2024年3月18日月曜日

川田忠明さん(日本共産党平和運動局長)はプーチンの残虐性を無視している

 日本共産党は、憲法九条を世界に広げよう、と繰り返し訴えています。

日本共産党の平和理論では米帝国主義が戦争の根源です。これはレーニンの帝国主義と戦争に関する理論に依拠しています。

従って韓国、台湾、ウクライナ、欧州諸国にも憲法九条を広げて、それぞれが軍隊を解散し、米軍がアジアと欧州から出ていけば世界平和が実現することになります。

この点で日本共産党は、中朝露と完全に一致しています。

日本共産党の平和理論では、米軍はアジアと欧州から出ていけと主張する中朝露は平和勢力です。

日本共産党は大会決定等で、中朝露を覇権主義と規定していますが、帝国主義で戦争国家だ、という把握はしていません。

憲法九条教徒なら、ウクライナに憲法九条の適用・ウクライナ軍解散を訴える

ウクライナが軍隊を解散したら、ロシアがウクライナ全土を占領してしまう事は明らかですが、私見では日本共産党員や憲法九条教徒はこれを認めません。

憲法九条教徒の見地なら、憲法九条を適用したウクライナにプーチンは恐れをなし、ロシア軍に即時撤退指令を出すはずです。

以下の川田忠明さんの論文には、ウクライナに憲法九条を広げよう、ウクライナ政府は軍隊を解散せよという主張はありません。

フィンランド、スウェーデンのNATO加盟を批判する記述もありません。3年目迎えたロシアのウクライナ侵略/戦争終結へ いま何をすべきか (jcp.or.jp) 

川田忠明さんは、本音では憲法九条には戦争を防ぐ力などないと認めているのかもしれませんが、それを表には出さないようにしている可能性が高い。

日本共産党の幹部には、本音を表に出さないで生き方を選択した方が多いと思えます。

川田忠明さんは、ロシアとウクライナに「即時停戦」を要求する事は違法な侵略者とそれに抵抗するものを同列に置くことになり、道理がないと主張しています。

それなら川田忠明さんは、欧米諸国によるウクライナへの莫大な軍事支援を平和に貢献する行為と称賛し、憲法九条がどうあれ、日本もウクライナに徹底的な軍事支援をせよと主張するべきです。

川田忠明さんら日本共産党員は、同党の平和理論に固執しているので、ウクライナへ軍事支援をしよう、と訴えられないのです。

それどころか、川田忠明さんら日本共産党員は以下のようにプーチンを平和勢力とみなしていると考えられます。

川田忠明さんら日本共産党員は、プーチンが本質的には平和を志向していると見る

川田忠明さんは国連憲章を守れ、の一点で国際的団結を実現し、ロシアの蛮行を包囲することこそ、戦争を終わらせる道だと強調していますが、プーチンも国連憲章を遵守すると嘯くでしょう。

プーチンの理屈では、ロシアは国連憲章を遵守し、非ナチ化のための特別軍事作戦を実施しているだけです。

酷い話ですが、他国が何をどう言おうと、プーチンはこれを繰り返し、ウクライナを攻撃し続けるだけです。川田忠明さんはプーチンの本質的な残虐性を無視しています。

私見では川田忠明さんは、プーチンがNATOや日米安保を批判するので、本質的には平和を志向する政治家であると把握しています。

プーチンは本質的に平和を志向する政治家なのですから、国際社会がプーチンとじっくり対話をし、国連憲章を守れと粘り強く訴えれば、プーチンはいずれロシア軍に撤退指令を出すと川田忠明さんら日本共産党員は信じているのでしょう。

川田忠明さんがウクライナを支持するなら、憲法九条を世界に広げたら中朝露の思うつぼであることを認め、米国と欧州諸国によるウクライナへの軍事支援がウクライナと欧州の平和に貢献している事を認めるべきです。

中朝露の核軍事力に対しては、米国と軍事同盟を締結し、米国の核軍事力により自国の主権、平和と民主主義を守るしかないことを川田忠明さんら日本共産党員は認めるべきです。

川田忠明さん、本音で国民と議論をしませんか。本音を内緒にする生き方は変ですよ。

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