Saganが描いた欧州の大金持ちの世界を思い起こさせる。地中海沿いのリゾート地Niceを舞台にした恋の物語。何よりも、Audrey Tautouの小悪魔ぶりとファッションが魅力的。
Internetで調べると、Niceは一年中温暖なので観光客が絶えない。欧州の大金持ちが長期間滞在する観光地なのでしょう。Niceの街には高級ホテルが沢山あるのでしょう。
大金持ちの観光客は高級品を消費します。欧州の大金持ちには、金の力で若い女性や男性を愛人にする人もいるのでしょう。
金持ちの女性に養われて生きる男性を日本語ではツバメ、外来語ではジゴロ(gigolo)と言います。
ツバメの子は親から餌をもらうため、全力で巣から顔を出します。しっかり顔を外に出していないと、他の子供、兄弟に餌を奪われてしまいますから。
金持ちの女性に養われている若い男性と恋人の女性の関係は、ツバメの子と親のそれを連想させるから、そういわれるようになったのかもしれません。
この映画は、ツバメ、ジゴロとして生きる若い男女の物語です。
そんな暮らしがいつまでも続けられるはずもない、こんなことはありえないなどと理屈をこねないで楽しく見るべきでしょう。
ジゴロとして暮らす人の現実を極端化して描けば、こうなるとも言える。
Audrey Tautouのファッションの変化を楽しめる
1ユーロ通貨に思いを込めたシーンも面白い。金がなければ何もできないが、金が全てではありえないという製作者からのメッセージなのでしょう。
ジゴロの二人はそれぞれ同じ文句で、目標とする相手の心をつかもうとします。
決まり文句がどうあれ、Audrey Tautouの情熱的な瞳で見つめられたら、散財してしまう大金持ちはいくらでもいそうです。
Audrey Tautouが背中が大きく開いたドレスや水着などいろいろな衣装や髪型で登場してくるのもこの映画の魅力の一つです。女性はファッションや髪型、化粧で随分変わるのですね。
「ロシアン・ドールズ」(Russian Dolls, 2005年)のAudrey Tautouと大違いです。
金持ち男に逃げられてしまい、一文無しになって途方に暮れ、プールサイドで水着のまま震えるAudrey Tautouも可愛らしい。
欲を言えば、この映画は音楽が今ひとつのように感じました。Niceの街並みにふさわしい音楽とはどんな曲なのか、私にはわかりませんが。
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