2013年8月22日木曜日

ソ同盟を絶対的、無条件に擁護する問題―スターリン「国際情勢とソヴェト同盟の防衛」より思う―

スターリン全集第十巻「ソ同盟共産党(ボ)中央委員会・中央統制委員会合同総会 1927年7月29日―8月9日」を若い共産党員は読みましょう




当たり前のことですが共産主義運動を語ろうとするならば、レーニンは勿論、スターリンの論考、全集もきちんと読むべきですね。


本ブログの別の箇所でも引用しましたが、スターリンの世界革命に関する下記の見解は日本共産党と朝鮮労働党の革命路線にしっかり継承されています。

若き不破哲三はトロツキズム批判の論文の中で、下記を参考にしていました。

宮本顕治の昔の論考にある「マルクス・レーニン・スターリン主義」という用語は、スターリンの下記の見地そのものですね。

在日本朝鮮人総連合会の活動をしっかりやっている方なら、「絶対性、無条件性」という言葉を嫌というくらい耳にしているはずです。

この用語は主体思想の基本中の基本ですが、それの起源はスターリンなのです。金日成はスターリンの忠実なる下僕でした。

在日本朝鮮人総連合会の活動をしっかりやっている方なら、「ソ連は世界革命の基地」という規定から「共和国は南朝鮮革命の民主基地」という金日成の規定をすぐに思い出すはずです。

北朝鮮は大韓民国を滅亡させるための「民主基地」ですね。北朝鮮はスターリンの革命路線を立派に継承しているのですよ。


野坂参三なら、スターリンの下記の見解が発表された頃から、世界共産党(コミンテルン)を通じてこの文書に関する指導を受けていたのではないでしょうか。

野坂参三は英語でこれを読んだのではないでしょうか。

宮本顕治や蔵原惟人がスターリンの下記の見解をいつごろ入手したかはわかりませんが、戦後には何らかの形で手にしていたことでしょう。

金日成はハバロフスク近郊にいる頃、これを入手したのではないでしょうか。金日成はロシア語を読めなかったかもしれませんが、スターリンの見解は中国語にも翻訳されていたはずです。

金日成は中国語を流暢に使うことができました。若い頃の金日成は、朝鮮語より中国語の方がうまかったという話すらあります。

子供の頃、親と一緒に朝鮮半島から満州に移住した金日成はいわば、脱北者の先駆的存在でした。

金日成は満州で中国共産党の下、中国革命に貢献していたとき、下記の文献を参考にしていたかどうかはわかりません。

中国共産党に対するスターリンの影響はさほど大きくないかもしれません。

故李命英先生(成均館大学校)なら、このあたりを御存知だったかもしれません。


共産主義者はスターリンの単純明快な口調に心酔していた




スターリンの語り口は単純明快で、力強いですね。共産主義者がスターリンに心酔してしまうのが、「理解」できます。

蔵原惟人や聴濤弘なら、ロシア語でこれを暗記していたかもしれません。スターリン全集の朝鮮語版もあるのでしょうけれど、私は入手できていません。

韓国左翼で、朝鮮労働党の地下組織にも所属している方でも多分スターリン全集の朝鮮語版は持っていないでしょうね。その人たちが読むのは金日成著作集でしょうから。

下記を暗記すれば語学の勉強になりますね。

吉良よし子参議院議員のような若い日本共産党員にも、是非読んでいただきたいものです。宮本顕治、蔵原惟人、不破哲三、聴濤弘ら大先輩が心酔して読んだであろう文書なのですからね。

本ブログを外国在住の方も見て下さっているようなので、スターリン全集の英語版の該当箇所も抜粋して掲載しておきます。


再度、スターリン全集(大月書店刊行、第十巻、p64)から抜粋して掲載します。



ソ同盟は世界革命運動の根拠地―The U. S. S. R. is the Base of the World Revolutionary Movement―




「ありとあらゆるグループ、潮流、党を区別する、そしてそれらの革命性や反革命性を点検する一つの問題がある。

この問題とは、今日では、ソ同盟の防衛の問題、つまり帝国主義からの攻撃にたいしてソ同盟を絶対的、無条件に擁護する問題である。

なんの留保もなしに、無条件に、公然と、そして誠実に、軍事上の機密なしに、ソ同盟を擁護し、防衛する用意のあるもの、それこそ革命家である。

なぜならソ同盟は世界で最初の、社会主義を建設しつつあるプロレタリア的、革命国家だからである。

留保なしに、動揺することなく、無条件にソ同盟を擁護する覚悟のあるもの、それこそ国際主義者である。

なぜならソ同盟は世界革命運動の根拠地であり、ソ同盟を擁護することなしに、この革命運動を前進させることはできないからである。

なぜならソ同盟を考慮せずに、ソ同盟に反対して世界の革命運動をまもろうとおもうものは、革命に逆行するものであり、かならず革命の敵の陣営に転落するからである。」



There is one question which serves as a dividing line between all possible groups, trends and parties and as a test of whether they are revolutionary or anti-revolutionary.


Today, that is the question of the defence of the U. S. S. R., of unqualified and unreserved defence of the U. S. S. R. against attack by imperialism.


A revolutionary is one who is ready to protect, to defend the U. S. S. R. without reservation, without qualification, openly and honestly, without secret military conferences; for the U. S. S. R. is the first proletarian, revolutionary state in the world, a state which is bulilding socialism.


An internationalist is one who is ready to defend the U. S. S. R. without reservation, without wavering, unconditionally; for the U. S. S. R. is the base of the world revolutionary movement, and this revolutionary movement cannot be defended and promoted unless the U. S. S. R. is defended.


For whoever thinks of defending the world revolutionary movement apart from, or against, the U. S. S. R., goes against the revolutuon and must inevitably slide into the camp of the enemies of the revolution.



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