志位さんが、資本論を読む運動を起こそう、資本論の中心点をわかりやすく解説した自分の本を読んでくださいと訴えています。
『資本論』を読むムーブメントを日本でも起こしたい/『Q&A いま「資本論」がおもしろい』志位議長の会見から
志位さんのこの提起に対し、自分の本を読もうなどという運動を提起している暇があるなら参院選敗北の分析をきちんとやれ!という声が、日本共産党支援者の方々からXで沢山出されています。
選挙敗北の分析については、近く開催される中央委員会総会で多少はなされるでしょうが、それだけで終わりでしょう。
日本共産党中央委員会で志位さん、田村智子委員長の指導責任を問う声が出てくるなど考えられません。
中央委員会総会で志位さん、田村智子委員長の責任を問う声や真剣な敗因分析要求の声が一切出なければ、この件はそれでおしまいです。
日本共産党支援者の皆さんは、志位さん、田村智子委員長に辞任要求や敗因分析要求ではなく、別の提案をした方が良さそうです。
志位さん、日本共産党の昔の文献を読む運動を起こしましょう
7月22日の常任幹部会声明は、終わりの方で綱領、規約、科学的社会主義、党史の学習を抜本的に強化すると述べています。参議院選挙の結果について/2025年7月21日 日本共産党中央委員会常任幹部会
綱領、規約、科学的社会主義、党史の学習を抜本的に強化するなら、昔の日本共産党の文献を読む運動を起こしたらいかがですか。
宮本顕治さんが書記長、委員長、議長だった時期の大会決定や重要論文、最高幹部の著作を日本共産党本部のHPに出して、これらを読もうという運動を起こしたらいかがでしょうか。
上田耕一郎さんは、ソ連など社会主義国では医療と教育費が無料と宣伝していた
故上田耕一郎さんの著作「講座 現代日本と社会主義への道」を日本共産党本部のHPに出したら、読む方は相当数いるのではないでしょうか。
私は45年前、線を引いてこの本を何度も読みました。45年前の私は、上田さんの宣伝を信じました。
若き志位さん、内田裕さんも同様だったのではないでしょうか。
この本のpp. 265-266で上田さんは、ソ連、ルーマニア、中国、朝鮮、ベトナムと6つの社会主義国を訪問した事にふれ、日本で働く人々が切実な共同の目標としてたたかっていることが、社会主義革命によって現実となっていると断言しています。
上田さんによれば、社会主義国では次が基本的に達成されています。
・住宅建設は国が全力をつくしており、広さは十分といえなくても、住宅費は収入の数パーセントです。
・物価は十年、二十年と変わらぬ安定を示しています。食料をはじめとする生活必需品は安い値段で供給されています。
・医療と教育費は全て無料です。子供は何より大切にされ、保育所は素晴らしく完備しています。
・失業はなく、能力に応じた職業が保障されています。
・男女平等が実現されています。
・充実した年金制度によって、老後の心配はありません。
上田さんはソ連、中国、朝鮮など六つの社会主義国を訪問し、これらが実現しているのを見て深く感動したそうです。
こんな現実があったのなら、上田さんはソ連、東欧崩壊で残念無念と涙を流すべきだったのではないでしょうか。
この本は、上田さんが昭和54年に赤旗日曜版に連載した「やさしい講座ー現代日本と社会主義への道」を一冊にまとめたものだそうです。
赤旗記者の皆さんには、社会主義国の現実が全く把握できていなかったのですね。
萩原遼さんは北朝鮮の現実を指導部に報告していた
故萩原遼さんは、北朝鮮の現実が朝鮮労働党の宣伝と大きく異なる事を、御自身の追放経験と共に指導部に報告していたはずです。
上田さんがこれを知らなかったとは考えにくい。日本共産党最高幹部は昔から、都合が悪い事実、史実を無視します。
この本を日本共産党本部のHPに出せば、日本共産党の歴史の真実を知る方が増えるでしょう。志位さんによる歴史の修正が困難になります。
志位さん、いかがですか。田村智子委員長はこの本を読んでいないかもしれませんよ。