2025年5月18日日曜日

志位さんは中国共産党に敵基地攻撃能力廃棄を要求できないー日本共産党は中国共産党を平和勢力とみているから

志位さんは中国共産党が協力のパートナーであり、日本の脅威ではないと見ている 

志位さんによれば、日中は互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならないという原則で合意しています。

そこで志位さんはこれにのっとって双方がふさわしい行動をとることが両国関係を前に進める最大のポイントであると強調しています。

シンポジウム「東アジアでの平和の準備を」/訪中の報告「互いに脅威とならない」の原則の意義について/日本共産党 志位議長の発言 1回目 

互いに脅威とならない、ために日本は、安保三文書に基づいて行っている大軍拡と敵基地攻撃能力保有をやめるべきと志位さんはいろいろな機会に主張しています。

しかし志位さんは中国共産党に敵基地攻撃能力廃棄を要求できません。先日の北京行きでも、志位さんは中国共産党にそんな要求はしていません。

中国共産党が保有している核ミサイルの廃棄要求など、志位さんは考えにもつかないのでしょう。

志位さんは、中国共産党の核軍事力が日本にとって脅威であると見ていないのです。

日本共産党はレーニンの見地に依拠し、中朝露が平和勢力と宣伝してきた

日本共産党は昭和36年7月の第八回党大会で、ソ連、中国、北朝鮮、東欧など社会主義国は平和地域であると規定しました。これはこの時期の日本共産党綱領に明記されています。

本ブログで何度も指摘してきたように、これはレーニンの帝国主義論の見地に依拠しています。レーニンは帝国主義、金融資本が戦争の根源であると繰り返し主張しました。

レーニンの見地なら、米帝国主義こそ世界中の戦争の根源です。米帝国主義を批判してきた社会主義国、現在の中朝露は平和勢力です。

米帝国主義を批判している中国共産党の核は平和を守る、という視点から日本共産党は第九回大会で、中国の核実験を正当化しました。


「日本共産党の百年」はこれを誤りだったと認めましたが、中国共産党の核軍事力はアジアと世界の平和を脅かしているなどとは認めていません。

レーニンの見地を全否定するなら、日本共産党の平和運動の全否定になってしまいます。志位さんがそんな厄介な事をするはずがありません。

志位さんと日本共産党、同党支援者、左翼人士は昭和36年綱領の視点から形成される、日米安保、NATOを批判する中朝露は平和勢力であるという見地に固執しています。

志位さんは中国共産党に台湾政府と話し合えと要求できない

志位さんは中国共産党との会談で、台湾に対する武力行使に反対だと主張していますが、それだけです。

志位さんが会談で何をどう主張しようと、中国共産党の台湾統一方針が変わるはずがありません。

志位さんは中国共産党に台湾政府と話し合え、台湾政府の東アジアサミット参加、ASEAN加入を認めよという要求はできません。

不破さんは台湾政府を、中国共産党の反党分子のような存在と主張しました。台湾政府は中国共産党に入った事などありませんから、不破さんの主張は荒唐無稽です。



志位さんも、不破さんのこの見地に固執しています。志位さんは不破さんを批判できませんから。志位さんは台湾政府が台湾の住民を代表している事を認められないのです。

台湾政府は中国共産党の反党分子なのですから、台湾政府は中国共産党により解散、解体させられることは当然と見ている日本共産党員は少なくないでしょう。

左翼人士は中朝露の核軍事力、蛮行の歴史についての思考と議論を拒否する

一般に、左翼の皆さんは中朝露の核軍事力が日本の平和と民主主義を脅かすとはみなしません。

左翼の皆さんは中朝露の核軍事力、蛮行の歴史についての思考と議論を拒否します。

現在、金正恩と朝鮮労働党はロシアの要請によりウクライナに朝鮮人民軍を派遣、侵略をしていますが、左翼はこの点で金正恩と朝鮮労働党を批判できません。

現時点では、朝鮮学校の教員の皆さんは朝鮮人民軍によるウクライナ侵攻について沈黙しているでしょう。しかし、いずれはこれを正当化すると考えられます。

在日本朝鮮人総連合会の皆さんが、金正恩と朝鮮労働党を批判するのは極めて困難です。左翼人士が、朝鮮労働党による核軍拡、ウクライナ侵略を批判するのは極めて困難です。

川上浩一先生、中朝露の核軍拡と蛮行の歴史について御検討下さい

川上浩一先生はXで、日本学術会議の特殊法人化について強く反対なさっています。

XユーザーのKoichi Kawakami, 川上浩一さん: 「学術会議は設立時から一貫して軍事目的の研究を禁止してきた。研究は回り回って軍事につながることがあるかもしれないが、学術会議の方針は歯止めになってきた。 学術会議法が改悪され戦争までの時計の針が進んでしまった。軍靴の足音がより大きく聞こえるようになった...」 / X

私はXで、川上浩一先生に中朝露の核軍拡と蛮行の歴史について検討してくださいと繰り返し訴えました。

想像ですが、川上浩一先生は中朝露が平和勢力であるとお考えのように思えてなりません。平和勢力がウクライナに侵攻するでしょうか。

朝鮮労働党はクアラルンプールの空港で、金正男さんを化学兵器により暗殺しました。VXガスが使用されたようです。

朝鮮労働党は化学兵器を使用する意思と能力を持っている事が、この事件で完全に証明されたと考えます。

日本学術会議の皆さんが中朝露の核軍事力、朝鮮労働党の生物化学兵器、サイバー攻撃能力などについて研究成果を発表したら、世論の流れが随分変わると思えてなりません。

川上浩一先生、是非御検討下さい。






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