30数年前の民青同盟は、レーニンの「青年同盟の任務」や「帝国主義論」を読むべき本として推奨していました。
今の民青同盟はレーニンの本など、無視していそうですね。
この論考には、レーニンの搾取についての考え方がよく出ています。 30数年前の私は全く気づきませんでしたが。
レーニンによれば、他の人が穀物を持っていないのに農民が自分と自分の家畜に必要である以外の穀物を所有しているなら、その農民は搾取者です。
余剰穀物を他人に販売して大儲けできるからです。
搾取の廃止のためには、全ての人が共同の土地、共同の工場で、一つの共同の計算に基づいて、共同の決まりによって働くようにせねばならないそうです。
これを実現するためには、他人の困窮を種に金儲けをしている農民の反抗を絶滅せねばならないとレーニンは断言しています。
スターリンとソ連共産党はレーニンの教えを忠実に実行した
レーニンのこの教えに基づき、スターリンとソ連共産党は農村集団化を断行しました。
全ての人が共同の土地と工場で、一つの共同の計算に基づいて働くというレーニンの教えに基づき、スターリンとソ連共産党は中央計画経済体制を作りました。
日本共産党は、スターリンがレーニンの道に背いたと宣伝していますが、志位和夫委員長、小池晃書記局長は「青年同盟の任務」を読まなかったのでしょうか。
レーニンなら、株式会社を禁止するー株式を購入する株主は投機をしているから搾取者
レーニンの「青年同盟の任務」は、投機を完全に否定しています。
投機を完全に否定するレーニンの搾取論から考えれば、株式会社が禁止されるのは当たり前です。
株主は経営者に利益を可能な限り上げることを要求します。
勿論、経営者がこの要求に応えられる保証はない。
経営が行き詰まり、赤字を重ねれば会社は倒産し、株式は無価値となる。
株主は株式購入により、企業経営にはつきもののリスクを負担しています。
レーニンなら、株主は投機者で搾取をしているという結論づけるでしょう。
搾取の廃止のためには、株式会社を禁止せねばならないはずです。
不破氏が夢見る市場に強い社会主義、とやらで株式会社が広範囲に存在しているのなら、資本主義的搾取制度は存続しています。
マルクス主義経済学者は「青年同盟の任務」が提起する搾取制度の廃止論について、思考と議論をしない
マルクス主義経済学者なら誰でも、レーニンの「青年同盟の任務」を御存知でしょう。
マルクス主義経済学者なら、レーニンが提起した搾取制度の廃止された社会像について真剣に考えねばならないはずです。
株式会社を禁止したら、会社はどうやって資金調達をするのでしょうか。協同組合しか存在を許されないのでしょうか。
日本共産党と同党を支援するマルクス主義経済学者は、自分たちが目指す社会での会社の資金調達方法についてすら、思考と議論をしない。
これでは、社会主義日本など夢のまた夢ですね。日本革命などありえない。
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