしょう。志位さんも若い頃、この映画を観た事でしょう。
若い頃観て感動した映画を高齢になっても信奉している左翼人士はいくらでもいます。
実際には、中国共産党、八路軍は日本軍とさほど交戦していません。昭和12年9月の第二次国共合作の頃、中国共産党の軍隊である紅軍は国民党の軍隊に改編されました。
八路軍とは、国民党の第八番目の軍隊という意味です。中国共産党の宣伝では、八路軍は「百団大戦」と称して日本軍の後方かく乱を行いました。
朱毛紅軍とやらは蒋介石と国民党の指揮下に入ったのです。この件、今の中国ではタブーでしょうね。
「百団大戦」とやらを指導したのは、彭徳懐将軍だったはずですが、今の中国共産党史にこの方の名前が出てきているのか、疑問です。
野坂参三さんが昔書いた手記に、八路軍という名前の由来が記されていたと記憶しています。
志位さんは中国共産党に、人民解放軍が射殺した高野功赤旗記者の件について謝罪と補償を要求できない
本ブログでは何度も指摘していますが、志位さんは人民解放軍に高野功赤旗記者の件で、謝罪と補償を要求できません。
28年ほど前に不破さんがこの件を無視して、中国共産党との交流を再開したので、日本共産党は中国共産党にこの件で何も言えなくなりました。
不破さん、志位さんは赤旗記者の生命と人権より、中国共産党との交流再開が大事と判断したのです。
中国共産党は市場に強い社会主義という、レーニンが指示した道を模索しているから、歴史の法則的発展に貢献していると不破さんは見ていました。
日本共産党最高幹部にとって、赤旗記者の生命と人権など軽いものなのです。勿論、赤旗記者にも残業・休日出勤手当は支給されません。赤旗記者も日本共産党職員ですから。