2023年12月31日日曜日

志位さんは、昔の日本共産党が行った日韓会談粉砕・日韓条約反対運動を内緒にしたいー日本共産党は元祖嫌韓論者です。

 昔から共産党(労働党)の最高指導者は、自分が偉大な人物であると宣伝するために、自分にとって都合よく修正した歴史観の普及に心血を注ぎます。

スターリン、毛沢東、金日成、金正日は歴史を修正するために、自分と共産党(労働党)にとって都合の悪い史実を隠蔽してきました。

宮本顕治さん、不破哲三さんら日本共産党の指導者は、歴史の修正を熱心に行ってきました。殆どの若い日本共産党員は、宮本顕治さんによるソ連礼賛を知りません。

志位さんも、様々な点で日本共産党の歴史の修正を行っています。

本ブログでは、志位さんによる日本共産党の歴史修正について、何度も指摘してきました。黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 「日本共産党の百年」をざっと読みましたー志位さんは、日本共産党の歴史を修正したいー (blueribbonasiya.blogspot.com)

黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 「日本共産党の百年」より思うー不破さん、志位さんは昭和34年2月の朝鮮労働党との共同声明を内緒にしたい (blueribbonasiya.blogspot.com)

宮本顕治さんら昔の日本共産党が行った朝鮮労働党礼賛宣伝に加え、志位さんは日韓会談粉砕・日韓条約反対運動も内緒にしたいと考えられます。

「日本共産党の七十年」は日韓条約反対論の根拠を説明していた

以下、日韓条約(昭和40年6月締結)に関する日本共産党の歴史本の記述を抜き書きします、

「日本共産党の七十年」(上巻、p346。平成六年刊行)は次の二点を指摘しています。

(その1)日韓条約は米帝国主義の支配下にある大韓民国(南朝鮮)を朝鮮の唯一の合法政府として朝鮮の自主的・平和的統一を妨害する。

(その2)日韓条約は米日韓の事実上の軍事同盟をめざし、「経済協力」の名のもとに、日本独占資本の南朝鮮への経済侵略を合法化するものである。

「日本共産党の八十年」(p166、p167より。平成十五年刊行)は、自民党政府が昭和40年に、東北アジア軍事同盟の構想ともむすびついた「日韓条約」締結を強行した事、当時の日本共産党がベトナム侵略反対運動等と共に、日韓条約反対運動を実施した事を指摘しています。

「日本共産党の百年」(p153)は、日本共産党が日韓基本条約の際、条約そのものの問題点を追及する取り組みを行った事、国会審議と並行してアカハタ記事で特集を組み、この条約締結が植民地支配への反省を欠いている問題点を指摘した事を主張しています。

「日本共産党の百年」だけを読めば、昔の日本共産党は日韓条約の問題点を指摘しただけで、日韓条約締結には賛成したように思えてしまいます。

殆どの若い日本共産党員はそう思い込んでいそうです。

志位さんは昔の日本共産党が行った日韓会談粉砕・日韓条約反対運動を内緒にしたいのです。

昔の日本共産党は、朝鮮労働党による大韓民国滅亡策(南朝鮮革命路線)を支持した

昔の日本共産党は、朝鮮労働党が朝鮮半島を統一する事を朝鮮労働党との共同声明で支持していました。

昭和41年に宮本顕治さんは平壌を訪問し、金日成と朝鮮労働党を礼賛しました。

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朝鮮労働党による朝鮮半島の統一とは、大韓民国を滅亡させることです。昔の日本共産党は、朴正熙政権を米国の傀儡と宣伝していました。

昔の日本共産党は大韓民国滅亡を訴えていたのですから、日本共産党は元祖嫌韓論者です。

若い日本共産党員の皆さんは畑田重夫・川越敬三「朝鮮問題と日本」(昭和43年新日本新書)を御存知ですか

昔の日本共産党員と同党支援者が韓国と朝鮮労働党をどう宣伝していたかについては、畑田重夫・川越敬三著「朝鮮問題と日本」(昭和43年刊行。新日本新書)を読めばよくわかります。

この本の第六章「『日韓会談』と『日韓条約』」(pp. 180-181)によれば、南朝鮮は米帝国主義の植民地、侵略的な軍事基地です。

朝鮮労働党は、人民の民族的悲願である祖国統一を達成するためには、朝鮮民主主義人民共和国北半部に強固な革命基地をうちたてることおよび南朝鮮革命をなしとげることが必要だと強調しているそうです。

今日、南朝鮮人民にとっては、「日韓条約」を破棄し、米帝国主義に従属する日本独占資本と日本軍国主義勢力の南朝鮮侵略のたくらみとたたかうことが、南朝鮮を解放する革命の大きな課題となっているそうです。

「日韓条約」そのものが、米帝国主義のアジア侵略体制の一環であり、わたしたち日本人民が日米安保条約破棄のたたかいを一つ一つ具体的にすすめているのと同じ意味で、日朝両国人民は、「日韓条約」の具体化の一つ一つと着実にたたかわねばならないそうです。

韓国左翼の皆さんがこの本を読めば、大感激しそうです。上記の、朝鮮民主主義人民共和国北半部に強固な革命基地、という表現に注目しましょう。

これは金日成の革命理論に依拠しています。故畑田重夫先生はお若い頃、金日成と朝鮮労働党の文献を熟読したのでしょうね。

祖国の北半部に強固な革命基地をつくり、祖国を統一しましょう、という調子で在日本朝鮮人総連合会の職員の皆さんは、朝鮮商工人に巨額の寄付を訴えてきたと考えられます。

志位さんは勿論、この本や昔の日本共産党の日韓会談粉砕・日韓条約反対運動を御存知でしょう。

昔の日本共産党が大韓民国滅亡を支持した史実を、志位さんは隠蔽したいのです。これは歴史の修正そのものです。

日本共産党の日韓条約論について、本ブログは何度か指摘してきました。以下を御参考まで。

 黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 日本共産党と左翼知識人は昔、日「韓」会談粉砕、日韓条約破棄を叫んだ―畑田重夫・川越敬三著「朝鮮問題と日本」(新日本新書、昭和43年刊行)より (blueribbonasiya.blogspot.com)

  黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 昔の日本共産党は日韓会談粉砕論を党大会で採択していた―日本共産党第九回大会(昭和39年11月24-30日)決定より― (blueribbonasiya.blogspot.com)

 黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 吉良よし子議員ら若い日本共産党員は日韓条約粉砕闘争の歴史を直視するべきだ―安保破棄中央実行委員会(日本共産党など)と全国実行委員会(社会党、総評等)は昭和40年秋、日韓条約粉砕闘争で共闘して大運動 (blueribbonasiya.blogspot.com)

 



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