若い頃は誰しも、将来の自分がこんなことができたら良いな、という望みを持つのではないでしょうか。
その望みを実現するため、今はこれをやろうと判断して努力し、日々を生きていく。
そうしていくうちに、その望み自体が少しずつ変化し、齢を重ねていく方が多いのでないでしょうか。
志位さんら日本共産党員にとって、資本主義的搾取制度の廃止、がそういう願望なのでしょう。
志位さんによれば、これを実現すれば労働時間の大幅短縮と大幅賃上げが可能になるそうです。
志位さんら日本共産党員は資本主義的搾取制度の廃止について、一切の思考と議論をしない
それなら、資本主義的搾取制度の廃止、とやらを実現すると現在の会社経営方式がどう変わるのかについて、志位さんら日本共産党員の皆さんは多少は考えるべきではないでしょうか。
しんぶん赤旗に掲載された、志位さんと斉藤幸平さん(東京大学准教授)の対談によれば、共産主義社会では各人が、自由な意思で結びついた生産者となり、生産手段も皆でもって民主的に管理、運営するそうです。『資本論』と現代を語る 志位議長と斎藤幸平氏の対談から/第1回 共産主義とはそもそもなにか?
この対談第二回で志位さんは、資本主義の搾取制度は利潤第一の仕組みだと述べています。『資本論』と現代を語る 志位議長と斎藤幸平氏の対談から/第2回 AI、デジタル社会で『資本論』はどうなる? | しんぶん赤旗|日本共産党
しかし各企業が利潤を度外視して財やサービスの生産、雇用と販売を行えば、その企業はたちまち経営が悪化してしまいます。
それまで一個1000円で販売していた商品を、品質を変えずに一個100円で販売したら大赤字になるでしょう。志位さんにはこんなこともわからないのでしょうか。
自由な意思で結びついた生産者、と称する方々も、市場経済では同業他社と競争しています。生き残りのためには、価格をあまり上げずに高品質の商品を開発せねばならない。
自由な意思で結びついた生産者、が所属企業を維持したいなら、利潤第一主義経営を追求するしかないと考えます。
志位さんら日本共産党員は、自分の望みをどうすれば実現できるかについて一切の思考と議論をしません。
これは、資本主義的搾取制度の廃止だけではありません。核兵器廃絶についても同様です。
日本共産党員は、日本人が核兵器廃絶、核兵器廃絶と繰り返し唱えれば習近平、金正恩とプーチンに届くと信じている
沢山の日本人が核兵器廃絶、核兵器廃絶と願望を連呼すれば、いつかはそれが中朝露の最高指導者らに届き、中朝露が保有核兵器を廃棄すると日本共産党員は信じています。
願望を連呼すればそれが現実化すると信じている日本共産党員は、変な宗教を信じている方々と大差ありません。
中国共産党、朝鮮労働党に対し願望を連呼すればそれが実現化すると信じている左翼人士はかなりいそうです。
志位さんは、沢山の日本人が中国共産党に対し台湾への軍事力行使反対、と呟けばそれが習近平に届き、中国共産党は台湾攻撃を断念すると信じています。
志位さんの願望をじっくり聞いていた斉藤幸平准教授は、資本主義的搾取制度を廃止したときの企業経営についてどうお考えなのでしょうか。
科学的社会主義とは空想を連呼すればそれが実現する、という宗教と考えます。斉藤幸平准教授のお考えを伺いたいものです。
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