2022年2月6日日曜日

畑田重夫・川越敬三著「朝鮮問題と日本」(新日本新書。昭和43年刊行)より思うー日本共産党は「帝国主義論」の見地で朝鮮半島情勢、台湾有事を分析

 日本共産党と同党支援者は、レーニンの「帝国主義論」の見地から朝鮮半島情勢や、アジア情勢を長年把握しています。

この本も同様です。この本の第四章によれば、朝鮮戦争でどちらが先に攻撃をしかけたかは大切なことではない。

どちらが先に38度線を越えても、朝鮮人民の立場から言えば侵略ではなく、内戦の始まりです。

開戦以前にすでに米帝国主義による南朝鮮侵略が行われていたという事実に注目するべきだそうです。

畑田・川越両氏によれば米国は南朝鮮を不法に占領し、開戦と同時に朝鮮戦争の当事者となりました。

朝鮮戦争はアメリカによる朝鮮侵略戦争です。昔の左翼は、大真面目でこう語りました。

畑田重夫・川越敬三両氏は朝鮮戦争を民主革命の課題を遂行するため全人民的国内革命戦争とみた

朝鮮戦争は、朝鮮人民の立場からすれば、外来帝国主義の侵略から祖国の自由と独立を守るための民族解放戦争であり、

アメリカと李承晩一味の反動政治に苦しむ南半部の人民を解放して祖国を統一し、民主革命の課題を遂行するための全人民的国内革命戦争でした(同書p111)。

中国人民の立場からすれば、自国の革命を擁護し、国際連帯の精神にもとづいて、朝鮮人民を支持、激励し、共闘するという抗米援朝の国家防衛戦争でした。

全人民的国内革命戦争、国家防衛戦争のためには韓国、朝鮮人が数百万人死亡するのはやむ得なかった、と畑田、川越両氏はお考えだったのでしょうか。

ソウル市民は朝鮮人民軍により地獄に落とされてしまえ、という話に思えるのですが。

畑田・川越両氏はレーニンの見地から朝鮮半島情勢を分析した

レーニンは「帝国主義論」で、金融資本が戦争を起こすと論じました。

人民中国とやらと北朝鮮に金融資本、など存在しませんから、レーニンの見地に立てば金融資本を持つ米国が世界各地に軍隊を駐留させ、侵略していることになります。

朝鮮半島の南半部は米国により占領されていたので巣から、朝鮮戦争は米国による侵略戦争であり、朝鮮労働党は祖国を解放するために戦ったことになります。

畑田・川越両氏によれば朝鮮人民とその武装力である人民軍は、その英雄的な闘争によって、祖国ー朝鮮民主主義人民共和国を外国帝国主義の侵略から守り、

祖国の自由と独立と社会主義制度を守り通しました。人民軍は第三次世界大戦を防止するという偉業に大きな貢献をしました(同書p118)。

朝鮮戦争における「国連軍」は米帝国主義の傀儡軍にすぎないそうです(p119)。

この本には、この類の記述が沢山あります。レーニンの見地から朝鮮半島情勢を把握すれば、こんな結論が出ます。

昔の日本共産党は金日成と朝鮮労働党による大韓民国滅亡を社会進歩とみた

昔の日本共産党は金日成と朝鮮労働党が大韓民国を滅亡させることを解放、民主革命などと評価したのです。

歴史にもしも、ですが朝鮮戦争に米国、国連軍が参戦しなかったら金日成と朝鮮労働党が朝鮮半島を統一したでしょう。

朝鮮半島全体を金日成と朝鮮労働党が支配すれば、言論の自由、表現の自由など全くなくなりますから、韓流ドラマや韓国の映画、歌謡曲など育つはずがない。

ソウルや釜山にも政治犯収容所ができたことでしょう。

台湾海峡に米海軍と海上自衛隊が来ると侵略なのか―日本共産党は金正恩による核ミサイル攻撃を容認しうる

この視点から、今の日本共産党は台湾海峡周辺に米海軍や自衛隊が来ることや、沖縄の米軍基地の存在を侵略とみなしていそうです。

台湾や沖縄はすでに米帝国主義により侵略されているのだから、中国共産党が台湾や沖縄を攻撃することは祖国を外国帝国主義の侵略から守るためだという理屈です。

レーニンの見地なら、帝国主義である米国と日本が台湾海峡周辺で日米共同演習を行うと、中国への帝国主義的侵略という話になりえる。

金正恩が沖縄の米軍基地に先制核ミサイル攻撃を断行しても、祖国を外国帝国主義の侵略から守るためだとみる日本共産党員は少なくないのでは、と私には思えます。

日本共産党なら、金正恩による核ミサイル攻撃に一切反撃すべきでない、全面戦争反対、と叫んで平和大集会を緊急開催して反撃しそうです。

日本共産党なら、こんな調子で金正恩による日本への核ミサイル攻撃を容認しうる。川田忠明さん、さいとう和子さん、いかがですか。

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