2025年5月31日土曜日

「人間の鎖」運動に参加している方々は平和と民主主義を守っているのかー「人間の鎖」の方々と中朝露の共通点を考える

日本学術会議を完全民営化すれば、政府は学術会議の会員人事に一切介入できませんよ

日本共産党によれば、日本学術会議を特殊法人化、解体する今回の法案は、学術の軍事動員が狙いだそうです。

学術の軍事動員が狙い 廃案以外ない/学術会議解体法案 参院審議入り/井上氏が代表質問 

この法案には日本学術会議の会員人事や政策提案、声明に政府が関与できる仕組みがあるので、学問の自由を侵害するものだそうです。

日本共産党員と同党支援者の皆さん。

日本学術会議を完全民営化すれば、政府はどなたが日本学術会議の会員になるか、どなたが幹部になるかについて一切介入できません。

完全民営化したらナショナル・アカデミーでなくなってしまう、という方がいそうですが、日本学術会議がナショナル・アカデミーでなければならない理由はありません。

完全民営化したら、日本学術会議の運営に必要な費用は会費と寄付により賄うしかありませんから、相当な高額会費になってしまうかもしれません。

会員の方々は負担で大変ですが、政府が日本学術会議会員を軍事に動員する事などできません。

皆さんの見地なら、政府が日本学術会議に一切介入できなければ、戦争への道を防げるはずではないでしょうか。

「人間の鎖」を作っている方々は、中朝露の核軍拡と蛮行の歴史を直視できない

廃案へ行動呼びかけ/学術会議解体法案 問題点考える会 おきさやか先生は、この法案に反対し、「人間の鎖」を作っている方々は日本の民主主義を守ってきたと主張なさっています。 

Xユーザーのおきさやか(Sayaka OKI)さん: 「学術会議前にできた市民による人間の鎖を見た時は感動しました。こういう光景は他の国のアカデミーにあっただろうか? 平均年齢層が高いと馬鹿にする人がいた。だが私は、この方々こそが日本の民主主義を守ってこられたのだと胸を熱くした。歴史を伝えようとしておられる姿 #学術会議解体に抗する」 / X

 私見では、「人間の鎖」を作っている方々は日本学術会議が「軍事目的のための科学研究は行わない」という声明を過去に二度出していることから、同会議を平和団体と見ているのです。

私見では「人間の鎖」を作っている方々は、米国と日本が戦争勢力であり、日米安保とNATOが日本と世界の平和を脅かしていると見ています。

「人間の鎖」を作っている方々は、中朝露が日米安保を批判しているので、大局的には平和勢力であり、中朝露の核軍拡、核軍事力は防衛目的と見ていると考えられます。

「人間の鎖」を作っている方々の戦争・平和観は中朝露のそれと一致している

この見方は、昭和36年7月の日本共産党第八回大会で採択された綱領の戦争・平和観と同じです。

この見方は、中朝露の戦争・平和観と同じです。

私の知る限り、日本学術会議が中朝露による核軍拡を批判した事はありません。

金正恩はロシアの要請に応え、ウクライナに朝鮮人民軍を派遣し、ロシアと共にウクライナを侵略しています。

「人間の鎖」に参加している方々の中にどなたか、金正恩と朝鮮労働党によるウクライナ侵略を批判した方がいるのでしょうか。

おきさやか先生も、中朝露が日米安保を批判しているので、大局的には平和勢力であり、中朝露の核軍拡、核軍事力は防衛目的と見ているのではないでしょうか。

おきさやか先生も、米国と日本が戦争勢力であり、日米安保とNATOが日本と世界の平和を脅かしていると見ているのではないでしょうか。

習近平、金正恩とプーチンが平和のためにたたかっているとは奇々怪々です。

「人間の鎖」を作っている方々は、習近平、金正恩とプーチンは大局的には平和のために貢献していると見ているのでしょうね。




2025年5月24日土曜日

志位さん、田村智子委員長の本音は、日本共産党職員のサービス残業ぐらい当たり前だ。職員は日本革命のために献身せよ。

政治家は国民に本音を語るべきだ 

世の中を渡っていくためには誰しも、本音を建前のを多少は使い分けていかねばならないものです。

いつでもどこでも、自分の本音、思っている事をそのまま全て話したら、大切な友人を沢山失ってしまう事になりかねません。

しかし、政治家は自分の世界観や政策、政治信条について国民に本音を語るべきではないでしょうか。

ある政治家が本音では、企業間、法人間競争が厳しいから労働者が所属する会社、法人のためにサービス残業をするのは当たり前だと思っているなら、そのように国民に語るべきです。

政治家が自分の世界観や政策、政治信条について本音と建て前を使い分けて発信しつづけたら、国民は虚偽情報に基づいて選挙で政治家、政党を選択する事になってしまいます。

日本共産党最高幹部の本音はサービス残業当たり前論

日本共産党のしんぶん赤旗紙面にはサービス残業は大問題だ、という記事や議員の訴えが何度も出ています。

しかし、本ブログで繰り返し論じてきたように、日本共産党は職員に残業・休日出勤手当、夜間勤務手当を支給しません。

職員が業務で事務所に宿泊する場合、僅かな手当てが支給される場合もあるそうですが、宿泊後は通常の業務に入るそうです。

職場としての日本共産党には、労働基準法違反が蔓延していますから、日本共産党は暗黒法人です。

日本共産党議員、職員や長年日本共産党に参加している方なら、日本共産党が職員に残業・休日出勤手当、夜間勤務手当を支給しないことを熟知しています。

日本共産党福岡では職員が一か月に90時間残業しても残業代ゼロ、だったそうです。若い日本共産党職員の場合、手取りでは一か月15万円くらいだったそうです。

これは氷山の一角です。

 Xユーザーのデイリー新潮さん: 「「専従職員は“職業革命家だから”月90時間残業しても残業代ゼロ」日本共産党 の“違法残業”を暴いて除籍された30歳&26歳の元女性党員が実名告発 https://t.co/HCcbjdRl4V #デイリー新潮」 / X

日本共産党最高幹部のモラルが問われるべきだ

日本共産党は労働者にサービス残業をさせている企業を厳しく批判してきました。

サービス残業ぐらい当たり前?

この記事によれば日本共産党は昭和51年以来、サービス残業を告発してきました。

働いた分の賃金をよこせ、というのは労働者の当然の権利であり、遅くまで働かせて割増賃金を払わないのは、企業のモラルが問われるそうです。

サービス残業代是正/15年間で2403億円 厚労省

この記事によれば、日本共産党が国会質問で中心にすえたのは、残業時間は労働者の自己申告として、労働基準監督署の調査を免れる企業のやり方です。

日本共産党も長年、残業時間は労働者の自己申告として、労働基準監督署の調査を免れるように小細工をしてきたと考えられます。

赤旗記事で酷評されている企業の経営者と同様の手法を、志位さん、田村智子委員長は採用してきました。

志位さん、田村智子委員長は表の場ではサービス残業を放置している企業を厳しく批判しますが、本音ではサービス残業くらい当たり前だと考えているのです。

日本共産党最高幹部のモラルが問われるべきではないでしょうか。

タブーを恐れないというしんぶん赤旗記者の皆さんは、志位さん、田村智子委員長にこの件で直撃し、記事になさったらいかがでしょうか。

しんぶん赤旗が、日本共産党職員が直面している過酷な労働現場の実情については一切報道できないなら、これはタブーなので報道できない、と赤旗読者に明言すべきではないですか。

しんぶん赤旗は、自分たちが働いている労働現場での労働基準法違反について、長年沈黙してきました。

これからも沈黙を続ける可能性が極めて高いですね。報道したら、日本共産党から除籍・解雇にされてしまいそうです。

日本共産党職員には厄介な事、面倒な事には関わらない、という生き方を選択した方がかなり多そうです。

日本共産党職員のほぼ全員がそういう生き方を選択しているのかもしれません。

田村智子委員長はそんな方のように思えてなりません。

2025年5月18日日曜日

志位さんは中国共産党に敵基地攻撃能力廃棄を要求できないー日本共産党は中国共産党を平和勢力とみているから

志位さんは中国共産党が協力のパートナーであり、日本の脅威ではないと見ている 

志位さんによれば、日中は互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならないという原則で合意しています。

そこで志位さんはこれにのっとって双方がふさわしい行動をとることが両国関係を前に進める最大のポイントであると強調しています。

シンポジウム「東アジアでの平和の準備を」/訪中の報告「互いに脅威とならない」の原則の意義について/日本共産党 志位議長の発言 1回目 

互いに脅威とならない、ために日本は、安保三文書に基づいて行っている大軍拡と敵基地攻撃能力保有をやめるべきと志位さんはいろいろな機会に主張しています。

しかし志位さんは中国共産党に敵基地攻撃能力廃棄を要求できません。先日の北京行きでも、志位さんは中国共産党にそんな要求はしていません。

中国共産党が保有している核ミサイルの廃棄要求など、志位さんは考えにもつかないのでしょう。

志位さんは、中国共産党の核軍事力が日本にとって脅威であると見ていないのです。

日本共産党はレーニンの見地に依拠し、中朝露が平和勢力と宣伝してきた

日本共産党は昭和36年7月の第八回党大会で、ソ連、中国、北朝鮮、東欧など社会主義国は平和地域であると規定しました。これはこの時期の日本共産党綱領に明記されています。

本ブログで何度も指摘してきたように、これはレーニンの帝国主義論の見地に依拠しています。レーニンは帝国主義、金融資本が戦争の根源であると繰り返し主張しました。

レーニンの見地なら、米帝国主義こそ世界中の戦争の根源です。米帝国主義を批判してきた社会主義国、現在の中朝露は平和勢力です。

米帝国主義を批判している中国共産党の核は平和を守る、という視点から日本共産党は第九回大会で、中国の核実験を正当化しました。


「日本共産党の百年」はこれを誤りだったと認めましたが、中国共産党の核軍事力はアジアと世界の平和を脅かしているなどとは認めていません。

レーニンの見地を全否定するなら、日本共産党の平和運動の全否定になってしまいます。志位さんがそんな厄介な事をするはずがありません。

志位さんと日本共産党、同党支援者、左翼人士は昭和36年綱領の視点から形成される、日米安保、NATOを批判する中朝露は平和勢力であるという見地に固執しています。

志位さんは中国共産党に台湾政府と話し合えと要求できない

志位さんは中国共産党との会談で、台湾に対する武力行使に反対だと主張していますが、それだけです。

志位さんが会談で何をどう主張しようと、中国共産党の台湾統一方針が変わるはずがありません。

志位さんは中国共産党に台湾政府と話し合え、台湾政府の東アジアサミット参加、ASEAN加入を認めよという要求はできません。

不破さんは台湾政府を、中国共産党の反党分子のような存在と主張しました。台湾政府は中国共産党に入った事などありませんから、不破さんの主張は荒唐無稽です。



志位さんも、不破さんのこの見地に固執しています。志位さんは不破さんを批判できませんから。志位さんは台湾政府が台湾の住民を代表している事を認められないのです。

台湾政府は中国共産党の反党分子なのですから、台湾政府は中国共産党により解散、解体させられることは当然と見ている日本共産党員は少なくないでしょう。

左翼人士は中朝露の核軍事力、蛮行の歴史についての思考と議論を拒否する

一般に、左翼の皆さんは中朝露の核軍事力が日本の平和と民主主義を脅かすとはみなしません。

左翼の皆さんは中朝露の核軍事力、蛮行の歴史についての思考と議論を拒否します。

現在、金正恩と朝鮮労働党はロシアの要請によりウクライナに朝鮮人民軍を派遣、侵略をしていますが、左翼はこの点で金正恩と朝鮮労働党を批判できません。

現時点では、朝鮮学校の教員の皆さんは朝鮮人民軍によるウクライナ侵攻について沈黙しているでしょう。しかし、いずれはこれを正当化すると考えられます。

在日本朝鮮人総連合会の皆さんが、金正恩と朝鮮労働党を批判するのは極めて困難です。左翼人士が、朝鮮労働党による核軍拡、ウクライナ侵略を批判するのは極めて困難です。

川上浩一先生、中朝露の核軍拡と蛮行の歴史について御検討下さい

川上浩一先生はXで、日本学術会議の特殊法人化について強く反対なさっています。

XユーザーのKoichi Kawakami, 川上浩一さん: 「学術会議は設立時から一貫して軍事目的の研究を禁止してきた。研究は回り回って軍事につながることがあるかもしれないが、学術会議の方針は歯止めになってきた。 学術会議法が改悪され戦争までの時計の針が進んでしまった。軍靴の足音がより大きく聞こえるようになった...」 / X

私はXで、川上浩一先生に中朝露の核軍拡と蛮行の歴史について検討してくださいと繰り返し訴えました。

想像ですが、川上浩一先生は中朝露が平和勢力であるとお考えのように思えてなりません。平和勢力がウクライナに侵攻するでしょうか。

朝鮮労働党はクアラルンプールの空港で、金正男さんを化学兵器により暗殺しました。VXガスが使用されたようです。

朝鮮労働党は化学兵器を使用する意思と能力を持っている事が、この事件で完全に証明されたと考えます。

日本学術会議の皆さんが中朝露の核軍事力、朝鮮労働党の生物化学兵器、サイバー攻撃能力などについて研究成果を発表したら、世論の流れが随分変わると思えてなりません。

川上浩一先生、是非御検討下さい。






2025年5月16日金曜日

日本共産党員は宮本顕治さんによる日本共産党第八回大会報告を読みましょうー春日庄次郎さんの理論と今の日本共産党は同じ

 最近の日本共産党員は、昔の日本共産党の文献や宮本顕治さんの論考を全く読まないようですね。

昔の日本共産党では、宮本顕治さんの著作「日本革命の展望」がマルクスの資本論、レーニンの唯物論と経験批判論に並ぶような文献だとされていました。

志位さんは資本論を読みましょう、と訴えていますが、昔の大会決定や宮本顕治さんの文献を読みましょう、とは決して言いません。不破さんも同様でした。

今の日本共産党にとって、それらには都合の悪いところが多々あるからでしょう。

今の日本共産党の主張は、第七回大会から第八回大会頃での春日庄次郎さんの主張と酷似しています。

春日庄次郎さんは、第八回大会で反党分子として宮本顕治さんに強く批判された方です。

春日庄次郎さんは、人民の政府ができれば、適法的に基地、駐留軍、沖縄の返還を要求できるし、米政府はこれを拒み得ないと主張

以下、日本共産党第八回大会での宮本顕治さんの報告に出てくる、春日庄次郎さんの主張を紹介します(「前衛」臨時増刊 日本共産党第八回大会特集p. 138より)。

・春日庄次郎さんは「前衛」1957年12月号に掲載された論文で、民主的な政府が実現すれば、米帝国主義は安保条約の廃棄、サンフランシスコ条約の改廃を拒み得ないと主張しました。

・春日庄次郎さんは、人民の政府ができれば、適法的に基地、駐留軍、沖縄の返還を要求できるし、米政府はこれを拒み得ないと主張しました。

宮本顕治さんによれば春日庄次郎さんの上記の主張は、米帝国主義の侵略性への日和見主義的評価です。

春日庄次郎さんは権力獲得以前の民主政府の提案を、拒む事はできないときめてかかっていますから。

宮本顕治さんによれば春日庄次郎さんの主張は、帝国主義の圧迫に対する屈服に根源を持つ日和見主義です。

これは帝国主義者の圧迫のためその敵の本質を正視することができず、それとの闘争を回避しようとするところからきています。

・春日庄次郎さんは「前衛」掲載論文で革命の平和的移行唯一論を唱えました。

宮本顕治さんによれば、これは社会民主主義的見地への完全な転落です。

春日庄次郎さんの日和見主義理論は、国内的にはブルジョアジーの影響を受け、対外的には帝国主義の圧力に降伏するものです。

現在の日本共産党は、人民の政府とやらができれば、適法的に基地、駐留軍、沖縄の返還を要求できるし、米政府はこれを拒み得ないと主張しているとしか思えません。

志位さんは、米帝国主義が権力獲得以前の民主政府の提案を拒む事は出来ないと見ている

それどころか、日本共産党は与党になれたら、日本有事の際には政府が日米安保第五条により、米軍に出動要請する事を認めます。


志位さんは権力獲得以前の民主政府の提案を、米帝国主義が拒む事はできないと考えているから、日米安保活用論を提起しているのです。

志位さんは勿論、宮本顕治さんの著書「日本革命の展望」を熟知しています。

厄介な文献だから、若い日本共産党員、民青同盟員には内緒にしておこうと志位さんは判断していると考えます。

志位さんは日本共産党の歴史を修正したいのです。

昔と異なり、今はインターネットがありますから、歴史の修正は困難です。









2025年5月10日土曜日

朝鮮・金正日伝編纂委員会著、チュチェ思想国際研究所編「金正日伝 第1巻」(白峰社2004年刊行)より思う

日本共産党と左翼人士の皆さんは朝鮮労働党と在日本朝鮮人総連合会の文献を読んでいますか 

朝鮮学校への無償化適用、補助金支出を主張する日本共産党と運動家の皆さん。

朝鮮学校の歴史を研究し、朝鮮学校への無償化適用、補助金支出を主張する左翼人士の皆さん。

皆さんは朝鮮労働党、在日本朝鮮人総連合会の文献を何か読んでいるのでしょうか。

在日本朝鮮人総連合会の皆さんが、朝鮮労働党のどのような方針に基づき、様々な主張や社会運動、あるいは朝鮮学校での教育を行ってきたのかという問題を検討するためには、朝鮮労働党の文献をしっかり読むべきです。

この本の第十三章の2 主体的な在日朝鮮人運動を明示する、から重要部分を以下、抜粋します。

総書記、とは金正日の事です。在日本朝鮮人総連合会は、朝鮮学校での教育について語る時、教育にチュチェをうちたてる、と表現します。

これはどんな意味なのでしょうか。「金正日伝 第1巻」pp. 386-387を見ましょう。

在日朝鮮人のチュチェとは、金日成と朝鮮労働党への絶対的服従

・総書記は、金日成動詞をぬきにしては総連の存在についても、在日同胞の民族的権利と幸福についても、また祖国の統一独立と朝鮮革命の完遂についても語ることはできないと言いました。

総連と在日同胞は、いかなる逆境にあっても変わることなくひたすら金日成同志を信頼し、金日成同志の教えに沿って進まなければなりません。

金日成同志に忠誠をつくすこと、まさにこれこそが総連の基本的な活動方向であり、在日朝鮮人のチュチェといえるのです。

pp. 387-390には次の記述があります。

・総書記は、在日朝鮮人運動は朝鮮革命の一部分であり、金日成同志の思想と指導を実現していく民族的愛国運動であると指摘し、総連は在日同胞が金日成同志に忠実であるよう教育活動を強化し、いかに不利な状況のなかでも金日成同志に変わることなく忠誠をつくす人たちで指導中核の陣容を固めなければならないと強調した。

・総書記は、朝鮮人民の民族的自尊心の根源は主席に対する忠誠の心にあるとして、在日同胞の民族的自尊心を高めるための教育活動を主席への忠実性教育と結び付けて行うように指導した。

・総書記は、総連が民主主義的民族教育の権利、祖国への自由往来と帰国の権利を守るたたかいも全同胞の運動として展開していくよう指導した。

金正日はくり返し、金日成と朝鮮労働党に忠誠を尽くせと説いています。これは自分への忠誠の強制でもあります。

民主主義的民族教育、とやらの核心は、金日成と金正日、朝鮮労働党への絶対的忠誠心の育成です。これが在日朝鮮人のチュチェ、なのです。

最近は金正恩と朝鮮労働党への絶対的忠誠心の育成になっているのでしょう。

「金正日伝」を読んで、それでも日本政府と自治体は朝鮮学校への無償化、補助金支出を実現せよと訴える方は、チュチェ思想を大局的には進歩的思想と把握しているのでしょう。

在日本朝鮮人総連合会の皆さん、朝鮮労働党の担当幹部から北朝鮮永住指令が出されたらどうしますか

ところで、北朝鮮への帰国の権利、とやらは昔から完全に保証されています。これの獲得のために全同胞の運動を展開する必要はありません。

在日本朝鮮人総連合会の職員、運動家の皆さんは、北朝鮮を訪問した際、朝鮮労働党幹部から「これからはわが国で社会主義建設に貢献しなさい」という指示が出たら、そのまま北朝鮮に居住なさるのでしょうね。

それは在日朝鮮人のチュチェ、なのでしょう。チュチェ革命偉業は困難ですね。






日本学術会議を完全民営化しましょう!-完全民営化すれば、政府は次期会員人事、どんな声明を出すかについて一切介入できません。

 日本学術会議を特殊法人化するという法案が、衆議院を通過しました。日本共産党と支援者の皆さん、左翼人士と運動家はこの法案に強く反対しています。

学術会議法案 採決強行/政府の意向沿う組織に変質/衆院内閣委 塩川議員が廃案要求

42、43年くらい前にも、これでは政府により日本学術会議が大きく変質させられてしまう、これを許したら再び戦争になる、とかいう話がありました。

某国立大学の哲学の教授か、早大の教育学の教授がこんな訴えを何かの集会か勉強会でなさったように思うのですが、はっきりしません。

この時に政府が出した日本学術会議に関する改正案が、どのような内容だったのか忘れてしまいました。

再び戦争になるとか訴えていた教授は、中露の核軍事力についてどうお考えだったのでしょうね。

日本学術会議を完全民営化すれば、政府は日本学術会議に一切介入できない

日本学術会議を完全民営化すれば、次期会員人事やどんな声明を出すかについて政府は一切介入できません。

学術会議の運営に必要な費用は、会費と寄付で賄えば良い。完全民営化したら、ナショナルアカデミーではなくなってしまうという意見がありますが、日本学術会議がナショナルアカデミーでなければいけない理由はありません。

日本学術会議会員が、特別職国家公務員でなければいけない理由もありません。

おきさやか先生の御懸念は、日本学術会議の完全民営化により払拭されると考えます。いかがでしょうか。

 (1) Xユーザーのおきさやか(Sayaka OKI)さん: 「(1/5) 「日本学術会議」を解体するための法案が、ゴールデンウィーク明けには衆議院を通過してしまうかもしれません。日本の未来を揺るがす100年に1度の危機的状況だと思い、緊急で動画を作りました。ぜひ #日本学術会議への介入に反対します をつけて拡散して頂けたら幸いです。 https://t.co/nNi6iLL0dS」 / X

おきさやか先生は、ロシアによるウクライナ侵攻を強く批判なさっています。

それなら、ロシアの要請によりウクライナに朝鮮人民軍を派遣、侵攻させている金正恩と朝鮮労働党も強く批判すべきではないでしょうか。

金正恩と朝鮮労働党に絶対の忠誠を誓い、盲従している在日本朝鮮人総連合会を徹底批判すべきではないでしょうか。

日本学術会議会員の皆さんが、中朝露の核軍事力と蛮行の歴史を徹底批判する言論活動を行っていれば、世論の動向が随分変わっていただろうと思えてなりません。




2025年5月3日土曜日

続・朴庸ゴン著「ある在日朝鮮社会科学者の散策『博愛の世界観』を求めて」(現代企画室 平成29年刊行)より思うー朝鮮大学校には、200名の男女大学生を北朝鮮に送れという指示が来た

 昭和47年の金日成の還暦祝いの際、在日本朝鮮人総連合会が巨額の贈り物をした事、200名の青年を還暦祝いとして献上した事は、いろいろな文献に出ています。

朴庸ゴンさんはこの本のp. 138で、以下のように記しています。少し長くなりますが、以下、抜粋して引用します。

「朝鮮総連は、傘下組織まで挙げて、金日成へ捧げる高価な贈り物の準備に狂奔した。指揮棒は金炳植が振っていた。異なった意見を挟めば忠誠度が疑われた。

贈り物の強要は、学校などの機関にも及んだ。

朝鮮大学校には、在日朝鮮青年同盟が贈る60名の自動二輪オートバイ隊に合わせ、200名の男女大学生を北朝鮮に送れという指示が来た。

大学はパニックに陥った。北朝鮮の事情を薄々知る学生たちは反抗し、拒絶した。私は学生を説得する側にいた。

『主席誕生60年を祝賀する栄誉ある代表団に選ばれたのだ。帰国すれば総合大学に入り、卒業後には社会主義建設の指導者として貢献できる。日本にいても就職はできないし、活躍の場は狭い』と吹聴した。

学生の家庭にも戸別訪問し、顔をしかめる父兄を必死に説得した。当時、私の社会主義や北朝鮮に対する認識はその程度だった。」

朴庸ゴンさんは自分が朝鮮大学校の学生たちを北朝鮮に送ってしまった事を深く反省している旨、NHKの番組で明言しました。

これにより、前のブログで紹介したように朴庸ゴンさんは在日本朝鮮人総連合会から叩き出されました。

朴庸ゴンさんは「汚らしい人間の屑」なのか

2007年10月20日の朝鮮中央通信では、朴さんは次のレッテルを貼られました。朴さんは、初歩的な良心と義理までも捨てた汚らしい人間の屑だそうです。下記です。

초보적인 량심과 의리마저 저버린 너절한 인간쓰레기

英語では、dirty human scumです。朝鮮大学校、在日本朝鮮人総連合会の皆さんも、朴庸ゴンさんをこのように評価しているのでしょうね。

朝鮮学校の無償化、補助金増額を主張している左翼人士と日本共産党の皆さんも、同様と考えられます。チュチェ思想を進歩的思想と評価している方々ですから。


2025年5月2日金曜日

朴庸ゴン著「ある在日朝鮮社会科学者の散策『博愛の世界観』を求めて」(現代企画室 平成29年刊行)より思うー金炳植一派による朝鮮大学校での暴力行為

 この本の著者紹介によれば、朴庸ゴンさんは昭和2年に、全羅南道和順郡で生まれました。昭和23年に来日し、愛知大学、同大学院で経済学を学びました。

愛知大学では林要教授の指導を受けたと出ています(同書pp. 271-274)。

林要教授は、長く金日成と朝鮮労働党を支持していましたが、昭和49年に出された「党の唯一思想体系確立の十大原則」に驚愕し、金日成と朝鮮労働党を強く批判した方です(赤旗編集局編「北朝鮮 覇権主義への反撃」p. 56より)。

朴庸ゴンさんは朝鮮大学校副学長、在日本朝鮮人総連合会中央委員を務めた

朴庸ゴンさんは昭和35年より朝鮮大学校教員として民族教育に従事しました。

1970年代より朝鮮労働党の政治思想であるチュチェ思想の研究をしました。

朝鮮大学校政経学部長、同副学長、在日本朝鮮社会科学者協会会長、主体思想国際研究所理事、在日本朝鮮人総連合会中央委員などを務めました。

朴庸ゴンさんは朝鮮大学校、在日本朝鮮人総連合会を代表する学者のお一人と言えます。

この本の執筆前の平成19年10月、NHKスペシャルで在日朝鮮人の帰国事業50周年を記念した番組が放映されました。

朴庸ゴンさんはこの番組で、朝鮮大学校の学生200名を北朝鮮に送った秘話を語りました。

これは在日本朝鮮人総連合会、朝鮮大学校では厳重に封印されていたタブーだったので、北朝鮮と在日本朝鮮人総連合会、朝鮮大学校から猛烈な抗議が来たそうです。

在日本朝鮮人総連合会は下部組織の講演で、「民族反逆者 朴庸ゴンの正体について」と題した文書を流布しました(同書p. 140)。

朝鮮大学校の教職員たちから、TV出演をとがめる抗議はがきが連日届いたそうです。

インターネットで調べてみると、2007年10月20日の朝鮮中央通信に、朴庸ゴンさんを誹謗する文章が出ています。英文では、次です。

It is needless to say that such guys as Pak are just the same dirty human scum as Hwan bereft of elementary conscience and a sense of obligation.

この本に記載されている、朴庸ゴンさんが在日本朝鮮人総連合会、朝鮮大学校で経験した事は史実と考えて間違いないでしょう。

金炳植一派は朝鮮大学校のマルクス主義者を徹底攻撃した(同書p. 72)

朴庸ゴンさんによれば、金炳植は在日本朝鮮人総連合会に唯一思想体系を植えつける思想活動を請け負い、宗派狩りの手法を適用しました(同書p. 72)。

昭和47年頃の朝鮮大学校には、マルクス主義を信奉する知識人や、朝鮮史を研究する学者が集まっていました。

マルクス主義を信奉する方は、マルクス、エンゲルスやレーニンの著作を金日成のそれより重視するので、党の唯一思想体系確立とやらの邪魔になります。

そこで、金炳植一派は朴庸ゴンさんら、マルクス主義を信奉する学者たちを徹底攻撃しました。

この本のp. 75-76に、金炳植一派が朴庸ゴンさんにふるった数々の暴力行為が記されています。以下、要点を抜粋して紹介します(同書pp. 75-76)。

朴庸ゴンさんは、学部長の康某に思想点検をされ、自己批判を強要されました。

「朴庸ゴンは民族ニヒリストだ。学問至上主義者だ。資本主義かぶれの自由主義者だ」と批判され、抗弁は許されなかったそうです。

朴庸ゴンさんは夜を徹して、原稿用紙50枚ほどの自己批判書を書きました。すると長すぎる、もっと要領よく書け、と突き返されました。その繰り返しで、朝鮮大学校に泊まり込んで総括を書いたり破いたりしました。

ノイローゼ状態になった朴庸ゴンさんは、金日成の教示に背いたこと、金炳植の権威に挑んだ事を認め、これは宗派行動に通じると自己批判しました。

朝鮮大学校の教員、鄭淵沼さんは胸元、背中を蹴られ、口から血を吐いた

同僚の鄭淵沼さんは、東京大学出身で温厚な方でした。鄭淵沼さんには、凄まじい暴力行為がなされました。

机や椅子が片付けられた研究室に同僚が集められました。鄭淵沼さんは研究室の真ん中の椅子に座っていました。

康某の「いまから鄭淵沼の組織的総括をはじめる。はじめ!」という号令で、金炳植に忠誠を誓っていた青年たちが鄭淵沼さんに襲いかかりました。

一人が鄭淵沼さんの胸元を足で蹴ったので、鄭淵沼さんは後ろに吹っ飛びました。さらに別の一人が鄭淵沼さんを持ち上げ、背中を蹴り上げました。

鄭淵沼さんは前に倒れ、口から血を吐きました。倒れた鄭淵沼さんをさらに数名で交互に殴り、蹴りました。

八年ほど前に出版されたこの著書に対し、朝鮮大学校、在日本朝鮮人総連合会の皆さんは一切反論していません。上記は真実と考えられます。

朝鮮学校への無償化適用、補助金増額を主張する左翼人士、政治家は金日成の教示に背く人への暴力が社会進歩に貢献すると見る

朝鮮学校への無償化適用、補助金増額を主張する左翼人士、政治家、日本共産党の皆さんは、朝鮮大学校で起きた暴力事件を一切知らないのでしょうか。

金炳植事件については、赤旗編集局編「北朝鮮 覇権主義への反撃」にも掲載されているので、日本共産党幹部の皆さんは御存知のはずです。

朝鮮学校、在日本朝鮮人連合会の歴史について、学術論文を書いている方々も金炳植事件について十分御存知の筈です。

朝鮮学校への無償化適用、補助金増額を主張する左翼人士、政治家、日本共産党の皆さんは、金日成の教示に背いた方、金炳植の権威に挑んだ方に対する暴力が歴史の法則的発展に貢献すると見ているのでしょうね。

チュチェ思想を大局的には進歩的思想と見ている方々は、今後も金正恩の教示に背く人への暴力を肯定すると考えられます。

志位さんは金正恩の教示に背く人への暴力に賛成しているのでしょうね。日本共産党は在日本朝鮮人総連合会との友好関係を維持しています。