今の志位さんは、レーニンとボリシェヴィキ、ロシア革命を全否定している
私見では、今の志位さんは心中でソ連、東欧、中国、北朝鮮での革命を全否定しています。
志位さんは心中で、レーニンとボリシェヴィキは、資本主義が発達していないロシアで無理やり革命をやったから、相当な人権抑圧社会ができてしまったと見ていると考えます。
私がこう見る根拠の一つは、志位さんが近年の著書でレーニンの文献を引用できない事です。
志位さんは心中で、レーニンが数々の文献で訴えている富農の撲滅論をボリシェヴィキが断行した事が、ソ連を相当な人権抑圧社会にした重要な要因であるという見方に同調している可能性があります。
レーニンに倣い、地主、富農は搾取者だから全財産を没収させられるべきだ、ニコライ2世一家処刑は必要不可欠だった、ロシア正教会は徹底弾圧されるべきだったと志位さんが考えている可能性もあります。
私の価値観、人間観では地主、富農の餓死ないしは処刑、ロシア正教会撲滅を当然視する方は異様です。国際共産党日本支部の皆さんなら、これを当然視していたでしょうね。
レーニンとボリシェヴィキに反対する人は反動勢力だから政治犯収容所に送ってしまえ、囚人労働をさせろ、という価値観を持つ方々です。
この辺り、志位さんは心中で疑問を抱きつつも、真剣に検討する事を拒否していると考えます。
レーニンとボリシェヴィキは資本主義的搾取制度の廃止に失敗した、と志位さんが認めてしまったら、ロシア革命の全否定です。
日本共産党の用語では、志位さんは社会主義完全変質論者になった事になります。
ロシア革命を全否定するなら、ソ連を盲信した国際共産党日本支部の活動も全否定されてしかるべきです。
志位さんがそんなことをできるはずもないので、志位さんはこの問いの追及を心中で中断し、以下のような気分になっていると考えます。
志位さんは、日本共産党が欧州左翼と同様と宣伝したい
これまでと同じような主張と運動を繰り返しているだけなら、日本共産党は衰退の一途をたどるだけです。
ロシア革命とその後のソ連や中国、東欧、北朝鮮の話をしても、日本共産党には不利になるだけです。
ソ連、東欧は覇権主義、専制主義の体制だった、日本共産党は一貫してそれを批判してきたといくら宣伝しても、ソ連を長年礼賛してきた史実まで消す事はできません。
宮本顕治さんは第八回大会でソ連では共産主義社会を建設に成功しつつあると大宣伝していました。
宮本顕治さんら昔の日本共産党員は、自分達はボリシェヴィキだ、レーニンの党だと自負していました。
国際共産党日本支部の時期からソ連が崩壊するまで、ソ連では搾取制度が廃止されている、教育と医療が無料になっているなどと大宣伝してきた政党は、相応の反省を国民の前でしなければ信頼されません。
志位さんにはこれはできません。ボリシェヴィキだったという宮本顕治さんを徹底批判することになってしまいますから。
大失敗の歴史を直視せず、別の話を始めて一般党員の関心を逸らし、失敗を糊塗せねばなりません。
何か新しい主張と運動を見出し、日本共産党がそれを実践せねばなりません。
欧州左翼には、ソ連の崩壊により影響を受けても、極右・排外主義反対を掲げて何とか生き残っている政党があります。
この人たちと連帯し、日本共産党は欧州左翼と同様の政党なのだ、という印象を広めようとしているのです。
昔の日本共産党は、自分達はボリシェヴィキだと宣伝して成功したのだから、今の日本共産党は欧州左翼と同様だという宣伝をし、一般党員がそのように思い込むようにできれば再生できる、という見通しです。
以下の最後の辺りで志位さんは、欧州左翼をヨーロッパの同志、と呼んでいます。 同志、という表現がいかにも共産主義運動的なのですけれど。
志位さんは、欧州左翼のように極右・排外主義反対運動を重視し、徹底的に取り組む事に日本共産党の活路を見出していると考えます。
日本共産党員の中に、参政党の街頭演説を大声で聞こえないようにしたり、参政党女性議員に中指を立てて侮辱する人がいても、志位さんはそれらを大局的には、極右・排外主義に対する市民の抵抗運動とみなしているのでしょう。
参政党を極右・排外主義、ファシスト集団と主張し、あらゆる形態で攻撃する運動家を日本共産党に迎え入れる事ができなければ、日本共産党には未来はないと志位さんは見ていると考えます。
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