日本共産党は、米軍はアジアと欧州から出ていけを主張する中国共産党、朝鮮労働党とプーチン政権を大局的には平和勢力と見ています。
日本共産党にとって、戦争の根源は米帝国主義、米軍の存在です。
この点で日本共産党は、中朝露、韓国左翼と同じです。
日本共産党、韓国左翼はレーニンの帝国主義論の見地で世界を把握します。
レーニンによれば、帝国主義、金融資本が侵略戦争を起こします。
レーニンの見地で現代の世界経済を見ると、多国籍企業の権益を守るために米国がアジアと欧州に米軍基地を置き、戦争を起こそうと策していることになります。
この件、私は本ブログで繰り返し訴えてきました。黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: レーニン「十月革命四周年によせて」(レーニン全集第33巻、大月書店昭和34年刊行)より思う。 (blueribbonasiya.blogspot.com)
日本政府は集団的自衛権を行使して米国が世界各地で行うであろう侵略戦争の手助けをしようと策している旨、日本共産党は全力で宣伝しています。
この見地から、志位さんは8月5日の声明で日米による台湾問題への軍事的関与に反対する、と述べています。台湾に対する中国の軍事的威嚇の強化に抗議する│声明・談話・発言│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会 (jcp.or.jp)
志位さんは中国共産党による台湾吸収を応援したい
これなら、台湾問題とは米軍が台湾を支配するために台湾に侵攻する事だ、と思う日本共産党員が相当数いそうです。私見では、志位さんはこれを狙っていると考えられます。
言うまでもなく、台湾問題とは中国共産党、人民解放軍が台湾に侵攻、攻撃する事です。
これに対する米国と日本の軍事的関与とは、中国共産党による台湾攻撃に対し、米国と日本が台湾政府を支援するべく中国共産党と人民解放軍に反撃する事です。
志位さんはこれに反対なのですから、日本共産党は中国共産党の応援団です。朝鮮戦争の時、日本共産党は武装闘争を行い、朝鮮労働党による大韓民国滅亡策に協力しました。
志位さんは、台湾問題とは中国共産党、人民解放軍が台湾に侵攻、攻撃する事であり、米軍と自衛隊はその時台湾政府を守るべく出動しうる事を認められません。
これを言えば、日本共産党がこれまで普及してきた平和理論は何だったのか、という疑問が一般党員から出されてしまいます。
一般党員から多少の疑問が出されても、志位さんの地位が脅かされることはないでしょうが、日本共産党にはボクシングのボディブローのような打撃になるでしょう。
日本共産党は中国共産党による台湾政府解体を社会進歩とみなす
志位さん、日本共産党の世界観では、中国共産党が台湾政府を解体させ、台湾を吸収することは大局的には社会進歩、歴史の法則的発展です。
不破さんはそう考えたから、中国共産党との会談で香港のように一国二制度を前提として、台湾の住民を説得し吸収すればよいと提案しました。
台湾の住民がすぐに中国共産党の政治支配を受け入れることが嫌だというなら、当面は一国二制度を掲げ、一定の時間が過ぎたら圧力をかけて台湾政府を解体させればよいと不破さんは考えたのでしょうね。
中国共産党は当面、台湾と沖縄の領有を策しているー中華帝国を再建するために
近年の中国共産党は、偉大なる中華民族の復興という表現をよく用いています。私見ではこれは、中華帝国の再建を意味します。
中華帝国の再建とは、周辺諸国は皆、中国共産党の指導下に入れという事です。新中国、中国共産党は伝統的な中華思想の継承者ですから。
琉球王国は明朝に朝貢していました。従って中国共産党の世界観では、沖縄は元来、中国領です。
中国共産党員は日本、朝鮮半島、東南アジア諸国、モンゴルなど周辺諸国は皆、中華帝国の皇帝たる習近平に指導されるべきだ、という世界観を抱いていると考えられます。
何だそれは、と仰天する方もいるでしょうが、毛沢東が健在だった頃の中国共産党は、毛沢東は世界革命運動の最高指導者だという宣伝をしていました。
これは全世界の民衆は毛沢東に従うべきだという宣伝でした。
今の中国共産党は、世界革命運動云々という表現は用いませんが、習近平は全世界の指導者だ、という発想を継承しているのです。
中華思想では、中国の皇帝は天帝から全人類社会の指導者であることを認められた偉人です。中国共産党はこの視点を継承していると考えられます。
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