志位さんが去る7月に「Q&A 共産主義と自由」(新日本出版社刊行)という本を出しました。
この本は、民青同盟の中山歩美副委員長が提起する質問に志位さんが答えるという形式になっています。
私見では、志位さんは市場経済で企業の存続を目指すなら、利潤第一主義経営を貫くしかない事を百も承知です。
志位さんは日本共産党存続のために、利潤第一主義経営を採用していますから。
志位さんが想定する「生産手段の社会化」の一つの形態は、職員に残業、休日出勤手当を支給しない経営
この本のp. 62に出ている「どうすれば『利潤第一主義』を取り除くことができるのですか」という質問に対し、志位さんは生産手段を個々の資本家の手から社会全体の手に移す事だと答えています。
生産手段の社会化により、生産の目的と動機を利潤第一主義ではなく、人間と社会の発展のためにすることができるそうです。
「社会化」とは「国有化」のことですか、という中山さんの問いに対し志位さんは、国有化が唯一の方法ではない、生産手段の社会化にはいろいろな方法や形態があるから、一番ふさわしい形態を国民多数の合意で選んでいけばよいと答えています。
生産手段の社会化について、今から青写真を描くことはできないとマルクス、エンゲルスが言ったそうです。
しかし、生産手段の社会化とやらについて下絵すらなければ、生産の目的を人間と社会の発展のためにすることなどできません。
志位さんは下絵すら示していない。
しかし志位さんが日本共産党の経営がどう行っているかを調べれば、生産手段の社会化に関する志位さんの本音がわかります。
私見では、日本共産党は利潤第一主義経営を実施しています。日本共産党は職員に残業、休日出勤手当、深夜勤務手当を支給していません。
日本共産党職員の年収は、地域によって多少の差はありますが、300万円程度らしい。
志位さんは、日本共産党が労働基準法を蹂躙する事により、社会発展を促進できると見る
職場としての日本共産党には、労働基準法違反が蔓延しています。
日本共産党は同党職員を低賃金、長時間労働で酷使し、費用を最小化して最大限の利潤を追求しています。
志位さんは日本共産党が労働基準法を蹂躙する事により、社会発展を促進していると考えているのです、
中山歩美さん、民青同盟では職員に残業、休日出勤手当を支給していますか。職場としての民青同盟にも、労働基準法違反が蔓延しているのではないですか。
日本共産党は株式会社制度廃止論者であるー株主は経営者に利潤第一主義経営を要求
ところで、「生産手段の社会化」とやらのためには、株式会社制度を廃止せねばなりません。
株主は利潤の一部を配当として受け取りますから、経営者に利潤第一主義経営を要求します。十分な利潤を出せない経営者は、株主総会で解任されうる。
株主は株を購入して企業に資金を提供し、経営のリスクを負担して社会経済に貢献していると考えます。
日本共産党が利潤第一主義経営を最悪とみなすなら、株主を歴史の法則的発展を妨害する経済主体とみなし、徹底的に批判するべきです。
自企業の株を購入する労働者も、労働者階級の裏切り者と規定すべきではないですか。この件、以下を御参考に願います。
黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 8月 2024