昭和45年くらいからでしょうか。日本共産党は元旦のしんぶん赤旗に、党首のインタビュー記事が掲載します。
昔は宮本顕治さん、その後は不破哲三さんのインタビューでした。日本共産党員、民青同盟員はこれを熱心に読む事が職員から推奨されます。
今年は以下です。you tubeだと、1時間26分になる長時間インタビューです。
(176) 2025新春インタビュー 激動の世界 希望ある未来 志位和夫議長が大いに語る 2025.1.1 - YouTube
赤旗記事は以下です。
これを全部読む日本共産党員は、全体の10%もいないのではないでしょうか。思うに、少なくない日本共産党員、民青同盟員が志位さんの長話に飽きてしまっているのではないでしょうか。
同じ話を何度も繰り返しているだけですから。日本共産党の理論、科学的社会主義は、一種の勧善懲悪論になっています。
志位さんは中朝露が日米軍事同盟を批判しているから、平和勢力とみている
日本共産党は昔から、レーニンの「帝国主義論」に依拠し、帝国主義、金融資本が戦争を起こすと信じています。
「帝国主義論」の見地から、米帝国主義が世界各地での戦争の原因となっていると日本共産党員は信じています。
志位さんはこのインタビューで、ロシアのウクライナ侵略、中国が力での対抗を強化していることを情勢悪化のもう一つの要因だ、と述べていますが、それだけです。
平和を脅かしているのは、欧州でもアジアでも米帝国主義と軍事同盟、NATO諸国と日本、韓国という話です。
志位さんの脳裏では、アジアで最大の戦争国家は日本です。中朝露は、日米軍事同盟やNATOを批判していますから、平和のために戦っています。
中朝露が日本を攻撃してきたらどうするのか、という疑問を提起する人は、客観的には反動勢力、戦争勢力に加担していると日本共産党員は信じています。
憲法九条教は変な新興宗教
多くの日本共産党員は、日本が核兵器禁止条約に調印し、日米安保廃棄、自衛隊解散を実行して日本国家の国防力を皆無にすれば、中朝露は感動して核兵器を廃棄すると信じています。
科学的社会主義の経済学を信奉する日本共産党員にとって、中朝露は本質的に平和勢力なのですから、日本を攻撃、支配を策す国など存在しません。
そういう方々は、日米安保廃棄は勿論、自衛隊を一刻も早く解散させることがアジアと日本の平和に巨大な貢献となると盲信しているのです。
憲法九条教徒、とも言うべき方々です。憲法九条教は変な新興宗教の類ですから、まだまだ存続するでしょう。
この類の話はどこかおかしい、と思う日本共産党員も近年増えているようです。志位さんの理論的解明とやらは、勧善懲悪話の繰り返しですから、飽きてしまうのは当然です。
そんな方々も、憲法九条に対する信仰だけは保持していると考えます。一般に、変な新興宗教を信じるようになった方がそれから脱却するのは困難です。
日本共産党の平和理論について、本ブログはくり返し論じてきました。下記を御参考まで。