朝鮮半島では南北ともに子供をスパルタ教育
近年、韓国の歌手や俳優が日本で大人気です。若い世代なら東方神起、少女時代、KARAが有名ですね。
東方神起や少女時代、KARAのダンスは、類い稀なものですね。厳正花も素晴らしいですね。
少女時代は、高い靴を履いて踊りますが、足に相当な負担がかかっているのではないでしょうか。それでも踊れるということは、足の筋肉を徹底的に鍛えているのでしょう。
韓国の歌手は、子供の頃から相当なトレーニングを積んでいるのでしょう。有名な歌手になるため、徹底的にダンスや歌の練習をするのでしょう。俳優もそうかもしれません。
韓国人の子供教育熱は相当なものです。小学校低学年から、「学院」という塾に週に何日も行かせて、英語などを徹底的に勉強させている親は少なくありません。
子供を良い大学に合格させて三星電子、現代自動車などの財閥系企業の社員にするためでしょうか。韓国社会は本当に厳しいですからね。
夏休みや冬休みに、英語を子供に学ばせるため海外に行く親はかなりの数になるでしょう。まさにスパルタ教育と私には思えます。
米国や英国だけでなく、オーストラリアやニュージーランド、フィリピンで英語を子供に学ばせている韓国人を見かけた人はいくらでもいるでしょう。
ダンスや演技、英語のスパルタ教育を小さい子供にさせることの是非はいろいろあるでしょうが、日本人にはさしあたり、大した問題ではありません。
日本人が知るべきことは、韓国人の親の熱心さと同様の水準で、北朝鮮のエリート層と在日本朝鮮人総連合会もある「教育」を子供たちに熱心にやっているということです。
北朝鮮もスパルタ教育をやっているのです。
子供たちを「南朝鮮革命」=「大韓民国滅亡」のために何でも断行する革命戦士に育てる
北朝鮮のエリート層が学校などで子供たちに受けさせているトレーニングとは「南朝鮮革命」「主体革命偉業」のための「教育」です。
大韓民国を滅亡させ、朝鮮半島全体を金日成、金正日、今日では金正恩の完全な支配下におくための革命戦士になる「教育」です。
北朝鮮のスパルタ教育について普通の韓国人は何も知らないようです。殆どの韓国人は、北朝鮮の実態について殆ど何も思考していません。
北朝鮮の現実についての知識は、財閥系企業に就職するためには不要ですから。
北朝鮮では、平壌に住んでいる人や、地方でも朝鮮労働党の幹部、人民軍の幹部はエリート層になります。エリート層は子供たちを、金日成、金正日、金正恩の命令なら何でも実行する、革命戦士になるべく育てます。
北朝鮮では、「南朝鮮革命」「祖国統一」「民族統一」、すなわち大韓民国の滅亡に心血を注ぐ人間になることが、出世の必要条件なのです。出世のもう一つの必要条件は、「出身成分」が良いことです。
北朝鮮は全住民を、「解放」前に祖先が何をやっていたかで、核心階層、動揺階層、敵対階層の3つに区分する制度があります。これを「出身成分」といいます。
「成分」が良く、さらに成績優秀で思想も良い革命戦士として朝鮮労働党に認められ、テロ工作員として抜擢されたのが大韓航空機爆破事件の犯人、金賢姫さんです。
「南朝鮮革命」「民族統一」とは大韓民国の滅亡
韓流ファンの方になら、「大韓民国の滅亡」なんて何と物騒なことを言う人間だと思うかもしれませんね。殆どの韓国人は何も知らないのですけれど、これは本当の話なのです。
日本人流に表現すれば、金日成や金正日が朝鮮半島の「天下」を取るためには、障害物である大韓民国を滅亡させねばならないということです。
大韓民国はソウルをおさえていますから、「天下統一」のためには邪魔者中の邪魔者、障害物そのものです。
主体思想(チュチェ思想)の信奉者ならば、「愛国心」があるならば大韓民国を滅亡させねばならないということになります。
普通の韓国人は金日成や金正日を礼賛していません。金日成や金正日を呼び捨てにし、金父子の写真を粗末に扱いますから、「主体思想」に照らせば「首領冒涜罪」を犯していることになります。
「主体思想」の信奉者である在日本朝鮮人総連合会の皆さんから見れば、そんな大韓民国の滅亡こそ「民族統一」「南朝鮮革命」であり、「愛族愛国事業」なのです。
「愛族愛国事業」「南朝鮮革命」について、在日本朝鮮人総連合会のみなさんなら、よくご存じのはずです。
日本共産党員のみなさんも、「日本革命」を真剣に考えているなら、北朝鮮の親の教育方針を理解できるかもしれません。
日本共産党員なら、子供を「日本革命」のための「革命戦士」に育てたいと思っているでしょう。昔の「赤旗」は、朴政権の韓国を米国の傀儡政権呼ばわりし、北朝鮮の将来は素晴らしい旨宣伝していました。
これは朝鮮労働党の政治路線そのものです。1960年頃の日本共産党は、北朝鮮、在日本朝鮮人総連合会と本当に親密そのもので、北朝鮮礼賛の先頭にたっていました。
朝鮮労働党第四回大会への挨拶で、宮本顕治書記長は、「政治、経済、文化、社会の全面にわたって、ゆたかな明るい希望にみちた新しい世界が朝鮮人民のまえにひらかれています」と述べています(「前衛」1961年11月号p23より抜粋)
聴濤弘さんのような日本共産党の古参党員なら、日本共産党が北朝鮮を礼賛していた時代を懐かしく思い出せることでしょう。「38度線の北」(寺尾五郎著、 新日本出版社刊行)という本を覚えていることでしょう。
駅前で「原発反対」「消費税をなくせ」の宣伝をやっているような若い日本共産党員の皆さんは、日本共産党の歴史についてまるっきり無知蒙昧な人たちなのです。
許宗萬在日本朝鮮人総連合会議長に問う!日本人拉致は「瑣末な問題」なのか
在日本朝鮮人総連合会のホームページによれば、朝鮮総連が祖国統一運動においてつねに指針としているのは、金日成主席の統一遺訓とそれにしたがってわれわれの代に必ず統一を実現しようとする金正日総書記の方針です。
朝鮮総連は、人民大衆の中心の世界観であり、愛族愛国の思想であるチュチェ思想を指導的指針としてすべての活動を繰り広げているそうです。
「チュチェ思想」とはなんだかわからないな、と思う方には、在日本朝鮮人総連合会のHPを見ることをおすすめします。チュチェ思想を極めていらっしゃる皆さんの見解がそこに出ていますから。
在日本朝鮮人総連合会のHPによれば、「金正日は拉致した日本人を直ちに返せ」と主張することが、「拉致問題」を極大化して、国交正常化への流れを逆行させようとする反共和国、反朝鮮総連、反朝鮮人策動とのことです。
日本人拉致を「極大化」してはいけないなら、「瑣末な問題」として扱わねばならないということでしょう。
「瑣末な問題」なら、金正恩の指令さえあれば在日本朝鮮人総連合会は気軽に日本人や韓国人の拉致を断行しそうな気すらしてきてしまいます。
そうなのでしょうか。
許宗萬在日本朝鮮人総連合会議長にこの件、お尋ねしたいものですね。
「大韓航空機行方不明事件」「核疑惑事件」も、反共和国、反朝鮮総連、反朝鮮人騒ぎだそうです。
北朝鮮は核兵器の開発をやっていたではないですか。「核疑惑」は疑惑などではなく、真実だったのです。
金日成は「核兵器を作る能力も意思もない」と言っていましたが、大嘘でした。
デマを吹聴してきた在日本朝鮮人総連合会は日本人に謝罪すべきだ
私たち日本人には信じがたいことですが、在日本朝鮮人総連合会は未だに大韓航空機爆破事件が北朝鮮の犯行によるものであることを認めていないのです。
韓国左翼、いわゆる「従北勢力」も同様で、金賢姫さんが偽者と本当に信じています。
韓国左翼は金賢姫さんが実は韓国人で、大韓航空機爆破は韓国安全企画部の自作自演だなどというとんでもない話を信じているのです。
ありえませんね。金賢姫さんが韓国人だったら、彼女の御家族や親戚、幼稚園から大学までの友達が韓国内にたくさんいるはずではないですか。
その人たちが「私は知っている。あの子だ」と言うはずではないですか。小学校、中学校、高校、大学の頃の写真がいくらでもあるはずです。
在日本朝鮮人総連合会は「拉致など捏造だ」「新潟少女行方不明事件は反共和国策動だ」などと喧伝してきました。「朝鮮新報」の過去の記事を、HPで検索すればすぐにこの類の記事が出てきます。
実際には横田めぐみさん、市川修一さん、有本恵子さんら相当数の日本人が拉致されていたのですから、デマを吹聴してきたのは在日本朝鮮人総連合会とその機関紙、朝鮮新報だったのです。
「教育において主体の確立」-朝鮮学校は子供たちを大韓民国を滅亡させるための革命戦士に育てる
在日本朝鮮人総連合会はデマを吹聴してきたことを日本人に謝罪するべきなのですが、完全に開き直っています。謝罪するどころか、朝鮮学校に補助金をよこせ、無償化の対象にしろと喧伝しています。
朝鮮学校はチュチェ思想を子供たちに学ばせる「学校」です。
在日本朝鮮人総連合会のHPでは、民族教育の基本内容はなによりも教育において主体を確立し、同胞子女が祖国と民族にたいする正しい知識をもち、民族自主意識を高められるようになっていると明記されています。
上述の「教育において主体を確立」という表現の意味は、子供たちにチュチェ思想を学ばせていることであることは明白です。
金日成の著作から「教育において主体を確立」の意味を考えてみましょう。
「社会主義教育に関するテーゼ」(-朝鮮労働党中央委員会第五期第十四会総会で発表-、金日成「社会主義教育テーゼ」、p65-181、チュチェ国際研究所1979年発行)という本があります。
金日成によれば、社会主義教育を党的で労働者階級的な教育に発展させるうえでもっとも重要な問題は、わが党の唯一思想体系をうちたてることにあります。
社会主義教育は党の革命思想を唯一の指導指針とし、それにもとづいておこなわれなければなりません。
わが国における社会主義教育の指導的思想は共産主義、チュチェ思想であり、共産主義、チュチェ思想は社会主義教育の思想的、理論的および方法論的基礎だそうです(同書p75より抜粋)。
「絶対性」「無条件性」と金日成の「社会主義教育に関するテーゼ」
北朝鮮の文献には、やたらともったいぶった表現が多く、読みにくいことこのうえありません。同じようなことを何ども繰り返します。
要はチュチェ思想とは「金日成、金正日そして金正恩の言うことが全て正しいから、命令を無条件で実行せよ」というだけの「思想」です。
北朝鮮ではこうした思考方式を、「絶対性、無条件性」とよび、絶対性、無条件性を持つ人を「党性が高い人」などとよびます。
朝鮮学校では、こんな「教育」をやっているのです。そんな「学校」に補助金を出すこと、無償化の対象にするなんてとんでもないことです。
在日本朝鮮人総連合会の皆さんが、子供たちをどうしても大韓民国を滅ぼすための革命戦士に育てたいなら、自分の金で「教育」すべきなのです。
金日成の「社会主義教育に関するテーゼ」ですが、朝鮮学校の校長先生なら、これをよくご存知のはずです。校長先生なら、「絶対性、無条件性」を備えておられるはずです。
朝鮮学校の基本的教育指針が、金日成の「社会主義教育に関するテーゼ」に基づいていると説明することは、反共和国、反朝鮮総連、反朝鮮人騒ぎなのでしょうか。
「社会主義教育に関するテーゼ」と朝鮮学校は無関係なのでしょうか。そうであるなら、「首領冒涜罪」になりませんか?
この件、朝鮮学校の校長先生に御説明いただきたいですね。「唯一の指導指針」とは、金正日の「お言葉」(マルスム)に従えということを意味しているのではないですか?
戦闘員養成大学、金正日政治軍事大学にいた横田めぐみさん
テロ国家北朝鮮の工作員に対する「教育内容」と、「教育」を行う組織について、少し紹介しておきましょう。
この件については、安明進「北朝鮮拉致工作員」(徳間書店1998年刊行)や、惠谷治「北朝鮮 対日謀略白書」(小学館1999年刊行)が、わかりやすい文献です。
惠谷治前掲著(p71ー72)によれば、北朝鮮における最初のスパイ養成機関である「金剛学院」は1957年に開設されました。1960年代に入ると、金剛学院は労働党文化部の管轄下になり、「695政治学校」と呼ばれるようになりました。
1975年の金正日による「大検閲」のあと、「695政治学校」は労働党調査部に移管され、「金星政治軍事大学」と呼ばれるようになりました。
80年代になぜか労働党中央直属の政治学院となり、その後労働党作戦部の所属となりました。
1992年1月25日に、「金正日政治軍事大学」という名称になりました。「金正日政治軍事大学」は「党作戦部130連絡所」とも呼ばれます。偽装名は「朝鮮人民軍695軍部隊」だそうです。
「金正日政治軍事大学」は、平壌市の兄弟山区域新美里から龍城区域御恩洞にまたがる地域にあり、大学内には訓練所や招待所が密集し、関係者以外は立ち入り禁止となっているそうです。
金賢姫さんは、「金星政治軍事大学」の卒業生です。
安明進さんは1993年5月20日に「金正日政治軍事大学」を卒業しました。
安明進さんは、「金正日政治軍事大学」で横田めぐみさんらしい女性をみかけたと述べています(「北朝鮮拉致工作員」(徳間書店1998年刊行、p138-142)。
「金正日政治軍事大学」は、次の4つの「学部(班)」と4つの「専門科」から構成されているそうです(惠谷治「北朝鮮 対日謀略白書」、p79-80より抜粋)。
戦闘班―半合法、非合法で韓国などに浸透する戦闘員の養成
専門学科として、案内班、機関班、航海班、通信班がある。
工作班―党連絡部の固定スパイや党調査部の工作員の訓練
1年コース、3年コースがある。
養成班―元工作員や元戦闘員を訓練教官(指導員)にするための教育
研究班―韓国情報の研究・分析。党統一戦線部の研究者を養成
再び在日本朝鮮人総連合会に問う
横田めぐみさんは恐らく、「金正日政治軍事大学」で工作員に日本語などを教える教官をさせられていたのでしょうね。
横田めぐみさんや市川修一さん、増本るみ子さんら拉致された日本人は、北朝鮮のエリート層のための、スパルタ教育そして「主体革命偉業」「民族統一」すなわち大韓民国滅亡策動に協力させられているのです。
「李恩恵」こと田口八重子さんは、金賢姫さんの「日本語教師」でした。この類のことを「招待所」とやらでやらされている被拉致日本人が、まだまだたくさんいるはずです。
在日本朝鮮人総連合会のみなさんの中にも、優秀な革命家として認められ、この「金正日政治軍事大学」で「教育」を受けた方はいるのではないですか?
在日本朝鮮人総連合会のみなさん。日本人拉致は「瑣末な問題」なのでしょうか?