日本共産党の規約によれば、党の最高機関は2年または3年に一回開催される党大会です。党大会の構成員は代議員です。
規約第十九条によれば、党大会の代議員選出の方法と比率は、中央委員会が決定します。
私が知る限り、日頃から日本共産党の活動に熱心に参加している方が、所属の地方組織から指名されて代議員になります。
何らかの件で、日本共産党の理論、政策や方針に疑問を持つ党員は、日本共産党の活動にあまり参加しないので、代議員には選出されません。
一般党員の場合、これを不当な措置と思う方は少ないでしょう。
党大会に参加するためには4,5日間、勤めを休まねばなりません。そんな会議に参加しても何もならないと判断する一般党員の方が多いでしょう。
日本共産党職員、議員の方なら大会に参加すること自体が業務ですから、勤めを休む事にはなりません。
殆どの代議員は、日本共産党の理論、政策や方針を完全に正しいと考えています。
党大会で、日本共産党の理論や政策、方針に対する批判や異論が出る事は稀です。
代議員は党大会で、日本共産党の理論や政策、方針を批判できるが対案を出せない
規約第二十条によれば、党大会は次の事を行います。
・中央委員会の報告をうけ、その当否を確認する。
・中央委員会が提案する議案について審議・決定する。
・党の綱領、規約をかえることができる。
・中央委員会を選出する。委員会に準中央委員をおくことができる。
党大会が最高機関と言っても、できることはこれだけです。
代議員は党大会の開催中には、最高機関の一人の筈なのですが、中央委員会が提案する議案に対する対案を党大会に提出することはできません。
代議員は党大会で、中央委員会の報告や、提案する議案を批判できますが、それらへの対案を提起することはできません。
代議員は中央委員に自ら立候補、または~さんを中央委員にしたいという推薦をできますが、当選は困難でしょう。そんなことをする方はいません。
代議員同士が党大会前に連絡を取り、提案する次期中央委員推薦名簿を作成したら分派活動とみなされ、除名ないしは除籍になるでしょう。
党大会代議員は職員の人事配置権限を持たない
4,5日間開催される党大会が終了すれば、代議員ではなくなります。
代議員だった方は一党員として、日本共産党の理論や政策、方針に対する批判を所属の支部の会議で開陳できますが、それだけです。
最高機関の構成員ができることは、指導部批判を大会の場でできる、中央委員に自ら立候補、または~さんを中央委員にしたいという推薦をできるという程度です。
代議員が職員の人事配置権限など、持つはずがありません。現最高指導部が、大会前に人事問題小委員会とかいう組織を作り、人事配置を決めます。
日本共産党最高指導部に心酔している代議員は、これを当然と見ます。
最高機関の構成員であるはずの代議員が、殆ど何の権限も持っていないのは変ではないでしょうか。
最高機関の上に存在する組織、すなわち現最高指導部が理論や政策、方針の提起、大会議案提出や人事配置を決めています。
共産主義運動の特徴は、最高指導者への心酔、盲信
日本共産党最高指導部に心酔している方々は、最高機関を指導する組織があることが変と思いません。
在日本朝鮮人総連合会の皆さんは、金正恩と朝鮮労働党から出される指令に何の疑問を持ちません。
日本共産党員と在日本朝鮮人総連合会の皆さんの思考方式は似ているな、と感じるのは私だけでしょうか。
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