若い日本共産党員には、韓国の音楽や映画が大好きな方は少なくないでしょう。
若い日本共産党員は、昔の日本共産党が大韓民国滅亡論者だった事を知りません。
私見では、若い日本共産党員は昔の日本共産党の文献を全くと言って良いほど読みません。
昔の日本共産党が、朝鮮労働党との共同声明で朝鮮労働党による朝鮮半島統一すなわち大韓民国滅亡を支持していた事を、若い日本共産党員は知らない。
日本共産党は昭和34年と昭和41年に朝鮮労働党と共同声明を出しています。
田村智子副委員長は朝鮮労働党との共同声明を読みましたか
朝鮮労働党との共同声明は、昔の「前衛」や「赤旗」を図書館などで探し出さないと入手困難です。
小島優編「日中両党会談始末記 共同コミュニケはどうして破棄されたか」(新日本文庫)に昭和41年の朝鮮労働党との共同声明が掲載されていますが、この文献も入手困難です。
不破さん、志位さんは若い日本共産党員が昔の日本共産党の文献をあまり読まないよう、指導していると考えられます。
宮本顕治さんの「日本革命の展望」をはじめ、宮本顕治さんが主導した時期の大会決定や重要論文は入手困難です。
若い日本共産党員が日本共産党の文献に基づいて、日本共産党の歴史を学ぶことができにくくなっています。
不破さん、志位さんは、若い日本共産党員に昔の日本共産党の理論や政策を知られたくないのです。
田村智子副委員長は「日本共産党の七十年」を読みましたか
いくら何でも田村智子副委員長なら、「日本共産党の七十年」ぐらいは読んでいるでしょう。
この本の上巻に、朝鮮戦争に関する記述があります。
「七十年」によれば、朝鮮戦争に米国が介入した事により、朝鮮半島の分断が固定化されてしまいました。
「七十年」は、「国連決議」を看板として他国の内戦に介入し、戦争が終結したのちにも、今日にいたるまでいすわって、南朝鮮を事実上の占領下においているアメリカ帝国主義の軍事介入は不法と主張しています。
「七十年」は、米軍が韓国との条約に基づいて韓国に駐留しているにもかかわらず、「いすわっている」「不法」と主張しています。
田村智子副委員長は、この記述に違和感がないのでしょうか。
これは、日本共産党が大韓民国政府を長く「傀儡政権」などと主張し、その存在を否定してきたことの名残です。
日本共産党は朝鮮労働党を強く支持し、大韓民国は滅亡させられてしかるべき存在と宣伝してきました。
歴史にもしも、ですが米国が朝鮮戦争に参戦しなければ、金日成と朝鮮労働党がとっくの昔に朝鮮半島を統一していたでしょう。
大韓民国は滅亡し、韓流音楽や映画など存在できなかった。金日成と朝鮮労働党が表現の自由など認めるはずがありません。
今の北朝鮮では、韓国のテレビ番組や音楽を視聴していることが国家保衛省にばれたら政治犯収容所に連行されてしまいます。
朝鮮半島全体が金日成主義化され、全国民が首領への礼賛を毎日唱えさせられていたでしょう。
「日本共産党の七十年」を書いた日本共産党幹部の方は、米国の朝鮮戦争参戦により朝鮮半島全体を金日成主義化できなかったことがよほど悔しかったのでしょうね。
全社会の金日成主義化、とはチュチェ思想化と同義ですが、以前の朝鮮労働党はこの表現をよく用いていました。
田村智子副委員長も、金日成と朝鮮労働党により朝鮮半島が統一されなかったことを悔しいとお考えなのでしょうか。
「日本共産党の七十年」から敷衍すれば、昔の日本共産党員は米軍が参戦しなければ、大韓民国など存在しなかった、そうなっていればどんなに良かっただろうと考えていたのです。
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