2025年7月27日日曜日

選挙で大敗しても、日本共産党の最高指導部には何の責任もないー共産党は最高指導者の誤りを認めない

 日本共産党は参議院選挙で大敗しました。当選者は比例区で2人、東京選挙区で1人だけでした。

大した根拠はなかったのですが、私は比例区で3人、選挙区で2人かと予想していました。

京都の日本共産党は昔から強いのですが、だいぶ衰退していたのですね。大阪の日本共産党はの衰退は周知の事実です。

日本共産党が比例区で286万4千票しか取れないとは思いませんでした。

参議院選挙の結果について/2025年7月21日 日本共産党中央委員会常任幹部会

日本共産党では常任幹部会とは、役員会に相当します。

上記の声明では、党内外の御意見を受け止め、次の中央委員会総会でしっかりと教訓を引き出し、次の国政選挙のたたかいに必ず生かすと記されていますが、最高指導部の責任については一切言及されていません。

昔から日本共産党最高指導部は、選挙で大敗しても責任をとりません。

選挙の際に日本共産党最高指導部が国民に提起した政策、方針とその背景にある革命理論は完全に正しい、という発想です。

共産党の正統性を確保するためには、最高指導者への崇拝を維持せねばならない

一般に共産党、労働党は最高指導者の誤りを認めません。

最高指導者の死後、次期の最高指導者が以前の誤りを認めると、その最高指導者に追随してきた最高幹部、幹部も無能だったという話になってしまいます。

昭和56年6月の「歴史決議」で鄧小平と中国共産党は毛沢東を功績第一、誤り第二と評価しました。

毛沢東は数千万人の餓死者を出した大躍進、その後の文化大革命を主導した人物ですが、それでもこの程度の評価しかできないのは、中国共産党の正統性を確保するためです。

金正恩と朝鮮労働党は、金日成と金正日の革命路線を多少修正しても、誤りがあったなどを文書化する事はできません。

これは日本共産党も同様です。

不破さん、志位さんが宮本顕治さんの誤りを認めたら、そんなに駄目な宮本さんに書記局長に選出してもらった貴方達も駄目な幹部ではないか、という評判が日本共産党内に高まってしまいます。

常任幹部会声明は終わりの部分で、綱領、規約、科学的社会主義、党史の学習を抜本的に強化する事を訴えていますが、これは志位さんの著作を一生懸命読もうという話です。

宮本顕治さんの著作や昔の論文、宮本顕治さんが指導していた時期の日本共産党大会決定や中央委員会報告を日本共産党本部のHPに掲載したら、昔の日本共産党はソ連を礼賛したではないか、という話が広まってしまいます。

昭和36年7月の日本共産党第八回大会での宮本さんの報告は、今の日本共産党では内緒の文献になっていると考えます。


古今東西、共産党は歴史を修正します。

志位さん、一般党員が党史を学ぶために、第八回大会決定を日本共産党本部のHPには掲載したらいかがですか。





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