報道によれば、不破哲三さんが亡くなられました。
御冥福をお祈りします。
本ブログでは、何度も不破さんを批判してきましたが、不破さんはインターネットでの批判など気にしない方だったかと思います。
沢山の日本共産党幹部、議員、職員の方々が、Xなどで不破さんのお仕事、お人柄を称えていますが、その方々は不破さんの著作や論文をどれだけ読んでいるのでしょうか。
若き不破さんは、ソ連共産党がマルクス、エンゲルスの社会主義像を実現したとみていた
若き不破さんの著作「マルクス主義と現代修正主義」(大月書店刊行)に掲載されている、ユーゴスラヴィア批判は、市場経済と社会主義は両立しないことをマルクス、エンゲルスに依拠して説いています。
市場経済では生産が無政府的に行われますから、エンゲルスが「空想から科学へ」で唱えた生産の社会的性格と取得の資本主義的形態の矛盾など解消できないと若き不破さんは主張しました。
これは当然です。市場経済では中央計画機構が各企業に財やサービスの生産と販売を指示しませんから、経済の完全な計画的運営などできません。
マルクス、エンゲルスが考えた社会主義像を、ソ連共産党が実際に実現したと若き不破さんは見ていたのです。
晩年の不破さんに、若き不破さんのこの主張をどうお考えですか、と質問する日本共産党議員、職員はいなかったのでしょうね。
今の日本共産党に、理論家はいないと思えてなりません。
歴史家の土井洋彦幹部会員は恐らく、この本を読んでいるかと思いますが、上記のような疑問を持たなかったのでしょうか。
疑問を持っても、それを職場で口にしたら厄介なことになるのでしょうね。
以下、本ブログでの不破さん批判を幾つか、紹介しておきます。
平成25年8月19日
平成27年6月18日
平成31年12月25日
令和3年9月26日
令和4年1月14日
令和4年2月20日
令和4年8月7日
令和4年8月28日
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