「『香港の高度な自治は必ず守られねばならない』と言いつつ、香港は中国政府に対抗する人物を行政府長官に選んではならない(8月27日環球時報)。もう、中国共産党はハチャメチャやな」(9月1日の渡辺和俊さんの呟きより抜粋)。
渡辺和俊さんのツイッターに記されているプロフィールによれば、渡辺さんは68歳。音楽と釣りを趣味とする方です。
察するに、京都で長年日本共産党の活動に励んでこられた方なのでしょう。
渡辺和俊さんが環球時報という中国共産党系のメディアを引用なさっているので、気になり検索してみました。
8月27日の社説に、確かに、渡辺さんの御指摘の記述がありました。
以下、不器用ですが環球時報の英語版から一部を訳してみました。
中国の中央政府に反対する候補は香港の長官に選ばれるべきでない
第二に、香港の高度な自治は都市と大陸間の政治的な憎しみにつながってはならない。
これは一国二制度の最低線であり、基本法と香港の選挙制度に反映されている。
中国の中央政府に反対する候補は香港の長官に選ばれるべきでない。
要は、香港市民は中国共産党に従えという話です。
志位和夫委員長でさえ、香港問題では中国共産党を批判していないのですが、渡辺和俊さんは志位さんを乗り越えて中国共産党を直接批判しました。
度胸のある方です。
香港の暴動指導者は必ず失敗するのかー中国共産党の脅迫を許すな
ところで、環球時報の9月2日付社説「香港の暴動指導者は必ず失敗する」によれば、Joshua Wong Chi-fung さんとAlex Chow Yong-kangさんの未来は悲劇となる!
なぜならお二人は、強大な国の運命に挑戦するために個人的な狂気を用いているからだそうです。
(because they are using personal frenzy to challenge a powerful country's destiny)。
凄まじい脅迫です。言論抑圧以外の何物でもない。
日本共産党の皆さんにお尋ねしたい。
こんな脅迫を若者に公然とする中国共産党がなぜ、中国社会における科学的社会主義の党、中国社会の変革を担う党なのでしょうか。
日本共産党と中国共産党は同志である
不破哲三氏によれば、中国は社会主義をめざす発展の軌道をすすんでいます(「党綱領の理論上の突破点について」日本共産党中央委員会出版局p75より)。
この本が出版されたのは十四年も前ですが、不破氏は見解を改めていません。
中国共産党が香港人をどれだけ抑圧しようと、「中国は社会主義をめざす発展の軌道をすすんでいる」は日本共産党の見解であることを、指摘しておきます。
日本共産党の皆さんは、中国共産党と同志なのです。
日中両党、という表現は日本共産党が長く用いてきたものです。今後も不破氏は科学的社会主義の理論交流を続ける事でしょう。
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