今はDVDが普及していますから、本当に好きな映画を何度も見て、あらすじや有名な場面を詳細に語れる人は多いでしょうね。でも、次から次へと仕事が入って、ゆっくり映画を見ている暇もない人も多いでしょうね。
私はその中間くらいです。
ですから、映画のあらすじを忘れてしまっても、何となくあるシーンが印象に残り、ふとしたときに脳裏に蘇る...そんなことが時折あります。
私にとってオーソン・ウェルズの「第三の男」はそんな映画の一つです。
ウィーンと大観覧車、「ハリーのテーマ」
この映画の舞台は二次大戦後のウィーンでした。
定かではありませんが、オーソン・ウェールズ演じるハリーが、大観覧車の傍で出てきたように思います。有名な「ハリーのテーマ」が、映画の中でいつ流れたのか、覚えていません。この音楽は旅情あふれるもののように私には聴こえます。
並木道のラストシーン
ラストシーンでは、並木道を遠くからヒロインが歩いてきて、去っていく。男はそれを黙って見つめていました。この男女はもう会うこともないのでしょうね。誇り高い女と、彼女への思いを心に抱きつつも、新たな生き方を模索すべく、黙って彼女を見送る男。
人は皆、旅人なのでしょうね。そう思うと、「ハリーのテーマ」も、旅立っていく人への讃歌のように聴こえてきませんか。
私は楽器のことは何もわからりません。「ハリーのテーマ」で演奏されている楽器は一体何でしょうか。ギターではなさそうに思えるのですけれどね。
オーストリアなど、東欧や中欧はジプシーが多い地域です。ジプシーが使っている楽器や、彼らが演奏する音楽にも、似たものがあるのかもしれませんね。ジプシーは、「流浪の民」ですね。
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