2019年2月24日日曜日

金正日と在日本朝鮮人総連合会の教育活動-朝鮮学校無償化適用、補助金増額を主張する左翼の皆さんのために―

「総連と在日同胞は、いかなる逆境にあっても変わることなくひたすら金日成同志を信頼し、金日成同志の教えにそって進まなければなりません。金日成同志に忠誠をつくすこと、まさにこれこそが総連の基本的な活動方向であり、在日朝鮮人運動のチュチェといえるのです」(朝鮮・金正日伝編纂委員会著「金正日伝第一巻」、編集者はチュチェ思想国際研究所。平成16年白峰社発行、p387より抜粋)。


大山奈々子日本共産党神奈川県議だけでなく、朝鮮学校への無償化適用、補助金増額を訴える左翼人士をあげたらつきません。

元文科省事務次官前川喜平氏は、朝鮮学校の無償化適用除外を官製ヘイト、と言い切りました。

新聞記者にも、同様の見解を持つ方は少なくないようです。

朝鮮学校支援論者の皆さんは、朝鮮労働党と在日本朝鮮人総連合会、そして朝鮮学校の関係を考えているのでしょうか。

朝鮮学校を運営しているのは在日本朝鮮人総連合会です。在日本朝鮮人総連合会は、金日成、金正日、金正恩に絶対性、無条件性の忠誠を誓っています。

北朝鮮国内と在日本朝鮮人総連合会では金日成の指令は「教示」、金正日の指令は「お言葉」とよばれ、絶対的な命令とされています。

勿論、命令の中には実現不可能できないものもありますし、労働党幹部がこっそりと命令の実行をさぼる場合もあります。

それでも、北朝鮮の現状あるいは在日本朝鮮人総連合会関係者が構成する小社会の現状を分析する際、金日成や金正日、金正恩の命令は貴重な資料です。

それでは、実際に金正日は在日本朝鮮人総連合会の教育活動、朝鮮学校をどのように指導したのでしょうか。

金日成、金正日から直接在日本朝鮮人総連合会に指令が出されることは少ない。

多くは、「教示」「お言葉」を朝鮮労働党の担当者が在日本朝鮮人総連合会に伝えます。

以前は、万景峰号の船内で担当者から指令が伝えられていたようです。康周日という方が、長年担当者だったそうですが、亡くなったそうです。

現時点では朝鮮労働党でどなたが在日本朝鮮人総連合会への指導を担当しているのか不明です。

在日朝鮮人運動のチュチェとは、金日成への絶対的な忠誠


金正日の指導内容については、公開された文献から推し量っていくしかありません。

チュチェ思想国際研究所が編集しているこの本は貴重な資料です。

金正日が在日本朝鮮人総連合会の基本方向として強調しているのは、金日成への絶対的な忠誠です。これが在日朝鮮人運動のチュチェだそうです。

各地で朝鮮学校無償化適用、補助金増額のために努力している左翼人士は、金正日が強調している在日朝鮮人運動のチュチェを支持しているのでしょうか。

前川喜平氏は、金日成の社会主義教育テーゼや金正日の論文を読んでいるのでしょうか。基本的な文献を読みもしないで、政策を語るのは知識人がやることではありません。

上記の後は次です。

共和国公民としての誇りと民族的自尊心を高める教育活動で、金日成に変わる事のなく忠誠を尽くす人を養成


「総書記は、在日朝鮮人運動は朝鮮革命の一部であり、金日成同志の思想と指導を実現していく民族的愛国運動であると指摘し、

総連は在日同胞が金日成同志に忠実であるよう教育活動を強化し、いかに不利な状況のなかでも金日成同志に変わることなく忠誠を尽くす人たちで指導中核の陣容を固めなけばならないと強調した。

総書記は、在日同胞の間で共和国公民としての誇りと民族的自尊心を高める教育活動に力を入れるよう指導した。」

共和国公民としての誇りと民族的自尊心。これは在日本朝鮮人総連合会の皆さんが良く用いる表現です。

この本によれば、朝鮮人民の民族的自尊心の根源は主席に対する忠誠の心です。

そこで金正日は在日同胞の民族的自尊心を高めるための教育活動を主席への忠実性教育と結びつけておこなうように指導しました。

このような指導に基づき、朝鮮学校は子供たちに、金日成民族の一員であるという誇りと自覚を持つよう教育をしています。

要は自分が朝鮮人であることに誇りを持つのなら、金日成に限りなく忠実な家臣になれ、という話です。

朝鮮学校無償化適用を主張する政治家や左翼知識人は、チュチェ思想を信奉はしていないでしょうが、大局的には進歩的な思想だくらいの受け止めなのでしょう。

チュチェ型の革命家を育成する朝鮮学校の教育は進歩的か


北朝鮮では、チュチェ思想に反対したとみなされる人間は処刑ないしは政治犯収容所送りです。

政治犯の処刑や収容所連行は進歩的行為なのでしょうか。金日成に限りなく忠実な方は、進歩的ですか。

大韓航空機爆破は、親愛なる指導者同志と呼ばれていた金正日の指令で断行されました。

爆弾をしかけた犯人の一人、金賢姫は大韓航空機爆破のニュースを聞いた時、自分たちは本当に偉大なことをやった、と心中で喜んだそうです。

金正日のお言葉を全面実行する人間は、社会的政治生命体の一員にふさわしい生き方をしていると、金正日の社会的政治生命体論は説きます。

チュチェ型の革命家、とみなされるのです。チュチェ型の革命家が亡くなった場合には、革命烈士という称号が授与される場合もあります。

大山奈々子日本共産党神奈川県議は、チュチェ型の革命家を育成する教育は進歩的だとお考えなのでしょうか。





2019年2月20日水曜日

大山奈々子日本共産党神奈川県議の朝鮮学校無償化論より思う―左翼は朝鮮学校の教育内容を直視できない―

「戦後、日本に残った方たちは、民族の言葉と誇りを取り戻すため、自らの力で各地に朝鮮学校をつくりました。こういう経過を持つ朝鮮学校に対して、今なお差別的な対応を行っている本県のあり方は、二重、三重に隣国の方々を傷つけています」


「朝鮮学校側の努力ではいかんともしがたい事情で、その前提が果たせないからと言って、朝鮮学校に通う子供たちだけを私学助成制度から排除することは不当であり、学費補助制度の理念にも反しています」(平成30年12月5日、神奈川県議会第三回定例会での大山奈々子県議の発言より抜粋)。


日本共産党の大山奈々子県議は、朝鮮学校への無償化適用と補助金増額のために県議会で上記のように熱弁しています。

インターネットから、神奈川県議会の会議録を読みました。

大山奈々子県議は、朝鮮学校と朝鮮労働党、在日本朝鮮人総連合会の関係について一切言及していません。

私見では在日本朝鮮人総連合会が朝鮮学校の教育内容と人事について強い影響を持っています。

朝鮮学校について語るのなら、その運営の実態を数々の文献や卒業生からの聞き取りなどで探求すべきです。

朝鮮学校では、設立後徐々に朝鮮労働党の影響力が強くなっていきました。

在日朝鮮人運動の「路線転換」がなされた昭和30年頃には、朝鮮学校を朝鮮労働党が指導するようになっていたと考えられます。

昭和30年は、日本共産党も武装闘争に一応の区切りをつける「路線転換」がなされた年です。

推測ですが、クーシネンと劉少奇の意向が何らかの経路で日本共産党と在日朝鮮人運動の「路線転換」に反映されていたように思えてなりません。

昭和30年頃の日本共産党と朝鮮労働党は、中国共産党に従属していました。

日本共産党について、日本共産党の文献を一切読まないで語ったら浅薄な人間だ、のそしりは免れないでしょう。

同じことが、朝鮮労働党とその影響下にある在日本朝鮮人総連合会と朝鮮学校についても言えるのです。

共産主義運動とその現状について語るのなら、共産主義運動の指導者の文献を読み込むことが大事です。

宮本顕治氏、不破哲三氏そして志位和夫氏の著作や論考を一切読まない方は、日本共産党について殆ど何も知らないと言える。

大山奈々子県議は、日本共産党や朝鮮労働党の文献を何か読んでいるのでしょうか。

神奈川朝鮮中高級学校では教員給与が三か月欠配、大幅カットで一時金が停止


神奈川県議会の会議録によれば大山奈々子県議は平成27年と昨年11月に神奈川朝鮮中高級学校を視察しました。

日本共産党神奈川県議の皆さんは、朝鮮学校の実態を見ようと思ったのでしょう。

大山奈々子議員その際、次のように聞きました。

教員の給与は三か月の欠配が続き、大幅カットされ、一時金も停止せざるを得ない。

退職教員の補充ができず、24名いた先生が2年間で17名になり、必死になっている。

大山奈々子議員は人を信じやすい方なのでしょうか。朝鮮学校の経営難が、日本人の差別のせいだ、と思ってしまったのではないでしょうか。

朝鮮学校の経営難の主原因は、生徒が集まらなくなったからです。

生徒が十分いれば、親が授業料や設備費を支払いますから教員の給与の大幅カット、一時金停止などありえない。

横浜、川崎周辺の在日韓国・朝鮮人の子供たちが朝鮮中高級学校に争うようにして入学すれば、経営難など起こりえない。

生徒数が昔に比べて激減した理由は、朝鮮学校の奇々怪々な教育内容が在日韓国・朝鮮人に知られたからです。

日本人が差別をしたので、在日韓国・朝鮮人の子供たちが朝鮮学校に通えなくなったのではない。

朝鮮学校の基本的教育指針は金日成の社会主義教育テーゼです。必然的に奇々怪々な教育内容になります。

社会主義教育テーゼに基づいた朝鮮学校は子供たちを朝鮮労働党に限りなく忠実な大人に育てる場です。

子供が金日成、金正日に限りなく忠実な大人になってしまったらとんでもない、と普通の在日韓国・朝鮮人は判断するでしょう。

大山奈々子議員は在日朝鮮人と日本共産党、朝鮮労働党の関係を直視すべきだ


大山奈々子県議の朝鮮学校無償化適用・補助金増額論の中心点は、朝鮮学校への差別反対!です。

大山奈々子県議は日本人の差別感情から、朝鮮学校に無償化が適用されていないと思い込んでいる。

朝鮮学校の教育内容、運営主体の実体について、大山奈々子県議ら日本共産党員は思考と議論をできない。

昔の日本共産党は金日成と朝鮮労働党の宣伝をうのみにし、北朝鮮を千里馬のいきおいで社会主義を建設しているなどと礼賛していました。

「38度線の北」(寺尾五郎著、新日本出版社刊行)は北朝鮮への帰国を考えている在日朝鮮人の間で隠れたベストセラーでした。

大山奈々子県議はこのあたりの歴史を御存知ないでしょう。

昭和30年まで在日の共産主義者は日本共産党員だった


昭和30年まで在日の共産主義者は日本共産党員でしたから、昭和34年からの帰国事業の頃、日本共産党の宣伝は在日朝鮮人の中でかなりの影響力があったのです。

当時の雰囲気をよく伝える論考としては、宮本顕治著「ソ連邦共産党第21回臨時大会の意義と兄弟諸党との連帯の強化について」(「前衛」1959年5月掲載)があります。

この論文で宮本氏は、ソ連や中国、北朝鮮を礼賛しています。社会主義はソ連邦で完全な最後の勝利を収めた、と宮本氏は断言しています。

日本共産党の宣伝を信じて北朝鮮に渡った在日朝鮮人や日本人妻を、言論と表現の自由及び居住地域と職場決定の自由がない、物言えぬ社会が待っていました。

これらに不満を漏らせば、警察により真夜中に一家全員が山間僻地に連行されてしまいかねない。

在日朝鮮人は突然連絡がとれなくなった帰国者(元在日朝鮮人)を「山へ行った」と隠語で表現します。

北朝鮮の凄惨な人権抑圧については、朝鮮学校では全く教えられていません。

金日成の還暦祝いと称して、200人もの朝大生(当時)が北朝鮮に送られてしまったことも、朝鮮学校では一切教えられていません。

朝大生が贈り物にされてしまった史実を、朝鮮学校教職員は直視できないのです。

「山へ行った」という語を知っている朝鮮学校教職員は少なくないでしょうが、これも子供たちには伏されています。

朝鮮学校の子供たちは、北朝鮮の政治犯収容所の存在など一切教えられていない。北朝鮮の住民を出身で区別する「成分」制度についても生徒、学生には教えられない。

朝鮮労働党の恐るべき真実について、教育の場では殆ど何も教えられていない。

日本共産党と左翼知識人は、領袖に限りなく忠実な革命家養成教育に協力するのか


朝鮮学校は子供たちを、栄えある金日成民族の一員であるという誇りと自覚を持った大人に育てる学校です。

繰り返しますが、朝鮮学校の最も基本的な教育指針は、金日成の社会主義教育テーゼです。

金正日の「教育事業をさらに発展させるために」(1984年7月22日)も重要な文献です。

金正日によれば、教職員、学生・生徒のあいだで党の唯一思想体系を確立し、革命化、労働者階級化する活動を力強く展開せねばなりません。

これにより、朝鮮学校教職員、学生、生徒を領袖に限りなく忠実な真の共産主義革命家にかえることができるそうです。

朝鮮労働党の主体革命偉業、全社会の金日成主義化を実行する人物を育てる教育に、日本の自治体が無償化適用、補助金を出すべきと大山奈々子県議は本気で考えているのでしょうか。

首領金正恩が武装工作員に、日本の要人に対するテロ指令を出したとします。

このとき、潜水艦などで日本に密入国する武装工作員に全面協力するのが領袖に限りなく忠実な真の共産主義者です。

大山奈々子県議はこれに反発するかもしれませんが、金正日の論考は共産主義者をそのように規定しています。

絶対性、無条件性で領袖にお仕えするのが真の共産主義者、チュチェ思想で武装された革命家だそうですから。

朝鮮学校は子供たちにそう教えます。

その学校に無償化適用、補助金増額を主張するのですから、絶対性、無条件性で領袖にお仕えするのが真の共産主義者である、という金正日の見解に日本共産党、左翼知識人はさほど違和感がないのでしょう。

藤井克彦神奈川県議(日本共産党)なら「党の唯一思想体系確立の十大原則」を御存知でしょう。

藤井克彦県議、大山奈々子県議はチュチェ思想は科学的社会主義とは無縁だが、進歩的思想だとお考えなのでしょうね。

日本共産党や左翼知識人は、日本が朝鮮労働武装工作員の標的になりうることを真剣に考えるべきです。




2019年2月1日金曜日

金正日「在日朝鮮青年を愛国偉業の頼もしい継承者に育てるためにー朝鮮労働党中央委員会の責任幹部との談話―1990年4月5日」より思う

「在日朝鮮青年にたいする思想教育で基本となるのは、チュチェの革命的世界観を確立することです。」

「在日朝鮮青年が身につけるべき世界観はチュチェの世界観です。チュチェの世界観は、自主時代の人間が身につけるべきもっとも科学的で革命的な世界観です。」


「チュチェの世界観を確立するためには、チュチェ思想教育を強化せねばなりません。

総連は各階層の広範な同胞青年のあいだでチュチェ思想の原理教育を強化し、彼らがチュチェ思想の原理を深く体得してそれを自分の確固たる信念とするようにしなければなりません。」(金正日の上掲論文より抜粋)。


在日本朝鮮人総連合会関係者の皆さんは、朝鮮学校への補助金支出、朝鮮学校の無償化適用を強く主張しています。

私はこれらに断固反対です。

朝鮮学校は子供たちに金日成民族の一員としての自覚と誇りを体得させる教育を行っていますから。

金日成民族を育てる教育は、金日成民族の自己資金で行われるべきです。

私見では、朝鮮学校の最も基本的な教育方針は金日成の社会主義教育テーゼ(1977年9月5日)です。

金正日も、教育についていくつか論文があります。この論文はその一つです。

在日本朝鮮人総連合会は、これを朝鮮学校教職員の基本的な心構えを解明した文献と考えています。

在日本朝鮮人総連合会の主張を理解するためには、金日成、金正日の諸文献を読みこむことは不可欠です。

私見では、朝鮮学校で熱心に活動をなさっている皆さんは金日成の社会主義教育テーゼ()や金正日のこの文献を、繰り返し読み、暗唱するような学習をしています。

金正日から、朝鮮労働党の対日工作担当者を通して在日本朝鮮人総連合会に朝鮮学校では~のような教育活動をせよ、という指令が出されてきたはずです。

朝鮮労働党の対日工作担当者は、以前は康柱日という方だったそうですが、今は別の方のようです。

朝鮮学校への補助金増加、無償化適用を主張する日本共産党議員、左翼運動家は金正日の教育に関する文献を読むべきだ


日本共産党の大山奈々子神奈川県議は、ツイッターやブログで朝鮮学校への支援の必要性を強調しています。

藤井克彦神奈川県議(日本共産党)も朝鮮学校無償化除外に反対なさっています。藤井県議のHPを拝見しました。

日本共産党員、左翼運動家の中には、朝鮮学校への無償化適用の運動に参加している方がかなりいます。

日本共産党員、左翼運動家は、朝鮮学校がどういうところであるかを知るためにも、金日成の社会主義教育テーゼや、金正日の教育活動に関する文献を読むべきです。

金日成、金正日の文献を一切読まないで、ただ朝鮮学校を支援しよう、無償化しないのは差別だと騒ぐ方は少なくない。

そういう方々は内心では在日本朝鮮人総連合会の皆さんを蔑んでいるのではないでしょうか。

在日本朝鮮人総連合会はチュチェ思想の信奉者だが、日本軍国主義の被害者であり、安倍内閣を批判する点では一致できるから共闘しよう、という気分でしょうね。

藤井克彦県議は、日本共産党の運動に長く参加なさっている方です。

藤井克彦県議なら「党の唯一思想体系確立の十大原則」が三十年くらい前に日本共産党が「世界政治」とかいう雑誌に掲載されていたことを御存知のはずです。

藤井克彦県議なら、昔の日本共産党が朝鮮労働党の南朝鮮革命路線を支持していたことを御存知でしょう。

朝鮮学校教職員の皆さんは勿論、党の唯一思想体系確立の十大原則に定められているように、金日成、金正日を絶世の偉人と考えています。

上記のように、チュチェの革命的世界観を子供たちに普及することを御自身の使命と考えています。

金正日の上掲論文から、もう少し抜粋しておきます。大山奈々子県議、藤井克彦県議ら朝鮮学校無償化を主張する方々の御参考になれば幸いです。

初・中級学校では少年団組織を強化せよ、と金正日は指令を出した


「総連は初級学校から朝鮮大学校にいたるまで。整然とした民主主義的民族教育体系をうちたて、育ちゆく新しい世代を在日朝鮮人運動の頼もしい継承者に育成しています。

総連の各級学校は、学生・生徒に知識のみを与える単なる学びの場ではなく、かれらを民族幹部に育てる学院であると言えます。」

「初・中級学校の少年団組織を強化し、生徒が幼い時から組織生活に習慣づけられるようにし、朝鮮大学校と朝鮮高級学校の朝青組織を強化し、学生を朝青組織生活を通じてたえず鍛えなければなりません。」

金正日は、初・中級学校(小中)の少年団組織で組織生活に習慣づけられるようにせよ、と述べています。

朝鮮学校では少年団組織で、徹底的な主体思想教育を行い、金日成、金正日への絶対性、無条件性での忠誠心を子供たちの心に育むようにしているのです。

朝鮮学校の授業だけで、朝鮮学校の教育を語るべきではありません。子供たちは少年団組織に加入するのですから。

大山奈々子神奈川県議、藤井克彦県議には是非、金日成、金正日の文献を読んで頂きたい。

教育活動で党の唯一思想体系をうちたてる


金日成は「社会主義教育テーゼ」で次のように述べています。

「教育活動で党の唯一思想体系をうちたてる目的は人々を党に限りなく忠実な革命家に育成することである。

社会主義教育のすべての手段は人々を党に忠実な革命戦士に育成することに奉仕すべきであり、教育事業の全過程は党にたいする忠実性の教育でつらぬかれなければいけない。」

「教育部門に反党的な思想要素と不健全な傾向が浸透しないようにし、そのささいな表現対しても妥協せずにたたかわなければならない。」

これは、「全社会の金日成・金正日主義化」という朝鮮労働党の路線です。

朝鮮労働党の路線から少しでも外れた事をいう教職員は、仲間から徹底的に批判されます。

あっさり解雇されてしまう場合もあるそうです。

教育活動で党の唯一思想体系をうちたてるために、神奈川県民は公金を支出すべきなのでしょうか。

大山奈々子神奈川県議、藤井克彦県議ら朝鮮学校無償化運動に励む方々の御参考になれば幸いです。