私見では志位さんの新春インタビューの上記の部分は、日本共産党の安全保障政策の中心的主張です。
開始後1時間19分25秒くらいで、志位さんは上記の話をしています。2023新春インタビュー 「戦争か、平和か」 歴史的岐路の年をどうたたかうか - YouTube
私見では中朝露はこれに大賛成します。日本と韓国から米軍がいなくなれば、習近平と金正恩は大喜びするでしょう。
金正恩なら核攻撃をするぞ、嫌なら韓国軍と自衛隊を直ちに解散せよ、という類の脅迫をしそうです。
日本共産党の平和理論は中朝露の平和理論と完全に一致している
中朝露も一番悪いのは軍事ブロック、すなわち欧州ではNATO、アジアでは米韓同盟と日米同盟だと考えています。
中朝露は軍事ブロックをなくし、米軍をアジアと欧州から追い出して、あらゆる紛争問題を平和的に解決する包摂的な平和の枠組をつくる事にいつでも完全に合意します。
日本と韓国から米軍がいなくなれば中朝露は共謀して台湾と日本、あるいは韓国と日本を攻撃するでしょう。
NATOが解散して欧州から米軍がいなくなるという大変な事態が起きるなら、その時米国はウクライナに一切の軍事支援をしなくなっていることでしょう。
ロシアがウクライナ全土を支配している事でしょう。そうなれば、プーチンはウクライナに隣接する東欧諸国、あるいは北欧諸国のどこかを脅迫し、軍隊の常駐を認めよと言うでしょうね。
プーチンはワルシャワ条約機構を再建したいのです。
東欧諸国、北欧諸国はこれだけはご免でしょうから、NATOから脱退などしないでしょうけれどね。
この程度のことは、国際的な活動を長く担当している緒方靖夫副委員長ならわかりそうなものですが。
中朝露は国際的な合意や共同声明、共同宣言を無視して侵略戦争を始めうる
私はtwitter等で繰り返し指摘していますが、日本共産党の平和理論の中心的命題、軍事同盟が戦争を起こす論は中朝露のそれと完全に一致しています。
従って日本共産党の平和理論では、中朝露は平和勢力なのです。
志位さんのインタビューでも、中朝露が国際的な合意を無視して侵略戦争を始めるかもしれないという話は一切ありません。
中朝露は国際法を遵守すると宣伝して侵略戦争を始めるのです。プーチンによるウクライナ侵攻、72年前の朝鮮戦争はその典型的な例です。
中国共産党の朝鮮戦争への参戦は、大韓民国への侵略です。志位さんは朝鮮戦争の話をできません。
志位さんは中国共産党に、台湾政府と話し合えと要求できない
日本共産党は台湾有事を、米中の覇権争いと把握します。中国共産党が台湾政府を破壊するために、台湾を攻撃する事態だと認める事はできません。
台湾政府は台湾国民が行う選挙で成立しているのですから、台湾国民の代表です。
志位さんは台湾問題の解決は平和的な話し合いで行われるべきだ、と主張しますが、話し合いの主体、誰と誰が話し合うべきかについては記述できません。台湾に対する中国の軍事的威嚇の強化に抗議する│声明・談話・発言│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会 (jcp.or.jp)
志位さんが中国共産党は台湾政府と話し合え、と主張すると、台湾政府の存在を認める事になります。
これは不破さんが党首として表明した見解を否定する事になりますから、日本共産党議員、職員は台湾政府の存在を認められないのです。
本ブログでは、日本共産党の平和理論について何度も論じてきました。台湾問題に関連するものは、例えば以下です。
以下はウクライナ問題について論じています。
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