伊礼悠記議員(日本共産党浦添市議)
「貴重なサンゴやイノーが残る西海岸の埋め立ては、自然破壊で税金無駄遣いであり軍港建設と一体のものとなっています。
埋め立てはやめて、海兵隊の出撃基地となる軍港の受け入れを撤回することを強く求めます」(浦添市議会平成29年3月7日会議録より)
報道によれば、玉城知事は松本哲治浦添市長と那覇軍港の浦添移転、浦添沖埋め立てによる米軍新基地建設についての合意を確認しました。
美ら海の埋め立ては自然破壊になるのではという懸念に対しては、返還される那覇軍港の跡地利用による経済波及効果を考えると、やむを得ない旨玉城知事は述べたそうです。
玉城知事のこの立場は、故翁長知事の後継者として当然です。
玉城知事は現在進行中の辺野古埋め立てに強く反対していますが、浦添沖埋め立てを推進するのは二重基準、ダブルスタンダードではないか。
インターネットではそんな批判がかなりなされています。
浦添の埋め立て面積は辺野古のそれの倍近くなる。美ら海の生態系にはかなりの影響があるでしょう。
浦添の海は、地元ではカーミージーの海と呼ばれて親しまれているそうです。
浦添市の埋め立て案のほうが、沖縄県と那覇市の提案より埋め立て面積は少ないそうです。
玉城知事はかなり大きな決断をなさったと思えてなりません。
日本共産党はなぜ浦添沖埋め立てによる米軍新基地建設についての県民投票を主張しないのか
日本共産党は上記の伊礼悠記浦添市議の発言からも明白なように、那覇軍港の浦添移転、浦添沖埋め立てによる米軍新基地建設に強く反対してきました。
しかし今の日本共産党は、玉城知事のこの判断について沈黙しています。
12月の沖縄県議会では日本共産党県議は多少の事を言ったかもしれませんが、「赤旗」記事には何も出ていないようです。
ツイッターやブログを散見しても、この問題に関し見解を述べている日本共産党議員を見出せません。
「赤旗」の論調は玉城知事と共に辺野古埋め立てに断固反対しよう、です。ここで玉城知事を批判するのは得策でない、という判断でしょうか。
日本共産党と左翼人士は、辺野古埋め立てについて県民投票に参加しない決定をした宜野湾市などを批判しています。
しかし日本共産党や左翼人士は浦添沖埋め立ての県民投票をしようという主張はしない。玉城知事を批判すると厄介だ、という判断でしょうか。
政治巧者ですね。
故瀬長亀次郎氏なら、浦添沖を埋め立てて米軍新基地を建設しようとする玉城知事と、それを事実上黙認する日本共産党を何と評したでしょうか。
沖縄の政治家や左翼平和運動には、権謀術数の世界にどっぷりはまっている方が多いのでしょうか。
浦添埋め立てに沈黙する日本共産党議員、左翼人士の世界を想像すると、常に自分が有利になるように身を処そうとする自民党議員と大差ないと思えてきます。
日本共産党員や左翼人士の人生行路ー長いものには巻かれろ
誰しも、社会の中で生きのびていくためには多少の妥協や筋を曲げるようなことをせざるを得ないのかもしれません。
伊礼悠記議員は、浦添沖埋め立てを進める玉城知事を今後批判するでしょうか。御一人では難しいでしょうね。
筋を曲げずに一人で異なる主張をすると、日本共産党から除名、除籍されかねませんから。
日本共産党員や左翼人士の人生行路は、長いものには巻かれろ、になるのでしょうか。
沖縄出身の作家、霜多正次氏ならどう判断したでしょうか。
伊礼悠記議員の上記の質問に対し、松本哲治浦添市長が興味深い答弁をなさっています。
答弁から、権謀術数の沖縄政治の中の日本共産党の奇怪な動きがわかります。
以下、浦添市議会の会議録より抜粋します。
松本哲治浦添市長の伊礼悠記議員の質問に対する答弁(抜粋)
「それではただいまの伊礼悠記議員の御質問の中から質問番号7番について先にお答えをいたします。
これまで那覇軍港の浦添移設を唱える翁長県知事と城間那覇市長を一貫して支持し、軍港説に明確に反対をする独自の市長候補者を擁立することもなく、
さらには現行計画のまま西海岸開発を推進すると、公約して明言する市長候補者を党として正々堂々と応援してきた事実に鑑み、
共産党を中心とするオール沖縄の皆様と我々とは事実上、
那覇軍港の浦添移設容認、西海岸開発の水深という点においては幸いにも全会一致を見出すことができたのではないかと考えております。
今回の選挙戦がこれまでの軍港建設反対、西海岸埋め立て反対の主張と矛盾するのではないか。
あるいは口で言っている事と行動が違うのではないかなどの市民の素朴な疑問については、再質問を通して議論を深めていきたいと考えております」
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