2019年10月26日土曜日

中国共産党は北大教授の研究動向を調べていた―日本人研究者、評論家、運動家の言論活動を調査する中国共産党

新聞報道によれば、北京の研究機関、社会科学院から研究報告を求められて訪中していた北大の研究者が北京市内のホテルで拘束された。


在中日本大使館員が教授と面会しているので、健康状態に問題はないらしい。

この件についてジャーナリストの福島香織さんが呟いていたが、中国の国家安全局、中国共産党は初めからこの教授を拘束する目的で北京に招いたのではないか。

周知のように中国共産党は中国国内での言論活動を徹底的に統制している。

中国共産党の日本担当者がインターネットで調べれば、日本人研究者、評論家、運動家が中国、日中関係についてどんな発言をしているのかはすぐにわかる。

その中でこれは、と思う人物のリストを中国共産党の日本担当者が作成していてもおかしくない。

中国共産党の民衆支配の仕組みや、中国共産党幹部の資産蓄積方式などを研究し発言している方々がリストに入っている事は十分考えられる。

中国共産党の宣伝に協力する左翼知識人のリストも存在するであろう。

中国共産党は、自分たちに協力する日本人の中に、日本当局のスパイが潜んでいるとみる。

中国を訪問する左翼知識人は、中国共産党の動向を考慮しているのだろうか。

日本共産党の「赤旗」にはこんな話は全く出てこないが、日本共産党が出している中国共産党に関する文献を読みこめば、中国共産党の本質が徐々に見えてくる。

マルクス主義経済学に関する沢山の著作を出されている石川康宏教授は中国共産党は社会主義を目指しているとお考えなのだろうか。

今の中国で生産手段が社会化され、搾取が廃止されているなど、マルクス主義経済学者でも言わないだろう。

それでは、毛沢東と中国共産党が行ったという「あたらしい民主主義革命」とは一体何だったのか。

マルクス主義経済学者なら、これを問い直すべきと私には思えるが、そういう問題意識のあるマルクス主義経済学者はいなさそうである。

中国共産党の在日本組織は存在する


勿論中国共産党は、日本に長期滞在ないしは日本の永住権を獲得した中国人研究者や評論家の言論活動、研究動向はとっくの昔に把握しているだろう。

どのくらいの規模かわかりようもないが、中国共産党の在日本組織も存在しているはずである。

一昔前に中国共産党は、毛沢東崇拝を日本に広め、毛沢東主義者からなる中国共産党の在日本組織を作っていた。

この組織が今どうなっているのか私にはわからないが、同様の手法で中国共産党は日本国内に組織を作り、知識人・運動家対策を行っていると考えられる。

日本各地にある中国の領事館に、中国共産党の在日組織指導担当者が配置されている可能性を指摘しておこう。

中国朝鮮族の外交官が金正恩の動向を調査しているのでは


勿論中国共産党は韓国や北朝鮮内部にも、中国共産党に追随する人々の組織ないしは人脈を形成しているだろう。

張成澤はその一人だったのではあるまいか。張成澤処刑の頃に「労働新聞」に出た論考にはそれを思わせる記述がある。

多くの脱北者は、張成澤の一派と目された幹部は、家族も含めて収容所に送られたと話す。収容所送りあるいは処刑された人が一体何人になるのか、推測は困難である。

「反党反革命分子」の子供まで処刑されたという噂もあるが、真偽は不明。収容所送りになった子供は存在するであろう。

北朝鮮の最大の貿易国は中国である。

外貨稼ぎのためには、金正恩は労働党幹部が中国で活動する事を認めないわけにはいかない。

中国共産党は朝鮮労働党幹部と接触する中で、金正恩の動向についての情報を提供する人物を組織しているだろう。

中国朝鮮族の外交官が平壌の大使館で、情報提供者形成に励んでいる可能性を指摘しておきたい。

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