2016年7月17日日曜日

革命的階級は、反動的戦争の場合には、ただ自国政府の敗北を願いうるばかりである。政府軍隊の敗北は、支配階級にたいする内乱を容易にする(日本共産党の32年テーゼより抜粋)

帝国主義戦争の内乱への転化を目標とする日本共産党は、戦争の性質に適応してそのスローガンを掲げ、反戦活動を行わねばならぬ(「32年テーゼ」より抜粋。「日本共産党綱領文献集」掲載。発行は日本共産党中央委員会出版局、1996年)。


吉良よし子議員ら今の若い共産党員の皆さんにとって、80数年前の文書をいまさら持ち出されても困るかもしれません。自分たちには全く関係ない、と言いたいかもしれません。

若い共産党員の皆さんは、昔の日本共産党の文書を全く読みません。昔の共産党が実際にどんな主張をしていたのかを全く知らないで、駅前でビラを撒いているだけなのです。

図書館などで昔の共産党の「赤旗」掲載の声明や文献を調べてみるという知的誠実さが若い共産党員にはない。

北朝鮮の実態を、北朝鮮で長年生活していた脱北者の手記を読んで考えることができない在日本朝鮮人総連合会の皆さんと通じるものがあります。

80数年前には、宮本顕治氏や蔵原惟人氏、小林多喜二氏ら若者が共産党中央にいました。

革命運動に青春を捧げた彼らがどんな革命戦略を持っていたのか。何を思い、誰を信じていたのか。

小林多喜二氏はソ連の文芸理論に通じていた蔵原惟人氏を深く尊敬していました。「党生活者」からこれは明らかです。

吉良よし子議員ら若い共産党員は、昔の共産党員が信奉した文書は自分たちとは無関係だと本気で主張しますか?

本ブログでは何度も昔の日本共産党の文献を取り上げて論じていますが、共産主義運動の歴史を論じるなら当時の文献をきちんと読むべきではないでしょうか。

昔の日本共産党は、軍国主義政府の厳しい弾圧にも関わらず、主権在民を掲げ、平和と民主主義のために戦ったという類の宣伝を現在の日本共産党はしています。

これは大嘘です。

昔の日本共産党は、資金と「理論」を世界共産党(コミンテルン)に依存していました。昔の日本共産党は、スターリンとソ連共産党に忠誠を誓っていたのです。

外国から指示を受け、資金と武器を受け取り内乱を策している連中は売国奴かつテロリスト集団ではないですか。

「〇〇〇〇原理主義」「〇〇〇真理教」というテロリスト集団が主権在民、平和と民主主義のために戦っているわけがない。

〇〇〇〇原理主義の連中は、フランスやベルギー、欧州の平和と民主主義を守っていますか?

「32年テーゼ」は、大衆闘争を徹底的に行って帝国主義戦争を内乱に転化せよと明記しています。戦前も、戦後の一時期も宮本顕治氏らは一貫して「議会を通じての革命」を否定していました。

宮本顕治氏は武装闘争、テロの「理論家」だったのです。御本人の表現を借りれば、マルクス・レーニン・スターリン主義者です。

日本共産党はソ連に資金と「理論」で依存し、スターリンに忠誠を誓っていた


「32年テーゼ」と言っても、吉良よし子議員ら若い共産党員は何も知らないかもしれません。少し説明しておきます。

これは、宮本顕治氏ら戦前の日本共産党が信奉していた「革命戦略」の文書です。藤野保史議員ならきっとご存知です。

スターリンに対する宮本顕治氏の忠誠は、本ブログで何度も取り上げた宮本顕治氏の論考「共産党・労働者党情報局の『論評』の積極的意義」からも明らかです。

ソ連と日本が戦ったとき共産党員は当然、ソ連が勝つように日本で内乱を起こさねばなりません。共産主義者は、自国政府の敗北を願うのです。

「帝国主義戦争を内乱に転化せよ!」はロシア革命の頃のレーニンのスローガンです。「中国国民の解放」とは、中国共産党の勝利のために日本共産党は貢献せよという意味です。

今日の日本共産党が、自衛隊の装備の大幅削減を主張するのは、中国や北朝鮮が日本に侵攻した際、日本が負ければ日本革命にとって有利という判断があるからと考えたら、わかり易い。

吉良よし子議員ら若い共産党員にはそんな発想はないでしょうが、不破哲三氏や志位和夫氏ら最高幹部ならそれくらいの議論をしていてもおかしくない。

昭和43年1月の青瓦台事件のとき、当時の日本共産党最高幹部は「赤旗」記事とは全く異なる情勢判断をしていましたが、それを下部党員や「赤旗」読者には隠ぺいしていました。

日本共産党最高幹部が、下部党員に決して明かせない情勢判断や政策決定をしている場合もあるのです。聴濤弘氏(元参議院議員)なら、何か心当たりがあるかもしれません。

宮本顕治氏らは、日本を「人間抑圧社会」にするために獄中で長年闘争した


スターリンとソ連共産党は共産党を批判する人を「人民の敵」呼ばわりし政治犯収容所に連行する体制を32年テーゼの頃には確立していました。

これが悪名高き「プロレタリア民主主義」「ソビエト民主主義」です。

日本をソ連のような社会、今日の不破哲三氏の言葉を借りれば「人間抑圧社会」にするために日本共産党は戦ってきたのです。

「人間抑圧社会」建設のために、不屈の闘志で宮本顕治氏らは獄中闘争を行いました。

これは、昔の日本共産党員が金科玉条のごとく崇めていた「32年テーゼ」(日本における情勢と日本共産党の任務にかんするテーゼ)を読めば明らかです。

どういうわけか、共産主義者は「テーゼ」という語の入った文書を最重要視します。レーニンの「四月テーゼ」の影響でしょうか。

金日成にも「社会主義教育テーゼ」「農村テーゼ」など、「テーゼ」という語の入った論文があります。朝鮮学校の教育方針の基本は、「社会主義教育テーゼ」です。

テロリストは妄想の世界に生きている


昔の日本共産党員は大まじめに、「全国にわたり広範に、労働者農民兵士ソビエト」とやらを樹立することを考えていたのです。妄想の世界に生きていたとしか言いようがありません。

労働者農民兵士ソビエトをつくりましょう!と共産党員が呼び掛けて、はいそうしましょうと答えた人が一体何人いたのでしょうか。

テロリストは、自分たちだけで理解しあえる独特の術語を用いて現実とは無縁の、妄想の世界を心中に描きます。独特の術語を用いることにより、英雄になったような気分に浸れるのです。

内戦や「武装闘争」、要人暗殺などのテロはその世界の中では正当化されるのです。

現在の日本では、在日本朝鮮人総連合会関係者により構成されている非公然組織が、昔の日本共産党員のような発想で世界を把握し策動しています。

彼らにより、たくさんの日本人が拉致されました。彼らが、北朝鮮から派遣されて侵入してくる武装工作員と連携し、想像を絶するようなテロを断行する可能性があるのです。

大韓航空機の爆破を確認したとき、犯人の一人金賢姫は「自分たちは本当に偉大なことをやった!」と思ったそうです。

吉良よし子議員ら若い共産党員は「32年テーゼ」を少しは読むべきだ


「32年テーゼ」のうち、奇奇怪怪な術語のある文章を以下、抜粋して紹介します。吉良よし子議員ら若い共産党員が読めば、不気味に感じるだけかもしれません。

過激派、テロリストの妄想の世界ですからね。昔の共産党員がこれををいくら宣伝しても、世人には軽蔑されるだけだったでしょう。武装してソビエト政府をつくろうというのですから。

常識はないが、奇妙な理屈を延々と並べて妄想の世界をあたかも現実のように他人に見せる能力を持つ人が、優秀な革命家、共産主義者なのです。宮本顕治氏は優れた革命家でした。

下記に、若き宮本顕治氏、蔵原惟人氏らは心躍らせたことでしょう。

現在の時期にたいする主要な緊切な行動スローガンは次のごときものでなければならぬ。

(一)帝国主義戦争反対、帝国主義戦争の内乱への転化。

(二)ブルジョア=地主的天皇制の転覆。労働者農民のソビエト政府の樹立。

(途中略)

労働者農民の革命は、それが労働者農民兵士ソビエトの権力を樹立する場合にのみ勝利しうる。

革命的変革の諸関係の下で共産主義者にとっての欠くべからざる任務は、次のごとくである。

すなわち革命的情勢の存在するとき、なかんずく天皇制の転覆の瞬間において、全国にわたり広範に、労働者農民兵士ソビエトを樹立すること、ブルジョア=地主的独裁の完全なる粉砕(警官、憲兵、陸海軍兵士の武装解除、労働者農民の武装、プロレタリア赤衛軍の創設、議会や中央および地方の権力機関の解散、労働者農民による官吏の選挙制の実施、等々)のために闘争すること、これである。




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