インターネットに、日本共産党の常任幹部会メモ、なるものが幾つか出ています。常任幹部会とは、日本共産党では役員会議に相当する組織です。
常任幹部会メモは日本共産党の内部文書で、主に日本共産党職員、議員に事務所で配布されるようです。
これがどういう経路なのか不明ですか、流出してインターネットに出ています。
このうちの一つによれば、松竹伸幸さんの言論活動に影響を受けて一部の日本共産党員が、革命抜きの組織論を唱えているそうです。
常任幹部会メモによれば、日本共産党はそもそも多数者革命の実現を目指す組織です。
多数者革命の実現のためには、支配勢力と戦わねばならないので、民主集中制の組織原則がどうしても必要だそうです。
それでは、革命とは一体何なのでしょう。
志位さん、市場経済で生産手段の社会化が実現できますか
日本共産党はソ連型の計画経済を目指さないそうですから、日本共産党が目指す社会主義は市場経済らしい。
この辺り、日本共産党の文献を読んでも歯切れが悪く、わが党は社会主義の青写真をつくらないなどと述べています。
日本共産党が目指す生産手段の社会化とは何かについてのデッサン(下絵)がなければ、利潤第一主義から脱却できるという根拠は何もありません。
青写真が無理でも、生産手段の社会化についての下絵(デッサン)ぐらい提示できなければ、資本主義的搾取制度の廃止は夢物語でしかありません。
市場経済では各企業は競争しています。競争に負ければ企業経営が悪化し、倒産しかねない。
倒産したら経営者と労働者は解雇、株式会社なら株式は無価値となります。
それが嫌なら、利潤第一主義に徹し、競争に勝つように努めねばなりません。
政府が市場に全面的に介入し、企業間競争を禁止するなら倒産しないかもしれませんが、それなら旧ソ連と大差ない。
日本共産党員は生産手段の社会化、資本主義的搾取制度の廃止について思考と議論をしない
市場経済で生産手段の社会化とやらが可能なのか、そもそも生産手段の社会化とやらが実現した経済制度では企業がどのように経営されるのか。
志位さんら日本共産党の皆さんはこれらについて、真面目に考えたことがあるのでしょうか。
最近、志位さんはベトナム訪問をしましたが、ベトナムの国有企業は社会全体のための生産を行っていたのでしょうか。
これらを日本共産党の会議以外で議論すると、規約に反して処分されてしまうのかもしれませんね。
日本共産党の会議でこの問題を提起すると、わが党は社会主義の青写真はつくらない、と一言ではねつけられそうです。
日本共産党員には政治、社会と経済の問題について、思考と議論を嫌がる方が多いと考えられます。宣伝・扇動を何より重視する政党ですから。
本ブログでは、株式会社制度が存在するなら生産手段の社会化・資本主義的搾取制度の廃止などありえないことを繰り返し主張してきました。
科学的社会主義の経済学を熱心に学ぶと、生産手段の社会化・資本主義的搾取制度の廃止について思考と議論をするべきでないという結論になるのでしょうか。
以下を御参考まで。
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