日本共産党が依拠する理論、科学的社会主義とはマルクス・エンゲルス教ですね。
志位さんの講演は、マルクス、エンゲルスの主張を信じる者は救われる、という類の話としか私には思えませんでした。
去る4月27日、民青同盟は志位さんを講師に、学生オンラインゼミとして上記の講演会を開催しました。
「人間の自由」こそ未来社会の最大の魅力/学生オンラインゼミ 志位議長が講演 (jcp.or.jp)
志位さんによれば、資本主義経済は利潤第一主義の社会です。
利潤第一主義を取り除くためには、生産手段を個々の資本家の手から社会(結合した生産者)の手に移すことで、生産の目的が資本の利潤を限りなく増やす事から、人間と社会の発展に変わるそうです。
それでは結合した生産者、とは一体どこの誰のことなのか、について志位さんは何も説明していません。
個々の資本家は保有する生産手段を結合した生産者、の皆さんに奪われてしまうらしい。
科学的社会主義の理論で武装した日本共産党が結合した生産者、とやらを指導するという話なのでしょうか。
志位さんの脳内では、結合した生産者とは私利私欲など一切ない、哲人のような存在なのでしょうね。
私利私欲を捨てた人たちが、私利私欲にまみれた資本家や金持ちを指導し、全ての財やサービスの配分を善意で決定すればうまくいく、という発想なのでしょうか。
志位さんは企業経営について何も考えていないと言わざるを得ません。
市場経済では激しい企業間競争が行われている
市場経済では各企業は財やサービスの販売をめぐって競争しています。
結合した生産者、の皆さんが運営する企業が競争に負け、赤字経営となり倒産の憂き目にあったらどうするのでしょう。
結合した生産者、の方々は当面、失業するでしょう。
勤務していた会社の債務の保証人になっていたら、大損、自己破産となりかねない。
それが嫌なら、競争に勝ち抜くために長時間労働を甘受し、利潤第一主義経営をする事になるでしょう。
志位さんも、政党間競争で敗北したくないから、職員に残業・休日出勤手当を支給せず、長時間労働を甘受させているのではないですか。
志位さんには、市場経済で企業が生き残っていくことの厳しさが理解できない。志位さん、結合した生産者とやらは一体どこにいるのですか。
マルクス・エンゲルスは生産手段の社会化、とは一体どんな企業運営方式なのかについて殆ど何も述べていません。
志位さんは日本の長期不況から、何も学ばなかったようです。
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