先日、日本共産党の一般党員の方々が記者会見で日本共産党を批判しました。7人のうち、お一人は既に除籍されているそうです。
地方議員や、日本共産党職員を経験した方がこの中にいるようです。
この中である方は、松竹伸幸さんの除名をめぐる日本共産党の手法をスターリンのようだと訴えたそうです。
日本共産党第29回大会を前に有志で会見をひらきました | 日本共産党の全国大会へ 全党員と市民の注目を党員・有志から求める会 (fc2.com)
日本共産党は規約で、党員の言論の自由を制限し、分派の結成を禁じています。
分派とは何か、という定義はありませんから、指導部の解釈次第で何とでも言えます。日本共産党の解釈では、松竹伸幸さんと鈴木元さんは分派活動をしました。
松竹伸幸さんの除名については、以下です。松竹伸幸氏の除名処分について/2月6日 日本共産党京都南地区委員会常任委員会 京都府委員会常任委員会 (jcp.or.jp)
鈴木元さんの除名については、以下です。鈴木元氏の除名処分について | JCP京都: 日本共産党 京都府委員会 (jcp-kyoto.jp)
これらから考えれば、先日の記者会見を行った方々は分派そのものですから、どなたかが明らかになったら除名は必至です。
革命のためには、支配勢力を打倒せねばならないー打倒のためには、強力な組織が必要という理屈
なぜ日本共産党は規約で党員の言論の自由を大幅に制限するのでしょうか。日本共産党によれば、革命政党だからだそうです。
科学的社会主義の経済学によれば、資本主義社会で労働者は資本家に搾取されています。
志位さんによれば革命を実行して、搾取制度の廃止すなわち生産手段の社会化を実施すれば、労働者は少ない労働時間で十分な所得を得られます。
労働時間が激減するのですから、労働者は自らの能力を全面的に発達させることができるそうです。
生産手段の社会化により生産手段が社会全体のものになるので、社会全体を良くすることが生産の目的・動機になるそうです。社会は変わるし、変えられる――志位さんと語る学生オンラインゼミ(1)/人間の自由・解放が社会主義の特徴 (jcp.or.jp)
生産手段が社会全体のものになるなら、志位さんは全企業の国有化を目指していそうです。これなら、志位さんが目指すのは日本のソ連化そのものです。
そうではない、と日本共産党の皆さんは怒るでしょう。それなら、生産手段が社会全体のものになるとは一体どんな企業経営方式を想定しているのか、御説明頂きたい。
株式会社制度が存在するなら、資本主義的搾取制度の廃止などありえないと考えます。この件について、本ブログでは何度も論じてきました。
宮本顕治さんら昔の日本共産党は、ソ連崩壊までソ連は社会主義国と宣伝していた
宮本顕治さんら昔の日本共産党は、志位さんが行っているような宣伝を長年行ってきました。
私見では、宮本顕治さんら日本共産党最高指導部は、ソ連が崩壊するまでソ連では生産手段が社会化されたら、資本主義的搾取制度が廃止されていると信じていました。
志位さんなら、宮本顕治さんがソ連は社会主義国だと信じていたことをよく御存知のはずです。日本共産党第十八回大会を思い出してください。
生産手段の社会化とは何かについて、マルクスやエンゲルスを引用するだけで他に何も説明できないなら、志位さんの革命理論は変な宗教ですよ。
志位さんは変な宗教を広めるために、日本共産党員の言論の自由制限を正当化していると考えます。
日本共産党員の皆さん、いかがですか。
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