日本共産党の平和理論では、米帝国主義が世界各地で戦争を起こす源になっています。
そこでアジアでは日米同盟と米韓同盟、欧州ではNATO(北大西洋条約機構)が戦争を起こす危険な軍事同盟になっています。
日米同盟、米韓同盟を批判する中朝露は大局的には平和勢力です。
この見地は、志位さんの欧州歴訪報告からも読み取れます。豊かな交流 希望を日本・世界へ/欧州歴訪報告会 志位議長が語る (jcp.or.jp)
この報告で志位さんは、欧州ではNATOが欧州を覆う勢いで拡大し、大軍拡が進められているので危険だと断言しています。
日米軍事同盟とNATO拡大の背景には、東西の同盟国を一つに結び付けようという米国の狙いがあるそうです。
日本共産党の平和理論では、最近NATOに加盟したNorwayとSwedenは戦争国家そのものです。両国はNATO加盟に際し、プーチンと一切対話をしませんでした。
日本共産党の平和理論では、NATOを一貫して批判するプーチンは平和を愛する政治家という結論になるのです。
志位さんはNATOを解体しプーチンと対話をしようと欧州左翼に訴えるべきだった
志位さん。せっかく欧州左翼の皆さんに会えたのですから、NATOを解体しプーチンと対話をしようと欧州左翼の皆さんに呼びかけるべきではなかったでしょうか。
ASEANに倣い、欧州でもプーチンノロシアと年間何百回も話し合う枠組みをつくろうと、志位さんは呼びかけるべきでした。
ワルシャワ条約機構が解散して30年くらい経ちました。日本共産党の平和理論なら、とっくの昔にNATOがロシアに侵攻しているはずでした。
日本共産党の平和理論は、国際政治の現実とあまりにも乖離していたのです。中朝露こそ、徹底的な戦争国家です。
私見では、志位さんは欧州左翼にNATO解体、プーチンと話し合えと訴えたら、プーチンの回し者とみなされてしまったかもしれません。
プーチンの指導下にあるロシアの諜報組織は、日本だけでなく欧州政界、運動家や知識人にも相当な政治工作をしていると考えられます。
中朝の諜報機関も同様です。
思わぬ方が、中国共産党や朝鮮労働党、ロシアの諜報機関から資金ないしは物資の提供を受けている事があり得る。
中国共産党は訪中した政治家を饗応し、抱き込む事に長けています。
ところで、不破さんの「北京の五日間」は日本共産党の野党外交について学ぶ際、良い文献ですね。
不破さんによれば、中国共産党の対外連絡部の皆さんが、北京で不破さん一行を大変歓迎して下さったそうです。下記です。
北京の五日間(1)/中央委員会議長 不破哲三/出発まで (jcp.or.jp)
北京の五日間 -4-/中央委員会議長 不破哲三/26日戴秉国中連部部長との会談(中)/「十二項目」の問題提起にこたえて (jcp.or.jp)
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