「総連は金炳植第一副議長の号令のもと、さかんに北への贈り物を行った。その『六十周年記念プレゼント』のメインが、『人間プレゼント』だった。
朝鮮大学校の学生200人を、『社会主義建設の先鋒隊』として主席へプレゼントするというプロジェクトだった」(同書p48-49)。
金日成の還暦祝いとは昭和47年4月ですから、47年前になります。
朝鮮大学校の学生200人が金日成への贈り物として送られたことは、在日本朝鮮人総連合会の運動に長年参加している方なら百も承知です。
ヤン・ヨンヒ監督の長兄、コノ兄さんもこのとき北朝鮮に送られました。
金日成の還暦祝い贈り物騒ぎを指導したのが、当時の在日本朝鮮人総連合会内部の実力者だった金炳植第一副議長でした。
この方の配下に、渡辺秀子さん殺害疑惑の組織がありました。
金炳植第一副議長は他に、自分の私兵ともいうべき「ふくろう部隊」と呼ばれた組織を持っていました。
「ふくろう部隊」に私的リンチのような事をされた方は、在日本朝鮮人総連合会では少なくない。
在日本朝鮮人総連合会の方針に、少しでも批判めいたことを言うと金柄植の一派の方に集中攻撃された、という話をよく聞きます。
金日成の還暦祝いとして、在日本朝鮮人総連合会は邸宅や首相執務室の調度・装飾品一式を贈呈
金炳植第一副議長が金日成の還暦祝いとして何をやったか、については「金炳植事件―その真相と背景」(統一朝鮮新聞特集班刊行。昭和48年)が詳しい。
この本のp100の記述を抜粋して紹介しておきます。
「『総連』中央は、中央としてフィルム製造やオフセット印刷等3つの工場設備に技術者をつけておくったが、その費用が約20億円。
大阪が、金日成首相の邸宅の家具調度・装飾一式でその負担金一億五千万円。
兵庫が、内閣の首相執務室の調度・装飾一式で一億三千万円。
東京が、同じく『労働党』総秘書事務室の調度・装飾一式でこれまた一億三千万円」。
贈り物総額は50億円以上、と同署は指摘しています。年配の朝鮮商工人なら、巨額の資金提供を在日本朝鮮人総連合会幹部に強いられた思い出があるはずです。
この資金提供を拒否したら、北朝鮮に帰国した親族(帰国者)の処遇がどうなるかわからないぞ、という脅かし文句が頻繁に使われたことでしょう。
在日本朝鮮人総連合会の皆さんが、金日成民族の一員として絶対性、無条件性の忠誠心を抱いている事がよくわかります。
朝鮮学校で金日成民族教育を受けると、首領金正恩の何かの祝いに全力で巨額の資金と物資を献上する事が当然と思うようになるのでしょう。
歴史は繰り返す、と言います。
朝鮮大学校や朝鮮学校で学ぶ学生、生徒の皆さんが何かの理由で北朝鮮に贈り物として送られてしまう可能性を、私は指摘しておきたい。
ところで、印刷会社に勤めていて行方不明になっている方がいます。
その方が朝鮮労働党の在日本非公然組織により、金正日への贈り物にされてしまった事などありえない、と誰が言えるでしょうか。
新日本婦人の会の皆さんは、朝鮮大学校の学生200人が金日成の還暦祝いの贈り物にされてしまったことについて、どうお考えなのでしょうか。
新日本婦人の会の活動に長く参加されてきた方なら、昭和30年まで在日の共産主義者が日本共産党員だったことを御存知のはずです。
朝鮮学校への補助金増額を県議会で主張した山奈々子神奈川県議(日本共産党)は、朝鮮大学校の学生200人が金日成の還暦祝いの贈り物にされた事を御存じなのでしょうか。
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