2020年6月8日月曜日

真の共産主義者とは何か〜不破哲三氏による路線転換によせて(平成14年5月執筆より)

左翼の狙いは北朝鮮に大金を渡すことだ


以下は平成25年3月頃ブログに掲載した文章の再掲載です。下の方に、長い不破哲三氏批判があります。これは18年ほど前に書いたものです。

基本的な主張は今と同じです。不破哲三氏が北朝鮮問題だけでなく、様々な路線転換を進めていることは、「さざなみ通信」というHPなどでも指摘されていました。

最近、松竹伸幸さんも御自身のブログで日本人拉致問題での不破氏による路線転換について言及しています。

下記で18年前の私は、共産主義者とはそもそもどんな人物のことなのかを論じています。

共産主義者とは、共産主義国とその首領への礼賛、服従運動を進める方々であるとしか、私には思えません。不破氏の生きざまはそうでした。

左翼知識人、左翼運動家の方々には、左翼であるなら共産主義国の核軍拡を支援すべきなのか、真剣に考えて頂きたいものです。

横田滋さんに訪朝を勧めた左翼知識人、運動家は日朝国交樹立により、金正日に何としても核軍拡資金を献上したかったのでしょうね。

韓国左翼にも、そんな方々が多いようです。金正恩、金輿正の言いなりですから。

今の日本共産党は、韓国左翼との連帯、共闘を追求していますから、北朝鮮の人権問題を取り上げて論じる事などできるはずがありません、

平成25年3月の本ブログより


以下、旧HPに平成14年5月に掲載したものを抜粋して再掲します。この文章を書いたおよそ四ヶ月後に、金正日が小泉首相(当時)との会談で日本人拉致を認めました。

この文章を書いた頃、左翼勢力は「日本人拉致など、証拠がないから曖昧なものでしかない。日本が北朝鮮に対してまずやるべきことは国交の樹立と真の謝罪だ」と必死で宣伝していました。

左翼勢力の真の狙いは、「真の謝罪」と称して日本政府が北朝鮮に大金を支払い、北朝鮮の核軍拡を支援し、大韓民国を核で脅迫して滅亡させることです。

これは昔も今も一切変化していません。

左翼は北朝鮮に軍拡資金をわたすために国交樹立を主張するのであり、北朝鮮が日本に拉致を謝罪して大金を払え、とは口が裂けても言いません。

左翼の中には、指導部の真の狙いを理解せずに駅前でのビラ配布などの宣伝をしているだけの人もいます。

日本共産党の職員は、薄給で指導部に都合良く酷使されているだけです。

日本共産党で働く労働者、共産党職員には、労働法で保証されている団結権や交渉権は一切認められていません。ですから共産党の職員が、雇用者たる指導部に労働条件の改善を要求することは極めて困難です。

何も知らずに駅前でビラを配布している共産党職員も客観的には、朝鮮労働党の南朝鮮革命(大韓民国の滅亡)、あるいは中国に日本を隷属させることに協力しているのです。

中国の最高指導部は本気で、日本を隷属させようとしています。「沖縄は本来、中国の領土だ」と大真面目に考えています。中国にとっては、朝鮮半島も本来は中国の領土であり、中国に隷属して当然の地域です。

漢の武帝は紀元前108年、衛氏朝鮮を滅ぼして、現在の平壌付近に楽浪郡を設置しました。中国人の価値観ではこれだけで、朝鮮半島の領有、隷属を主張しうるものなのです。

左翼は日本が共産主義国である中国に隷属することを「社会進歩」「歴史の法則的発展」とみなします。

「社会進歩」のためには、米軍と自衛隊が最大の邪魔者ですから「米軍基地をなくせ」「自衛隊反対」「日米合同演習を中止せよ」などと左翼は宣伝するのです。

左翼とは何か、という問題について、もっと多くの方々が真剣に考えて下さることを願っています。
 

真の共産主義者とは何か~不破哲三氏による路線転換によせて

国際政治の冷徹な現実から見た日本共産党


不破哲三氏が、様々な点で日本共産党の「路線転換」を進めている。この「路線転換」は、様々な揺れはあるが、基本的には共産主義国である中国と北朝鮮を支援するための策動だ。


中国と北朝鮮に対し、「戦争犯罪について謝罪と償い」「植民地支配の清算」などと称して巨額の資金を渡せば、さらな大軍拡に使われるだけだ。


中国と北朝鮮がアジアにおいて圧倒的な軍事的優位を確保し、中国については台湾併合、北朝鮮については「朝鮮革命」すなわち大韓民国を滅ぼすことを側面から支えることが、現代の共産主義者の歴史的使命で あると不破氏は認識しているのだろう。


そもそも日本共産党は、ソ連を「労働者の祖国」と宣伝し、日本に「革命的情勢」をつくってソ連軍を「プロレタリア国際主義」などと称して迎え入れ、日本に共産主義政権、別言すれば強制労働収容所と共産党幹部による特権享受制度を確立するために「戦前から不屈のたたかい」を行ってきた政党である。

ソ連邦が崩壊した今日、日本共産党にとって迎え入れるべきはソ連軍ではなく中国人民軍や朝鮮人民軍なのだ。

「日本共産党は戦前から国民主権の世の中をつくるためにたたかってきた」などという宣伝は、全くの捏造でしかない。

日本共産党はレーニン、スターリンとソ連共産党を盲信してきたのだから、スターリン型の体制、すなわち典型的な共産主義体制を建設するために「不屈のたたかい」を行ってきただけだ。

旧ソ連では一般国民には参政権などまったくなかったのに、そんな体制をめざしてきた集団が「国民主権のためにたたかった」とは捏造の極みだ。

日本共産党は日米安保廃棄、自衛隊解散すなわち日本国家が一切の軍事力を保持しないようになれば「日本の平和と民主主義が守られる」と大宣伝しているが、そうなれば凶暴なことこのうえない朝鮮人民軍が直ちに来襲し、銀行やスーパーマーケットを手当たり次第に襲うだろう。


中国人民軍は直ちに尖閣諸島を占領し中国人民軍の基地を建設するだろう。


朝鮮労働党は「朝鮮革命」「主体革命偉業」などと称して、大韓民国を滅ぼし朝鮮半島全体に人々が金父子を礼賛せざるをえない体制を広 げようとしている。


日本共産党は共産主義者の団体であるから、共産主義国が広がっていくことを「社会の合法則的発展」「歴史の本流を促進する」とみなす。


従って日本共産党と中国共産党、朝鮮労働党の間では、ある程度の対立点はあるが、利害関係が基本的に一致しているのだ。


不破哲三氏の「反省」と路線転換



日本共産党はかつて、北朝鮮による日本人拉致を国会で取り上げた。また北朝鮮による漁船銃撃と漁民の殺害を厳しく批判した。これらは共産主義者の本来の立場から考えれば逸脱でしかなかった。

「赤旗」記者がベトナムで取材中に中国人民軍により銃撃され殺害された史実があるが、これについて改めて中国共産党に謝罪と補償を要求するようなことは、共産主義者の「プロレタリア国際主義に反する」ということで、不破氏は控えているのだろう。

「赤旗」記者の生命より、「日中友好」「プロレタリア国際主義」が優先すると今日の日本共産党員はみなしているのだろう。

中国共産党による89年の天安門事件の際、日本共産党は中国共産党による弾圧を批判したが、これも共産主義者の本来の立場から逸脱したものであったことを、今日の不破氏は心から反省しているのであろう。

このように言うと、下部党員は、「わが党は科学的社会主義の党として、北朝鮮によるテロや中国による弾圧を厳しく批判している。わが党を誹謗するな」などと怒り出すであろう。

日ごろ「赤旗」の販売活動を必死で行っている下部党員は、「赤旗」の最近の記事を過去の記事と対照、比較する余裕も気力もないから、どのように「路線転換」が行われつつあるか全く理解できない。

「さざ波通信」に投稿し、不破氏らを「右傾化だ」と批判している下部党員はそれなりに不破氏による路線転換を理解しているようだが、殆どの下部党員は全く気づいていないようだ。

以下、不破氏が共産主義者の大道に向かって、どのように「路線転換」を進めているかを示そう。
 

北朝鮮による日本人拉致を擁護する不破哲三氏 



北朝鮮による拉致問題を国会でもっとも早く取り上げたのは日本共産党の橋本敦参議院議員(当時)である。昭和63年3月26日、橋本議員は国会で北朝鮮による拉致問題を取り上げた。


橋本議員はまた、平成9年6月5日にも拉致問題を国で取り上げて、省庁の横の連携を深め、政府の対応として必要な情報連絡会議あるいは関係閣僚会議、必要な対策室を設けることを提起した。


さらに平成9年11月13日の質問では、久米裕さんの拉致事件で連行しようとした在日朝鮮人が逮捕され、拉致について明白な自白をしたこと、大阪の原敕晁さんの事件では韓国の裁判所が判決文に拉致の詳細を記録して事実と認定していることをあげ、でっち上げ事件などということは、日本の主権を守る上からいって許されない言い方だと橋本氏は断定した。


また日本共産党の木島日出夫衆議院議員は平成10年3月11日に国会で拉致問題をとり上げ、この問題で外務省の対応が不十分であること、日本政府はもっと毅然たる態度で臨むべきだと主張している。
 

ところが最近の不破哲三氏は、橋本氏や木島氏の質問を根源的に否定している。


下部党員の中には不破氏によるこうした「路線転換」を知らない人がいるようだが、不破氏は緒方 靖夫氏との対談で次のように述べている。
 

「拉致問題の宣伝だけ聞いていると、100%証明ずみの明白な事実があるのに、相手側はそれを認めようとしない、日本政府も弱腰で主張しきれない、そこが問題だ、といった議論になりやすいのですが、実態はそうじゃないんですね」


不破哲三「世紀の転換点に立って」新日本出版社刊p148~149より)。


さらに不破氏は「国際的に通用できる道理ある交渉をするべきだ」などと称して、あたかも日本政府が北朝鮮側に「拉致した日本人を返せ。被拉致日本人の原状回復が実現しない限り、国交を樹立することはできない」と主張することが「国際的に道理がない」ことであるかのように主張している。


緒方靖夫氏に至っては、「不破さんの勇気ある提起によって、拉致問題を冷静な議論にひきもどした、という歓迎の声はかなり広く聞かれます」(p150)と不破氏の暴言を全面的に礼賛している。


不破氏と緒方氏は何の罪もない日本人が外国に拉致され、その後二十数年間奴隷のごとき屈辱の日々を余儀なくされていても、拉致した張本人に対して暖かい眼差しと友好の姿勢を貫くことが「勇気ある提起」「冷静な議論」「国際的に通用できる」と宣伝しているのだ。

これこそまさに北朝鮮による日本人拉致の擁護論であり、共産主義者の本領発揮といえよう。


不破氏の発言を読むと、「拉致問題の宣伝」とやらを事実を無視して行っている、よからぬ集団があるように聞こえるが、「100%証明ずみの明白な事実があるのに、相手側はそれを認めようとしない、日本政府も弱腰で主張しきれない、そこが問題だ」という旨、国会で質問をしていたのは、橋本敦氏と木島日出夫氏だったのだ。


従って不破氏のこの発言は、橋本氏と木島氏に対し、「日本人拉致をこれ以上国会で取り上げると規約に基づいて処分するぞ」という恫喝なのである。


共産主義者は、共産主義国による蛮行をあらゆる詭弁により正当化する。


橋本敦氏や木島日出夫氏は、共産主義者の大道を理解しない、未熟な革命家だったのだ。


「日本革命」のために必要ならば、共産主義国による日本人拉致を全面的に擁護するのが共産主義者なのだ。


勿論、今日では橋本氏、木島氏らは自分達がいかに未熟な革命家であったかを認識しているから、不破氏に追随し北朝鮮による日本人拉致について沈黙している。
 

不破哲三氏は朝鮮労働党を「きちんとした話し合いができる相手」と宣伝した



下部党員の中には、10年ほど前の「赤旗」記事などに依拠し、「北朝鮮は社会主義と無縁の独裁政権だ。北朝鮮は野蛮な覇権主義であり、我が党は彼らと生死をかけて闘っているなどと思いこんでいる人がいるようだ。


確かに、10年ほど前の「赤旗」は「知りたい 聞きたい」(平成4年2月29日)で、北朝鮮では主体思想が国民に強制されていること、主体思想とは金日成を神格化し息子金正日への権力世襲を正当化しようとするものだと明確に指摘していた。


そして金正日による「社会主義社会では国家が独裁をやるべきだ」という主張を「首領様には青春も命も喜んで捧げねばならないという、封建的一党支配を合理化するための方便にすぎない」と厳しく批判していた。
 

しかし、今日の不破哲三氏の北朝鮮評価はこれとは完全に異なっている。


不破氏は「CS放送朝日ニュースター 不破委員長大いに語る 朝鮮半島の最近の動きなどについて」(「赤旗」平成12年8月24日掲載)で「6月の南北首脳会談以来、南北朝鮮が平和共存する方向にレールを敷くことが共通の確認になっている」


「金正日氏の代になってからは、テロ事件はない」などと述べ、北朝鮮がテロ国家でなくなったことを下部党員に徹底しようと必死になっている。


そして平成11年の「村山国会訪朝団に参加した際の経験から」と称し、金正日をはじめとする北朝鮮の指導部が「外交の状況を見ても、きちんとした話し合いのできる相手だと感じている」と宣伝している。


不破哲三氏にとって朝鮮労働党は「社会主義社会では国家が独裁をやるべきだ」「首領様には青春も命も喜んで捧げねばならない」と主張しそれを国民に強制している集団であるが、それでも「平和共存のレールを敷く」「きちんとした話し合いのできる」相手だということだ。


また不破氏は金日成から金正日への世襲を「金正日氏の代になった」などと当然のごとく表現し、礼賛している。10年前の「赤旗」とは大違いだが、こうした態度豹変を一夜にして断行するのが共産党の最高指導者なのだ。


不破氏は共産党による一党独裁や共産党の独裁者による世襲を「社会進歩」「歴史の発展」と把握する共産主義者であるから、朝鮮労働党と「きちんとした話し合い」が出来るのだ。


金正日は60年代後半から70年代初頭の「党の唯一思想体系の確立」の頃、北朝鮮で金日成に次ぐ権力者としての地位を確立し、日本人拉致やラングーン事件、大韓航空機爆破事件などを何らかの形で「指令」している。


勿論不破氏はこれを熟知しているが、共産主義者として、外国の共産主義者の「革命運動」を支援するために、「金正日氏の代になってからは、テロ事件はない」などと必死で擁護しているのである。


何も知らない下部党員が宣伝する「野蛮な覇権主義である朝鮮労働党との生死をかけた闘い」など、不破氏はとっくの昔に放棄してしまったのだ。

 

北朝鮮難民の支援者を恫喝する「赤旗」 



元「赤旗」平壌特派員で現在も日本共産党員である萩原遼氏によれば、日本共産党では「上の意向は目くばせ一つで下に伝わる」(萩原遼「朝鮮と私 旅のノート」文春文庫p216)。


日本人拉致問題に関する不破氏の前述の見解は、この「目くばせ」に該当すると言えよう。

すなわち、不破氏は日本人拉致や北朝鮮による人権抑圧を取り上げると、規約に基づいて処分することを前述の「赤旗」記事や緒方靖夫氏との対談で示唆しているのだ。


共産党の職員は最高指導部によるこうした「目配せ」の真意を素早く把握する。「赤旗」編集局など不破氏や志位氏と日常的に接することができる立場にある。


人々は直ちに「目くばせ」を理解し、その立場で報道をする。


その一例がこの度の北朝鮮難民による日本領事館逃げ込み未遂事件に関する「赤旗」記事である。

「赤旗」はこの事件についての記事で、北朝鮮難民を支援した韓国や日本の団体・個人の存在について言及し、「こうした活動にかかわる人の中には、北朝鮮の体制崩壊を期待すると公言する人がいる」「韓国への亡命を望む北朝鮮人を政治的に利用するべきではない」と断言した「赤旗」5月10日付け記事「ウィーン条約の順守を」面川誠記者)。


これは、「赤旗」が下部党員に対し北朝鮮難民の支援活動に関わらないように「目くばせ」をしているものと理解できよう。


共産主義国である北朝鮮による人権抑圧を暴露し、北朝鮮の凶暴性を世の中に広めていくことは、共産主義者としてあるまじき行為ということだ。


そうした最高指導部の真意を「赤旗」編集局は察知し、このような記事を掲載したのである。

真の共産主義者とはこのように、最高指導者の心中を必死に洞察し、真意を把握してそれを宣伝、普及するべく尽力するものなのだ。


不破氏の「目くばせ」を理解できない下部の共産党員が橋本氏や木島氏が国会で表明した見解を取り上げて「日本共産党は北朝鮮による日本人拉致が我が国の主権の侵害であり、許してはならない人権抑圧と考えている」などと宣伝しているかもしれない。


あるいは共産党員の中には、北朝鮮への帰国事業が盛んに行われていた頃、北朝鮮を全面的に礼賛したことを心から反省し、中国東北部に逃げてきた北朝鮮難民の支援活動に参加している人がいるかもしれない。


こうした方々は人間として誠実な人たちなのだろうが、真の共産主義者の境地には達していない、未熟な革命家なのだ。
 

日本共産党員は日本共産党の罪深き歴史に学ぶべきだ



このように主張すると、日本共産党の罪深き歴史を何も知らない下部党員は、「わが党は大韓航空機爆破事件、ラングーン事件で北朝鮮のテロを厳しく批判している。

わが党を誹謗するな」などと激怒する。


下部党員は本気で不破氏ら最高指導部を「歴史の本流を促進する偉人」と把握しているから、不破氏や志位氏を批判する人を「歴史を逆行させる反動勢力」「社会発展と進歩を妨げる反動勢力」と思い込み、批判者をあらゆる方法で排除する。


特に批判者が日本共産党から除名、除籍された人である場合、度を越した人格攻撃を行う。


朝鮮総聯関係者の場合も同様で、朝鮮総聯に属していた人が北朝鮮の蛮行を批判すると「民族反逆者」「宗派分子」「南朝鮮情報部のスパイ」などと人格攻撃を始める。


共産主義者の団体はどこの国でも同じような行動をするものなのだが、これは彼らが共産主義理論、特に階級闘争理論を信奉していることから来る帰結でもあるのだ
 

共産党の職員はなぜ最高指導者による路線転換に追随するのか



下部党員や共産党の職員の中には、最高指導者が突然断行する態度豹変に憤る人もいるようだが、よほどのことがない限り沈黙する。

そもそも多くの下部党員は「赤旗」記事など読んでいないし、不破氏ら指導部の「理論」「政策」「方針」について一切思考、議論せずに宣伝するだけという習慣が定着しているから、不破氏が突然「路線転換」を断行しても気づかない。


「十年一昔」というが、十年前と180度異なる「理論」「政策」「方針」を「科学的社会主義の実践により裏付けられた真理」などと必死で宣伝しているのが、日本共産党の下部党員なのである。


それでは、毎日「赤旗」の販売活動に従事しつつ必死で「赤旗」を読んでいる共産党職員や、地方議員、国会議員は不破氏ら最高指導部による突然の「路線転換」に気づかないのだろうか。


勿論、全く気づかないでただ「赤旗」を販売しているだけの人もいるだろうが、多少なりとも筋道をたてて思考することが出来る人なら、不破氏ら最高指導部による数々の「路線転換」を認識できるであろう。


橋本敦氏や木島日出夫氏が、不破氏による日本人拉致問題での「路線転換」を認識できないわけがない。共産党職員や議員はなぜ不破氏らを一切批判せず、盲目的に追随するのだろうか。

同様のことが、朝鮮総聯の職員についても言える。


朝鮮総聯の職員は、北朝鮮を何度でも訪問できるから、いくら北朝鮮当局が実態を隠蔽すべく努力しても、様々な形で北朝鮮経済の惨状を認識できる。


最近の「労働新聞」は、北朝鮮が90年代後半に「苦難の行軍」という厳しい経済困難に直面していたことを認めているから、「地上の楽園」ではありえないことが朝鮮総聯の職員といえども、わかるはずなのだ。


この問題は単純な「マインドコントロール」だけではない。最高指導者を礼賛することが仕事だからという程度のことではない。共産党職員による最高指導者礼賛の背景には、以下のような、最高指導部による職員に対する徹底的な抑圧と搾取の仕組みがあるのだ。
 

共産党の職員が最高指導者を批判すると「査問」される



仮に共産党の職員が公の場で、不破氏ら最高幹部を批判したと仮定しよう。


日本共産党は一昨年の大会で規約を改正し、第三章第十七条で党員が国際的・全国的な性質の問題について、意見を自由に発表することを完全に禁止したから、このような行為は完全な「規約違反」であり、その職員は直ちに「査問」される。


共産党の職員に対する「査問」とは真に過酷なもので、ある日突然代々木の本部などに呼び出され、家族や友人との一切の連絡を絶たれて、密室で何日間も質問攻め、専ら「自白しろ」と強制される。


密室での監禁の結果、「疑わしきは罰する」という原則により処分される。「査問」については、民主青年同盟の幹部として「査問」を体験した油井喜夫氏の手記「汚名」(毎日新聞社刊)が詳しい。


共産党の 職員や議員は過酷な「査問」の実態、様々な名目で降格された仲間の悲惨さを熟知しているから、よほどのことがない限り最高指導者を批判しない。


共産党の職員や議員の場合、共産党という政党から「除名」「除籍」などの形で叩き出されると、新たな職業に就く事は極めて困難である。


共産党員は共産党の影響力が強い企業を「民主経営」と呼ぶが、「民主経営」といえども共産党から除名、除籍された人を再雇用する可能性は極めて低い。

下手をすると、「民主経営」の経営者が除名された元職員との関係を問われ、「派閥を結成していた」などといった調子で「除名」「除籍」されてしまうかもしれないからだ。

2020年6月6日土曜日

不破哲三氏の日本人拉致問題棚上げ論を批判する(本ブログ平成27年6月掲載。不破哲三「世紀の転換点に立って」新日本出版社2001年刊、pp148-149より抜粋)

不破哲三「いわゆる拉致問題の宣伝だけ聞いていると、100%証明ずみの明白な事実があるのに、相手側はそれを認めようとしない、日本政府も弱腰で主張しきれない、そこが問題だ、といった議論になりやすいのですが、実態はそうじゃないんですね」


最近の日本共産党の宣伝物を見ると、日本共産党が北朝鮮に拉致された日本人救出のために全力で北朝鮮と対決してきたような話になっています。

虚偽宣伝です。

不破哲三氏は、「赤旗」日曜版2000年12月31日、2001年1月7日合併号に掲載された緒方靖夫氏との対談で上記のように発言しました。

緒方靖夫氏は不破氏のこの発言を受けて、次のように述べました。

「そうなんです。外務当局に聞いても警察当局に聞いても、全体として疑惑の段階であって、「七件十人」のうち物証のあるものは一つもない、と言っています。」

不破氏はさらに次のように述べ、北朝鮮に対し拉致した日本人を返せと日本政府が要求することに反対しました。

「日本の捜査の到達点自体がそういう段階なのに、これを証明ずみの事実のように扱い、そういうものとして外交交渉のテーマにしたら、やがてゆきづまって日本側が身動きできなくなることは、目に見えています。

ですから、私は日本の捜査で到達した段階にふさわしい外交交渉をしなさい、と提案したのです」


兵本達吉氏による詳細な調査報告により、不破哲三氏は相当数の日本人が北朝鮮に拉致されていることを熟知していた


この時点で不破哲三氏は勿論、横田めぐみさん、有本恵子さん、田口八重子さん、市川修一さん、増元るみ子さんら相当数の日本人が北朝鮮に拉致されていることを熟知しています。

潜水艦や武装工作船で潜入してきた北朝鮮工作員が物証を残さなかっただけの話です。悔しいことですが「完全犯罪」に近かったのです。

警察は様々な状況証拠から、北朝鮮の犯行であることはつかんでいましたが、犯人名まで完全に突き止めるのは難しい。

犯人は武装工作船や潜水艦で日本人を拉致したらすぐに北朝鮮へ去ってしまうのですから。「完全犯罪」だから黙っていよう、などと政治家に言い出されてしまったようなものです。

「完全犯罪だから黙っていよう」などと日本の国会で言われていることがわかったら、拉致された日本人はどんなに悔しいでしょう。

拉致された日本人は日本に連絡できませんから、日本の国会で何をどう言われても黙っているしかない。日本のことは何もわからない。不破哲三氏はここに着目したのでしょう。

不破哲三氏こそまさに、百戦錬磨の真の共産主義者です。

大阪の原ただ晃さんに成り変わった辛光スと彼を助けた金吉旭、神戸の田中実さんを拉致した人物くらいしか、犯人名は当時わかっていませんでした。

警察は「~の疑い」で犯人を証拠に基づき逮捕し、起訴する。


そもそも、日本の警察は様々な事件の犯人を逮捕しても、「~の疑い」で逮捕するのです。「疑い」「疑惑」が疑惑でなく事実と警察が断言できるのは裁判で判決が確定してからです。

これは当たり前です。不破哲三氏がこれを理解していなかったのなら、行政機構と司法機構それぞれの役割を理解していなかったことになります。無知蒙昧のそしりを免れません。

不破氏の矛先は橋本敦氏、和田正名氏、「赤旗」編集局と兵本達吉氏に向けられていた


不破氏の主張「100%証明ずみの明白な事実があるのに、相手側はそれを認めようとしない、日本政府も弱腰で主張しきれない、そこが問題だ」は、誰に向けられていたのでしょうか。

日本共産党の橋本敦参議院議員(元)は、これに近い主張を国会でしました。

昭和63年3月の橋本敦議員による国会質問や、和田正名氏(赤旗編集局編の「北朝鮮覇権主義への反撃」掲載論考、p118)は北朝鮮が日本の主権を侵害していると断言しています。

不破哲三氏は兵本達吉氏が全国各地の拉致日本人家族を訪問し、様々な証拠を積み重ねた結果北朝鮮が日本人を相当数拉致したという結論に達したことも報告を受けていたはずです。

不破氏の上述の発言は被拉致日本人救出運動の参加者だけでなく、橋本敦氏、兵本達吉氏、和田正名氏と「赤旗」編集局にも向けられたものと理解すべきでしょう。

北朝鮮による拉致問題をこれ以上深く追求するな、という意味が込められていたのです。

日本人拉致を実行、幇助したのは北朝鮮工作員の在日本組織-「南朝鮮革命」を実行する工作員が日本人に成り変わるために日本人を拉致した


相当数の日本人を日本国内から暴力的に拉致するためには、北朝鮮から潜水艦や武装工作船で潜入してくる工作員だけでなく、日本国内の協力者の組織が沢山なければできない。

「南朝鮮革命」とやらを断行するための北朝鮮工作員の在日本組織です。調査、研究の結果これに気づいた兵本達吉氏は、元工作員と接触し情報を入手していたはずです。

入手した情報を、日本国民の生命と人権、日本国家の主権を守るために警察に提供するのは、日本国民ならば当たり前です。

しかし日本共産党からみれば、「南朝鮮革命」すなわち大韓民国滅亡のために日夜尽力している工作員諸兄は革命運動の同志です。日本共産党員は外国の同志の戦いを妨害してはならない。

日本共産党は朝鮮労働党との共同声明で繰り返し、北朝鮮による南朝鮮革命への熱い支持を表明しています。

大韓民国は北朝鮮により滅亡させられてしかるべきだと宮本顕治氏は大真面目に信じていました。「南朝鮮革命」とは大韓民国の滅亡です。宮本顕冶氏は武装闘争の「理論家」でした。

同志を警察に売るような兵本達吉氏は、日本共産党員の立場からみればまさに「反党分子」「転落者」です。兵本達吉氏は警察に情報を提供した疑いで、共産党から除名されました。

「赤旗」には日本人拉致を断行した北朝鮮工作員の在日本組織についての記事は掲載されたことがありません。

在日本朝鮮人総連合会の活動を熱心にやってこられた方々なら、その類の組織がいくらでもあることをよくご存知です。

元在日朝鮮人(帰国者)の中には政治犯収容所に連行された方もいる-「赤旗」は無視


在日本朝鮮人総連合会関係者が北朝鮮工作員に協力するのは、協力を拒めば帰国事業で北朝鮮へ渡った親族の生命が危ないからです。

日本共産党と在日本朝鮮人総連合会の宣伝を信じて北朝鮮へ渡った約93000人(そのうち日本国籍所有者は約6000人)の中には、政治犯収容所に連行されてしまった方もいます。

北朝鮮へ渡った元在日朝鮮人の中には、日本共産党員だった方々もいます。昭和30年まで在日朝鮮人の共産主義者は日本共産党員だったのです。吉良よし子議員は御存知ないでしょう。

帰国事業が盛んに行われた時期、日本共産党と在日朝鮮人は極めて親しい関係でした。「金日成選集」を日本共産党中央委員会出版部が発行していました。

金日成は朝鮮戦争で米国を破った偉大な将軍だ、などと大真面目に信じていたからです。偉大な共産主義者の論文を日本社会に普及するのは共産党員として当然です。

宮本顕治氏は何度も朝鮮労働党と共同声明を作成、発表しています。当時の「赤旗」「前衛」には北朝鮮を礼賛する記事や論文はいくらでもありました。

吉良よし子議員は聴濤弘氏に、在日朝鮮人と日本共産党の関係を質問するべきだ


日活映画「キューポラのある街」には、北朝鮮に社会主義の夢を抱いて帰国していく日本人妻と息子が描かれていました。

「千里馬のいきおいで社会主義を建設する北朝鮮」という、日本共産党と在日本朝鮮人総連合会の宣伝を信じて北朝鮮に渡った在日朝鮮人は、その後どうなったのでしょうか。

その方々の中で、行方不明になった人もいます。思想、信条の自由、表現の自由が全くない社会ですから、心の病になってしまった方もいます。餓死した方もいます。

少数ですが、処刑された方もいます。「政治犯」なのか、罪名は日本の親族にもよくわからない。日本の親族が在日本朝鮮人総連合会にいくら問い合せても梨の礫です。

不破哲三氏としてはこの悲惨な史実をどうしても隠しておきたいのでしょう。吉良よしこ議員、池内さおり議員は、在日朝鮮人が日本共産党員だった史実など一切ご存知ないでしょう。

嘘だと思うなら、聴濤弘氏にお尋ね下さい。聴濤弘氏なら、元在日朝鮮人と日本共産党の関係を熟知しています。聴濤弘氏は、論考から判断する限り共産主義者としての水準は高くない。

不破哲三氏の「道理ある交渉」は政治犯収容所の凄惨な人権抑圧について沈黙を貫く「交渉」


「赤旗」に北朝鮮の政治犯収容所についての記事が掲載されたことはありません。

今日の日本共産党は、「金日成民族」の在日本朝鮮人総連合会と友好関係を維持しています。

不破哲三氏は、在日本朝鮮人総連合会が日本人拉致を隠蔽してきた件や、北朝鮮の人権問題を否定している件について、完全に沈黙しています。「道理ある交渉」のつもりなのでしょう。

世紀の転換点に立つと、「全社会の金日成・金正日主義化」に尽力なさっている方々と連帯し、北朝鮮に社会主義の夢を求めて渡った元在日朝鮮人の悲劇から目を背けるようになるのです。

「科学的社会主義」に裏付けられた「科学の目」を、吉良よし子議員、池内さおり議員もいずれは体得し、史実を隠蔽する真の共産主義者になっていくのでしょうか。

2020年6月5日金曜日

白井聡先生(京都精華大学)よりブロックされました。

残念ですが、白井聡先生(京都精華大学)より、twitterをブロックされました。


白井聡先生は、ひょっとしたら私を人民の敵ないしはクソ野郎、とお考えなのかもしれません。
レーニン以来、共産主義者は自分達を批判する人を「人民の敵」「反革命分子」「反党分子」「走資派」「右派分子」「民族反逆者」「人間の屑」などと把握します。

白井先生は科学的社会主義の政治学を研究されている方ですから、これらの語を百も承知と思います。

白井先生は最近、つるの剛士さんを「クソ野郎」とtwitterで評価していました。

私は「クソ野郎」より、共産主義運動の伝統に従って「人民の敵」という言葉で表現なさったらいかがだろうと白井聡先生に提案したのですが。

私は他にも、赤旗記者の方や、日本共産党職員の方、在日本朝鮮人総連合会の関係者数名からもブロックをされています。真に残念です。

朝鮮労働党はレーニン主義の継承者―「人民の敵」、政治犯を収容所に連行するー


ある在日本朝鮮人総連合会関係者から、私は「チョッパリ」と評された事があります。

日本人が下駄を履くので、日本人の足の指は二つに分かれているのだ、という見解らしい。

朝鮮学校では、かなりの反日教育を行っているのでしょうね。チョッパリ、と言う語を私は何度か耳にしたことがあります。

在日韓国・朝鮮人を韓国では半チョッパリ、と呼ぶことがあります。半日本人、というような意味なのでしょう。

金正恩、金輿正のお母さん高容姫は元在日朝鮮人です。この件、北朝鮮では最大のタブーです。

脱北者の方々は、風船に載せたビラでこれを暴露していたのかもしれませんね。

白井聡先生は、朝鮮労働党の全社会の金日成・金正日主義化路線についてどうお考えなのでしょうか。

朝鮮労働党は反党反革命分子を政治犯収容所に連行し、囚人労働を強制します。

金正恩と朝鮮労働党はレーニンの見解を継承しています。このあたり、白井聡先生の見解をお尋ねしたいものですね。



2020年6月3日水曜日

レーニンによる「人民の敵」投獄、追放論と白井聡氏(京都精華大学)の呟き「クソ野郎」論より思う。(「食糧独裁についての布告への捕筆」、レーニン全集第42巻、大月書店刊行p86)

「余剰穀物をもちながら、これを収納所に搬入しない者、および、手持ちの穀物を密造酒用に浪費する者はすべて、これを人民の敵と宣告し、


今後は十年以上の禁固刑、全財産の没収、自己の共同体から永久追放に処し、酒の密造者には、それにくわえて、強制的な公共労働を課する」(1918年5月9日に執筆)。

レーニンがこの指令をボリシェヴィキに出したのは、赤軍と「反革命」軍との内戦の時期でした。

ロシアは極端な食糧不足になっていました。

ボリシェヴィキがモスクワやペテルブルグでの支配を継続するためには、農民から強制的に穀物を徴収するしかなかったのです。

余剰穀物をボリシェヴィキに提供しない人、手持ちの穀物で密造酒を作った人は「人民の敵」というレッテルを貼り、革命法廷行きという指令です。

「人民の敵」は10年以上の禁固刑、全財産没収、共同体からの永久追放。酒の密造者は強制的な公共労働に処せ。

全財産を没収されて共同体から追放されたら、餓死してしまいます。

「人民の敵」に「強制的な公共労働」論は、政治犯に囚人労働を課すことを正当化します。

レーニンのプロレタリア独裁論は、ボリシェヴィキの指令に従わない人に過酷な刑を課すことを正当化する理論です。

全財産を没収されて追放された人々の中には「白衛軍」、ボリシェヴィキの視点では反革命勢力に入っていった方はいくらでもいそうです。

先祖代々の土地や屋敷を没収された貴族、地主が皆、ボリシェヴィキにおとなしく従ったとは考えにくい。

追放された貴族や地主の中には、外国に何とか逃げていった方は多かったでしょう。ドクトル・ジバゴの家族もそうでした。

レーニンとボリシェヴィキによる過酷な穀物挑発、地主と貴族追放、ロシア正教会弾圧、ロシア皇帝一家虐殺は内乱を激化させたと考えられます。

レーニンの研究者、白井聡氏(京都精華大学)によるクソ野郎論と「人民の敵」


レーニンから始まった「人民の敵」という類の人間把握法を、マルクス主義政治学者の白井聡先生(京都精華大学)は継承しています。

5月31日、白井聡先生は御自身のtwitterで次のように主張しました。「俺は大声で言いたい。つるの剛士のようなクソ野郎は黙れ。と」。

この呟きは、つるの剛士さんの何かの呟きに対して発せられたのでしょうけれど、よくわかりません。

クソ野郎、とはどんな人々に対しての言葉なのか、白井聡先生が説明なさっていませんので不明です。

科学的社会主義の政治学は、クソ野郎という人々をどんな社会階層の存在として把握するのでしょうか。

左翼知識人、左翼運動家は「立ち上がる市民」「声をあげよう」という表現を良く用います。

「立ち上がる市民」とは、日本政府を何らかの点で批判する人々のことです。

左翼知識人や運動家にとって小泉今日子さんや水原希子さんは「立ち上がった市民」です。

「立ち上がる市民」とは逆に、クソ野郎と把握されるべき人々が現代日本に存在し、その方々は沈黙すべきと白井聡先生はお考えなのでしょう。

「立ち上がった市民」が日本共産党や左翼を批判したら左翼の共同体から永久追放か


白井聡先生はレーニンの研究者として著名な方です。

白井聡先生はクソ野郎、という人々をレーニン、スターリンの「人民の敵」と同じような存在として把握しているのではないでしょうか。

そうであるなら、クソ野郎より「人民の敵」のほうが適切な表現と思えます。

ところで、「立ち上がった市民」が何かの件で日本共産党や左翼知識人、運動家を批判したら、左翼の皆さんはその方を「人民の敵」と認識するのでしょうか。

左翼の共同体から永久に追放されてしかるべきなのでしょうか。

レーニンを尊敬する日本共産党員や科学的社会主義の政治学を研究する方なら、レーニンの上記の見解を尊重しそうです。