若い日本共産党員の皆さんは、日本共産党が結成以来一貫してソ連覇権主義と戦ってきた、と信じているのでしょうね。
志位さんの「入党のよびかけ」には、昔の日本共産党が世界共産党の日本支部としてソ連から革命理論の指導を受け、資金と拳銃を受け取っていた事が記載されていません。入党のよびかけ|党紹介│日本共産党中央委員会 (jcp.or.jp)
昔の日本共産党員は、自分たちはボリシェヴィキの一員だ、という調子でソ連の指導を受けている事を誇っていたのです。
これは、宮本顕治さんの昔の論考や、宮本百合子のソ連評論を読めばすぐにわかります。
そもそも志位さんは、ロシア革命とその世界的影響をどう考えているのでしょうか。
志位さんはロシア革命と無関係に日本共産党が設立されたという印象を広めたいのでしょう。最近の志位さんはロシア革命の話をできなくなっています。
志位さんは日本共産党の歴史を修正したい
私見では志位さんは、ソ連と昔の日本共産党の関係を完全に隠蔽したい。日本共産党がソ連崩壊まで、ソ連は社会主義国であると評価していた事も隠蔽したい。
志位さんは、日本共産党の革命理論がレーニンの理論を基礎にしている事も隠蔽したい。
志位さんは近年、レーニンを殆ど引用していません。
このためには、宮本顕治さんが主導していた時期の大会決定や重要論文を、若い日本共産党員が入手しにくいようにせねばなりません。
歴史の修正は簡単ではありません。
不破さんは昭和57年夏の第十六回大会で、ソ連の覇権主義がどんなに深刻でも、それを理由にしてソ連が社会主義国ではなくなったという社会主義完全変質論は誤りだ、と報告しました。
今の日本共産党員が、自分たちはソ連崩壊万歳を叫んだ、と自慢するなら、社会主義完全変質論が適切だった、不破さんの報告は間違っていたと認めるべきです。
近く出る「日本共産党の百年史」で、ソ連と昔の日本共産党の関係がどう記されているのか、注目しましょう。