田村智子委員長が日本共産党創立104周年の記念講演をしました。以下に出ています。
日本共産党創立104周年記念講演/歴史の岐路 希望の明日を切り開く生き方を/幹部会委員長 田村智子 | しんぶん赤旗|日本共産党
私見では、田村智子委員長は、日本共産党の昔の文献に依拠して日本共産党の歴史を語る事を好みません。32年テーゼの話など、したくないのでしょう。
今回の記念講演は、日本共産党が現在直面している事の話が中心でした。この講演では、トランプ米国大統領が国連憲章の最悪の破壊者であると主張しています。
田村智子委員長はロシアのウクライナ侵略については指摘をしただけで、プーチン批判はしていません。
ロシアの要請により、ウクライナに朝鮮人民軍を派遣して侵略をしている金正恩と朝鮮労働党についても一切批判していません。
中華民族の偉大なる復興、と称して核軍拡を着々と断行し、日本と台湾への攻撃を策している中国共産党の批判など、田村智子委員長がする筈もありません。
科学的社会主義の見地では、日米安保を批判する中朝露は平和勢力である
田村智子委員長は、科学的社会主義に思想と理論を信奉しています。科学的社会主義の経済学では、レーニンの帝国主義論に依拠し、帝国主義、金融資本が戦争の根本的原因であると説きます。
例えば宮本顕治さんは、日本共産党第八回党大会での「中央委員会の綱領(草案)についての報告」で、次のように述べています(日本共産党第八回特集、p. 116より)。
「帝国主義の特殊性は、まさに産業資本ではなくて、金融資本の支配にあり、まさに農業国だけではなくて、あらゆる国を合併しようとする志向にある」(レーニン『帝国主義と社会主義の分裂』)
宮本顕治さんのこの報告は、宮本さんの著書「日本革命の展望」(新日本出版社)にも掲載されています。
「日本革命の展望」は、宮本顕治さんが日本共産党の党首だった時期にの日本共産党では、マルクスの「資本論」、レーニンの「唯物論と経験批判論」と並び称せられる名著とみなされていました。
志位さんは勿論、田村智子委員長、小池晃書記局長も若かりし頃、「日本革命の展望」を線を引いて繰り返し読んだはずです。
宮本顕治さんが繰り返し強調してきたように科学的社会主義、レーニンの見地なら、米国は世界の帝国主義であり、各地で戦争を起こす根源になっています。
田村智子委員長は、この見地を信奉しているので、中朝露がどれだけ核軍拡を行っても、日本を攻撃、支配する意思と能力を持っているなど決してみなしません。
科学的社会主義の見地では、米国は日本を社会主義国とアジア諸国への戦争と抑圧の基地にしているー台湾有事を米国による中国攻撃とみなす
宮本顕治さんは日本共産党第八回党大会での「中央委員会の綱領(草案)についての報告」で、次のように述べています。
「アメリカ帝国主義は、日本にその武装力を配置して、社会主義国とアジア諸国への戦争と抑圧の武器とするとともに、日本人民を抑圧している」(日本共産党第八回特集、p. 125より)。
田村智子委員長はこの見地から、台湾有事とは米国による中国への攻撃であるとみなします。
中国共産党が台湾を攻撃し、台湾政府と米軍がそれに反撃したら、田村智子委員長ら日本共産党の皆さんは米国が中国を攻撃したとみなすのです。
台湾有事とは米帝国主義による社会主義国とアジア諸国への戦争と抑圧である、という見地です。
宮本顕治さんら日本共産党の皆さんは、朝鮮労働党が開始した朝鮮戦争を米国と韓国による社会主義朝鮮への戦争とみなし、金日成と朝鮮労働党による南朝鮮革命路線を支持しました。
同様の宣伝を、日本共産党は台湾有事の際にも行うでしょう。
志位さん、田村智子委員長は習近平が目指す「中華民族の偉大なる復興」を歴史の法則的発展とみなす
日米安保を批判する中朝露は本質的に平和勢力であるから、中朝露が実行する戦争は本質的に社会進歩と歴史の法則的発展に貢献するとみなすのです。
志位さん、田村智子委員長は習近平と中国共産党が目指す「中華民族の偉大なる復興」を、平和勢力の台頭とみなし、本質的に社会進歩と歴史の法則的発展に貢献すると考えているのです。
中華民族の偉大なる復興とやらが実現すれば、中国共産党が世界中を支配、隷属させることになります。科学的社会主義の見地なら、これで戦争は無くなるのです。
金正恩と朝鮮労働党は、ウクライナ侵略によりNATOの東方拡大を阻止している
田村智子委員長が、金正恩と朝鮮労働党によるウクライナ侵略を批判しないのは、科学的社会主義の見地に依拠しているからです。
金正恩と朝鮮労働党は、ウクライナ侵略によりNATOの東方拡大阻止とウクライナの非ナチス化に貢献していると信じているのでしょう。
NATOの東方拡大阻止を実現する事こそ、欧州における戦争の根源を無くすことだと志位さん、田村智子委員長は信じています。
この見地なら、近年NATOに加盟したSweden、Finlandは戦争国家そのものです。
ロシアと朝鮮労働党が平和勢力で、Sweden、Finlandは戦争国家とは随分変な話ですが、科学的社会主義とはそういう世界観なのです。
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