昔から、共産主義者は自己正当化のため歴史を修正します。
ソ連共産党はロシア革命を語る時、トロツキーの存在を隠蔽していました。ブハーリンについてはどうだったのでしょうね。
今の日本共産党も、ロシア革命後の内戦から新経済政策初期に、推定百万人以上の餓死者が出ている事や、ボリシェヴィキが貴族や地主、富農、ロシア正教会聖職者の財産没収と追放、処刑を断行した事を内緒にしています。
この件、本ブログでは繰り返し論じてきました。黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: G. ボッファが語る新経済政策(NEP)の時代の飢饉とロシア正教会弾圧ー「ソ連邦史1」(坂井信義・大久保昭夫訳 大月書店昭和54年刊行)より (blueribbonasiya.blogspot.com)
ニコライ2世一家の処刑も勿論内緒です。ところで志位さんは、9月17日に日本共産党の百周年記念講演会をやるそうです。
志位さんは宮本顕治さんの主著「日本革命の展望」を内緒にしたい
志位さんが記念講演をやるのでしょうね。
私見では、志位さんは昔の日本共産党の綱領的文書に基づいて、日本共産党の歴史を語る事はできないと考えられます。
今の日本共産党は、日本革命理論を語れないのです。
志位さんの近著「新・綱領教室」には、日本革命、という語がなさそうです。民主的変革、民主主義革命という語はありますが。
志位さんは宮本顕治さんの主著「日本革命の展望」という本に掲載されている論考や報告を、一般党員があまり読まないようにしたいのです。
宮本顕治さんの第七回大会、第八回大会での報告は今の日本共産党にとって都合の悪い記述が満載ですから。
第七回大会で宮本顕治さんは、51年綱領には積極面があったが問題もあるので、新しい綱領を作ると報告しています。
今の若い日本共産党員がこれを読んだら、昔の日本共産党員が暴力革命論である51年綱領を信奉していたことが明らかになってしまいます。それでは、昭和25年から5年ほど、臨時中央指導部が党中央だったことが若い日本共産党員にばれてしまいます。
徳田・野坂分派とやらは分派でなく、昭和26年秋からは党中央そのものだったのです。
志位さんはこれを何としても隠蔽したい。
志位さんは国際共産党日本支部とソ連の関係も内緒にしたい
同様に、昔の日本共産党(国際共産党日本支部)がソ連から資金と拳銃を受取り、武装していた事も志位さんは内緒にしたい。
内緒にするためには、当時の綱領的文書だった27年テーゼと32年テーゼも内緒にせねばならない。
要は、志位さんは昔の日本共産党の日本革命理論全体を内緒にせねばならないのです。黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 宮本顕治さんは、27年、32年テーゼの発想で社会党を見ていたー昔の日本共産党(国際共産党日本支部)の社民主要打撃論を内心では信奉 (blueribbonasiya.blogspot.com)
志位さんは昔の日本共産党が普通の反戦団体、議会制民主主義の徹底を要求する団体だったかのように日本共産党の歴史を描かねばならない。
志位さんは昔の日本共産党がソ連信者だったことを内緒にせねばならない。黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 志位さんは、ソ連共産党との関係をなかったことにしたいー志位さんの近著「新・綱領教室」(新日本出版社刊行)より思うー (blueribbonasiya.blogspot.com)
志位さんが来る9月17日にそんな講演をしたら、歴史の大幅修正です。黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 唱和25年頃、宮本顕治さんは極左冒険主義者だったー野坂参三さんの平和革命論を徹底批判ー (blueribbonasiya.blogspot.com)
日本共産党と同党支援者には、歴史学徒はいないのでしょうか。
歴史学を研究する方はいるのでしょうけれど、32年テーゼや51年綱領について日本共産党内で議論をすると厄介な事になるから、黙っている方が多いのでしょうね。
歴史に背く潮流に未来はありません。宮本顕治さんのこの訴えを、田村智子議員は覚えているでしょうか。
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