日本共産党の田村智子新委員長が、同党第二十九回大会の結語で大山奈々子県議を強く批判しました。
インターネットではこの発言はパワーハラスメントではないか、という声が、少なくない日本共産党員と同党支援者の中から出ています。
田村智子新委員長による大山奈々子県議批判は、以下で開始後34分30秒頃にあります。日本共産党第29回大会(2024.1.15~1.18)│党紹介│日本共産党中央委員会 (jcp.or.jp)
批判どころか、激しい叱責のように感じる方が多いかもしれません。
どこかの会社の経営者が従業員を、youtubeにより公開される場で長々と叱責したらパワーハラスメントと言えそうです。
この件、民主的法律家と言われる方々はどうお考えなのでしょうか。自分は日本共産党員だから、この件については沈黙するしかないとお考えなのでしょうか。
日本共産党の理論では、松竹伸幸さんは日本共産党の妨害者・かく乱者・破壊者である
日本共産党は、松竹伸幸さんは日本共産党の妨害者・かく乱者・破壊者と規定しています。
土井洋彦さんは松竹伸幸さんを攻撃・かく乱者と規定しています。党攻撃とかく乱の宣言/――松竹伸幸氏の言動について/書記局次長 土井洋彦 (jcp.or.jp)
赤旗記者のHさんは、松竹伸幸さんを破壊者・かく乱者と規定しています。松竹氏 党かく乱者であることを告白 (jcp.or.jp)
山下芳生副委員長は松竹伸幸さんを日本共産党の変革の事業の妨害者と規定しています。松竹伸幸氏の除名処分再審査についての報告/副委員長 山下芳生 (jcp.or.jp)
志位さん、妨害者・かく乱者・破壊者と反党分子、分裂主義者は同じですか
日本共産党の妨害者・かく乱者・破壊者という存在が、反党分子という存在とどう異なるのか、なぜ反党分子、分派分子という語を用いないのかを日本共産党は説明していませんが、同じと考えてよいでしょう。
日本共産党第十七回大会は、伊里一智さんを分裂主義者と規定しています(不破さんの中央委員会報告より。第17回大会特集p57)。
それほどまでに悪い松竹伸幸さんの除名について、大山奈々子県議は「問題は出版した事より、除名処分だ」「除名は対話の拒否だ」と発言したのですから、日本共産党の見地からは大山奈々子県議が日本共産党の妨害者・かく乱者・破壊者に変質する一歩手前ということになります。
神奈川県の日本共産党員の中には、大山奈々子県議と目を合わせないようにする方々がいるそうですが、その方々は大山奈々子県議をこのように見ていると考えられます。
田村智子新委員長は大山奈々子県議には日本共産党員としての主体性と誠実さが欠けていると指摘しました。
これは人格攻撃ではないか、と憤っている方が少なくありませんが、日本共産党の理論ではそんな結論が導かれてしまうのです。
日本共産党は、自分達を社会発展の促進体と位置づけています(宮本顕治「科学的社会主義の党として」pp. 168-172所収。平成3年新日本出版社刊行)。
松竹伸幸さんは社会発展の促進者を批判したのですから、社会発展の妨害者・かく乱者・破壊者という結論になります。
宮本顕治さんは、分派活動をやった人を立派な市民として扱わない事が社会発展に有益と断言した
これでは、松竹伸幸さんの除名を批判する人は社会発展を妨害しているという話になってしまいます。
宮本顕治さんは、党の規律をやぶって、党から除名された連中を敬称で呼ぶ習慣はない、それが日本共産党の民主的マナーなのだと断言しました。
宮本顕治さんによれば、分派活動をやった人間を立派な市民として扱わない事が日本社会の発展にとって有益です(「戦後史における日本共産党 歴史の真実と伊藤律問題」p28より抜粋。昭和56年日本共産党中央委員会出版局発行)。
田村智子新委員長、大山奈々子県議は宮本顕治さんのこの本を御存知ないかもしれません。42年ぐらい前の文献ですから。
志位さん。宮本顕治さんの論考や、昔の大会決定を本部のHPに掲載すべきではないでしょうか。
これをやると、昔の日本共産党によるソ連礼賛が明らかになるから、厄介でしょうか。歴史の修正は難しいですね。
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