辻元清美さんら立憲民主党の多くの議員と日本共産党は左翼と呼ばれますが、左翼とは何でしょうか。
左翼という語の定義はいろいろ考えられます。
伝統と国家を革命により破壊し、社会と国家を完全に改造しようとすべきだ、という方々を左翼と定義してみましょう。
日本革命、主体革命偉業(全社会の金日成・金正日主義化)をそれぞれ唱える日本共産党と在日本朝鮮人総連合会は左翼です。
立憲民主党の中には、日本の伝統、日本国家を破壊すべきと考えているのではないかと思える議員が多少います。
辻元清美さんの言動から判断すると、辻元さんには極左翼、という語がぴったりのように感じます。
日本国家破壊のためには自衛隊解散、日米安保廃棄は必須
日本国家を革命により破壊するなら、自衛隊解散、日米安保廃棄で日本国家の国防力を皆無にすることが必須です。
近年の日本共産党や立憲民主党の極左翼議員は露骨に「自衛隊を解散せよ」とは主張しないで、憲法九条完全実施、日米安保強化は憲法破壊だと叫びます。
自衛隊解散、日米安保廃棄で日本国家の国防力が皆無になれば日本侵攻を考えている中国共産党、朝鮮労働党、ロシアは大喜びです。
韓国の左翼政権も大喜びするでしょう。
韓国の左翼政権なら、自衛隊解散、日米安保廃棄が実現したら対馬侵攻、領有を断行しかねません。
日本の左翼と中国共産党、朝鮮労働党、韓国左翼の共通点は、自民党政権、特に安倍内閣がアジアで最大の戦争勢力、歴史修正主義者であることという見方です。
従って日本国家破壊こそアジアと世界の平和を守るという結論が出ます。
この視点から日韓左翼は、安倍内閣の軍拡を徹底批判する中国共産党、朝鮮労働党を平和勢力とみなします。
安倍内閣がアジアで最大の戦争勢力だ、という見方の理論的背景は、レーニンの帝国主義論です。
レーニンは金融資本、帝国主義が戦争を起こすと主張しました。
マルクス主義経済学では安倍内閣は金融資本の代弁者ですから、アジアで最大の戦争勢力です。
中国にも金融資本はあり、人民解放軍の核軍事力で覇権を確立しようとしているから帝国主義ではないか、と考えるマルクス主義経済学者はいないのでしょう。
人民解放軍や中国の公安警察(国家安全部)に関する実証研究はあまりないと思えます。
反権力をジャーナリストの本分とみる記者は安倍内閣を批判する中国、北朝鮮を味方とみるー習近平、金正恩、金輿正は市民なのか
朝日新聞、毎日新聞、東京新聞の主な記者の方々は、日本国家を破壊せよ、とまでは考えていないでしょうが、漠然と反権力こそジャーナリストの本分だ、と考えているのではないでしょうか。
東京新聞の望月衣塑子記者はそんな方と思えます。
中国共産党、朝鮮労働党は安倍内閣の軍拡を強く批判していますから、反権力、反安倍を是とする記者の方々には頼もしい味方でしょう。
習近平、金正恩こそ強大な権力を持つ独裁者ではないか、という発想は左翼には難しい。
朝日新聞、毎日新聞や東京新聞には中国や北朝鮮の実状を暴く記事が出たこともありますが、反権力、反安倍、反日こそジャーナリストの本分だという見方は不変なのでしょう。
朝日新聞、毎日新聞、東京新聞の主な記者の方々は安倍内閣を徹底批判することこそ反軍国主義、反権力だからペンの力で平和を守る、と考えているのでしょうね。
習近平、金正恩、金輿正は安倍内閣を批判するから平和のために戦う市民だ、と見ているのでしょうか。
左翼の欺瞞宣伝は世界を動かす
最近の日本共産党は中国共産党を覇権主義と批判しますが、中国共産党による日本侵攻の可能性は強く否定します。
不破哲三氏が中国共産党、在日本朝鮮人総連合会との交流を再開した一つの理由は、自民党政権を批判する反ファシズム国際統一戦線を、という発想でしょう。
ブルガリアの共産主義者ディミトロフは昭和10年(1935年)、反ファシズム統一戦線をコミンテルンの大会で呼びかけました。
これは勿論、スターリンとソ連共産党の承認の下での路線でしたが、その後スターリンがヒトラーと不可侵条約を締結したので消えました。
レーニン、スターリンのソ連がそもそも凄まじい人権抑圧を断行していたのですから、反ファシズムなど欺瞞宣伝です。
歴史は繰り返す、と言いますが、今の日韓左翼もナチスに優るとも劣らぬ人権抑圧を断行してきた中朝と統一戦線結成なら、欺瞞宣伝以外の何物でもない。
酷い話ですが、左翼の欺瞞宣伝は世界を動かしてしまうのですね。宣伝、扇動を共産主義者は徹底して行います。
中国人は一般に、宣伝がうまい。
人は、言論で世界と世界の中での自分が果たすべき役割を把握します。
1930年代は世界恐慌の時代でした。金本位制維持こそ経済安定の絶対条件だ、と信じ込んでいた経済学者は、何かの宣伝を信じていたのでしょう。
この時代、蒋介石と中国国民党の反日欺瞞宣伝を米国の主な政治家、言論人は信じてしまいました。
日本共産党は在日本朝鮮人総連合会と敵対的な論争をしない、と合意
不破氏の著作「世紀の転換点に立って」(新日本出版社、p140)によれば日本共産党と在日本朝鮮人総連合会は平成12年10月に話し合いの場を持ちました。
ここで過去の反省をふまえて、「意見が違う問題が起きても、敵対的な論争はしない」ことを確認しあい、関係を正常化しました。
筆坂秀世氏によればこの頃不破氏は、朝鮮労働党との関係正常化を視野に入れていました。
今でも日本共産党は在日本朝鮮人総連合会との合意を守り、北朝鮮の人権問題や在日本朝鮮人総連合会による朝鮮労働党への巨額の献金疑惑について沈黙しています。
日本共産党と韓国左翼、辻元清美議員、在日本朝鮮人連合会そして中国共産党は金正恩と朝鮮労働党による蛮行の歴史を無視するという点でも完全に一致しています。
望月衣塑子記者も、この点では一致していそうな印象です。望月記者が北朝鮮の政治犯収容所について語った記事を見た記憶がありません。
インターネットでは、韓国はレッドグループに行く、という表現が散見されます。
中朝の側に行くということでしょう。米韓条約破棄の可能性がありますから。
総選挙で大勝した韓国左翼と連帯し、日本の左翼は今後も慰安婦と徴用工への補償と謝罪要求運動を展開するでしょう。
日韓条約破棄を日韓左翼が主張する可能性もあります。
日韓条約破棄なら、在日韓国・朝鮮人は日本の永住権を失います。
日韓会談の合意がどうあれ、日韓条約の解釈変更を、日韓左翼は言い出すかもしれません。