この件、私は少し前にも指摘しました。
不破さんによる台湾は中国の領土である、という発言は「しんぶん赤旗」日曜版2000年12月31日、・1月7日合併号、1月14日号に掲載された緒方靖夫国際局長との対談でなされました。
この発言は不破さんの著作「世紀の転換点に立って」(新日本出版社刊行、p. 121にも出ています。
台湾は中国共産党の反党分子だ、という発言は、朱達成中国共産党対外連絡部秘書長との懇談で表明されました。
これは不破さんの著作「日本共産党と中国共産党の新しい関係」(新日本出版社刊行、p. 63)に出ています。
これらは不破さんが日本共産党中央委員会議長として表明したものであり、その後の中央委員会総会や日本共産党の党大会で否定されていませんから、今日でも日本共産党の見解です。
台湾政府は中国共産党に入った事などないので、中国共産党の反党分子だとはとんでもない見解です。
日本共産党に入った事がない人が、何かの件で日本共産党最高幹部の指令を無視しても反党分子であるはずがない。
不破さんがそんなことを知らない筈がないのですが、中国共産党との友好関係のためにこのような発言をしたのでしょう。
日本共産党は中国共産党による台湾政府解体を社会進歩とみなす
従って日本共産党は、台湾人の民意がどうあれ、台湾は中国の領土なのだから中国の法に従って、中国共産党により台湾政府が解体させられることが、歴史の法則的発展と把握しています。
志位さんは、台湾有事が日本の存立危機事態だという高市総理の発言を撤回せよと怒っています。
高市首相台湾発言 解決には撤回しかない/中国側にも3点で理性的対応を提起/志位議長が主張/香港フェニックステレビインタビュー | しんぶん赤旗|日本共産党
志位さんはまた、今の台湾政府が日米軍事同盟の側にいるので、台湾政府関係者は反動勢力と見ていると考えられます。
日本共産党の世界観では、反党分子、反動勢力の逮捕、投獄は社会進歩です。
これを実現するためには、中国共産党が台湾を攻撃する際、米軍と自衛隊が台湾の軍と共に台湾を守るべく、人民解放軍に反撃する事を防がねばなりません。
そこで志位さんは、台湾有事とは中国共産党による台湾攻撃から始まる事、米軍と自衛隊、台湾軍による人民解放軍に対する反撃は台湾を守る事を隠蔽せねばなりません。
志位さんは中朝露による日本攻撃、支配の意図を一般党員と赤旗読者に内緒にしている
志位さんは、台湾有事とはあたかも米軍が人民解放軍に先制攻撃をすることにより始まるかのような宣伝をしています。
朝鮮戦争の時も同様でした。この時、日本共産党は米軍と韓国軍が朝鮮労働党に戦争を仕掛けたかのような宣伝をしました。
志位さんは、中朝露が台湾や韓国だけでなく、日本も攻撃、支配する意思と能力を持っている事を熟知していますが、内緒にしています。
日本共産党が中朝露を平和勢力であり、善人の集合体と見ている事を改めて強調しておきます。
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