2013年12月4日水曜日

「救う会に至っては、会計監査を1回も受けていない決算書が正しいと主張して、それを内部で問題にし続けてきた会長を、共同謀議で排除した」(佐藤勝己「拉致問題との関わり17」統一日報11月7日)より思う-

依然として、累計いくらくらい家族会にカンパが集まり、何に使われたのか、家族会にいくら資産があるのか、あるいはないのか、不明のまま今日に至っている(佐藤氏論考17より)。




自分が長年取り組んできてやっと得た「地位」らしきものを、突然奪われて所属組織から追い出されると衝撃を受けてしまう人は少なくないでしょう。

自分が弟子と思っているような人からそうした扱いを受ければ、愕然としてしまうかもしれません。

誰しも高齢となり体力が衰えれば、精神の持久力も弱くなり理詰めの思考ができにくくなります。論証を省略して、結論だけを勘に頼って得て満足してしまうようになりがちです。

高齢者になれば、無理からぬことなのかもしれません。

愕然としたあとに錯乱して、全く筋違いの恨みを持つようになってしまうかもしれません。

冒頭の文章に、佐藤勝己氏の無念さと激しい恨みの一念が込められているように感じます。

「救う会」から「排除」されて約5年、煩悶するような日々を過ごされてきたのではないでしょうか。

佐藤勝己氏が「共同謀議」とやらで「排除」されたのかどうか、部外者である私には全くわかりません。

しかし「救う会は駄目だ」と本気で思っているなら、排除されて本当に良かったとほっとするはずです。

気分爽快、自分は別の道を行こう。「救う会」の皆さん、Good Luck、安寧(안녕)!という心境になるはずです。

私は佐藤勝己氏の論考の上述の部分を読んで、映画The Godfather, Part3の名台詞を思い出しました。

確か、アル・パチーノ(Al Pacino)演じるマフィア(Mafia)の首領が次の首領になる甥に吐いた言葉です。


「憎しみはお前の判断を狂わせる」

 



佐藤勝己氏の今回の連載には横田滋氏、西岡力氏、島田洋一氏、増元照明氏、平田隆太郎氏らへのとんでもない誹謗中傷がいくつもあるように思えます。

特に横田滋さんについて言及している部分は、「八つ当たり」としか私には思えません。

そんな愚論が、80代半ばの高齢者だからといって許容されて良いはずがありません。

これについては下記、いくつか紹介します。その前に少し、「家族会」と「救う会」の皆さんに申し上げておきます。



「家族会」の決算書の公開と資産管理を公認会計士に任せたらどうだろうか




まず第一に、家族会にそれなりの資産が存在するなら、決算書の監査を毎年同じ人がやるのでなく専門家、公認会計士にお願いして資産管理をしたほうが良いのではないでしょうか。

また決算書や貸借対照表が存在するなら、HPなどで公開すべきでしょう。「救う会」の毎年の決算報告はHPで公開されています。

残念なのは、佐藤勝己氏が9年前に北朝鮮元工作員に依頼して拉致情報収集を行った際に支出したという970万円の「特別会計」の決算書が、「救う会」HPに掲載されていない点です。

なぜだろう?少し気になります。

佐藤勝己氏によれば「救う会」の監査は増元照明氏が、「家族会」の監査は平田隆太郎氏がやっており、両氏が意を通じれば国内ではグリーン車、航空機はビジネスクラスを使用できる仕組みになっていました(連載第11回)。

こんな変なことはありえないと私は思っています。

高齢の方がグリーン車や飛行機のビジネスクラスを使用するのは当然かと存じますが、誤解を招かないようにして頂きたいものです。



私の問題意識からすると、横田滋氏の会計未発表や大スキャンダル事件を、議連、マスコミ、週刊誌などは程度の差はあれ知らないものはいない(連載17より)





横田滋氏の大スキャンダルとやらですが、何を意味しているのか中身が全く記されていません。

スキャンダルという語を国語辞典でひくと「名声を汚すような不祥事・不正事件。また情事などのうわさ、醜聞」とあります。

大スキャンダル、すなわち大醜聞など、横田滋さんにはありえません!

この文章を読むと読むたび、腹が立ちます。同じ思いの方は少なくないはずです。


「統一日報」編集部は一体何が根拠で、こんな文章を掲載したのでしょうか。大スキャンダル事件とやらの中身と実証的根拠について、「統一日報」は説明すべきではないですか。

佐藤勝己氏はこれまで、何も説明していません。

それができないのなら、佐藤勝己氏と「統一日報」は横田滋氏に対してとんでもない名誉毀損をしたことになりませんか。



佐藤勝己氏の特異な現実認識手法-自分の「問題意識」が全て-




佐藤勝己氏の上の文章ですが、「私の問題意識からすると」という部分に注目してください。

佐藤氏の手法は、自分の問題意識だけで、ある事柄を、議連、マスコミ、週刊誌など相当多くの人々が知っているか知らないかを断定してしまうという、稚拙極まりないものです。

ある事柄について、他人が知っているか知らないか、ある事柄を他人がどう考えているかを知るためには、他人とじっくり対話することでしょう。せめてアンケート調査をするべきです。

横田滋氏の「大スキャンダル」など、存在しないのですから議連、マスコミ、週刊誌が知るはずもないのです。

しかし佐藤氏によれば、自分の「問題意識」にそれが生じているから現実であり、他人もそれを知っているはずだという奇妙な結論が導かれてしまうのです。

逆に言えば、御自分の「問題意識」になければ、他人が現実をどう見聞し、認識していようと佐藤氏にとってそれは事実ではないのでしょう。

「議連、マスコミ、週刊誌」で「知らないものはいない」と佐藤氏は断言しています。議連とは国会議員だけでなく地方議員で救出運動に尽力されている方々も含まれるはずです。

「マスコミ」ですから朝日、読売、毎日、日経、産経等の新聞社だけでなく各テレビ局、ラジオ放送、地方の放送局と地方の新聞社も含まれるはずです。

週刊誌とは一体いくつあるのでしょうか。佐藤氏が「知っている」と断定している人の数は、北海道から沖縄まで数千名に及んでしまいませんか。

数千名もの人々が、横田滋氏の大スキャンダルとやらを知っているか否かをどうやって佐藤氏は調べたのでしょうか。

この数年間、佐藤氏は北海道から沖縄までマスコミ各社に「横田さんの大スキャンダルについてご存知ですか?」と全国行脚でもしていたのでしょうか?




「統一日報」は事実と無縁の「報道」をしたのなら、謝罪と訂正記事を出すべきではないか




当然のことながら、佐藤氏の論考を掲載した「統一日報」の記者の皆さんは全員、横田滋氏の「大スキャンダル」とやらについて詳細に御存知のはずです。

どういうわけか、佐藤氏の「拉致問題との関わり」は連載休止になっているようです。連載の15などがインターネットでは見られません(12月4日現在)。

奇妙です。「統一日報」のHPには理由が記されていません。

佐藤氏の論考を報道に値すると認定して掲載したのは「統一日報」です。「統一日報」は大スキヤンダルとやらを証拠を挙げて報道すべきではないですか?

証拠など何もなく、「根拠」は単に佐藤氏の「問題意識」であるというなら、大誤報ではないですか。

事実と無縁の「報道」をした報道機関は、名誉を毀損してしまった方と読者に対し謝罪し、訂正記事を出すべきでしょう。




「今、救う会・家族会で問題になっているのが、西岡、島田、増元氏らがカンパ費で飲食していることである」(佐藤勝己「拉致問題との関わり」15より)




こんなことはありえないと私は考えています。

西岡力氏(東京基督教大教授)、島田洋一氏(福井県立大教授)、増元照明氏が何かの折に三人で飲食することはあるでしょうが、その費用がカンパ費より賄われているなど到底考えらません。

万が一、「救う会」「家族会」でそんな問題提起をする方がいるなら、単なる勘違いではないでしょうか。これも佐藤氏の「問題意識」による記述ではないでしょうか。

佐藤氏はさらに次のように述べています。



「飯塚代表は、『たいした金額ではないから、騒ぐことではない』といってかばっているそうだが、ただ酒飲むのは、知性と教養の対極にある『卑しい』というか節度なき態度だ。


運動体のリーダーの卑しさは、あらゆるところに出てくる」



カンパ費で飲食云々が事実でなければ、これも佐藤氏によるとんでもない放言、侮辱そのものではないでしょうか。


西岡力氏、島田洋一氏、増元照明氏は卑しい人間だ、と公の文献で人格を貶められているようなものです。



「統一日報」は記事の裏付け取材をしたのか




「統一日報」編集部は佐藤氏のこんな言説を記事にする際、裏付けとなる取材をしたのでしょうか。

何の裏付け取材、証拠集めもなしに単に佐藤氏の「問題意識」に依拠して、ありもしないことを「事実」と称して不特定多数に「報道」しても報道機関には何の問題もない、と「統一日報」は本気で考えているのでしょうか。

こんな調子で「報道」をされたら、反論する媒体を持たない庶民はたまったものではありません。

「反論すればよい」と「統一日報」社は考えているのかもしれませんが、「家族会」のような庶民は言論人ではありません。

佐藤氏の「回顧録」だから「報道」ではない、と「統一日報」社は考えているという話を聞きました。

それならば最初から「この連載は回顧録ですので、筆者による思い込み、事実と異なる記述がたくさん出てくることをご了解下さい。誹謗中傷については御容赦下さい」とでも明記すべきです。

「統一日報」社に善処を要望します。




追記


つい先ほど、インターネットで訃報を見ました。佐藤勝己氏が2日に既にお亡くなりだったそうです。御冥福をお祈りします(12月4日夜記す)。




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