2014年4月25日金曜日

故佐藤勝巳氏(「救う会」元会長)はなぜ回想記で1000万円寄付金横領疑惑に反論、言及しなかったのか―佐藤勝巳著「『秘話』で綴る私と朝鮮」(晩聲社刊行)より思う―

篤志家からの寄付金1000万円の使途は...拉致情報の収集のため、元北朝鮮工作員に970万円!しかし元工作員は「(お金は)全く受け取っていません」(「灰色決着した救う会『1000万円』使途問題」、「週刊新潮」2004年7月29日記事より抜粋)-


社会運動に参加した経験のある方なら誰しも、運動への寄付金を横領したなどと疑われたら悔しくてたまらないでしょう。

横領疑惑が大週刊誌記事になり数万人、数十万人に普及され、さらに警察に告発されたら悔しいなどで済まないはずです。

普通の感覚を持っている人なら、疑いをかけた人や週刊誌を名誉棄損で訴えるのではないでしょうか。あらゆる機会をとらえて、自分の潔白を訴えるのではないでしょうか。

しかし、故佐藤勝巳氏(「救う会」元会長)は、救出運動への寄付金1000万円横領の疑いを提起した兵本達吉氏、小島晴則氏、記事にした「週刊新潮」を名誉棄損で訴えませんでした。

故佐藤勝巳氏は最後の著書「『秘話』で綴る私と朝鮮」でも横領疑惑について言及していません。

寄付金970万円を拉致情報収集のため元北朝鮮工作員に渡したと言うが...


故佐藤勝巳氏、西岡力東京基督教大教授(「救う会」現会長)らの説明によれば1000万円のうち970万円は、元北朝鮮工作員に拉致情報収集のため渡したそうです。

「週刊新潮」記事によれば元工作員の方はもらっていない旨答えました。

「週刊新潮」2006年10月12日記事「『救う会』を特捜部に告発する『告白テープ』」によれば、元工作員とは安明進氏でした。

安明進氏はこの金銭授受を明確に否定しました。安氏が書いた領収書は西岡力東京基督教大教授に無理やり書かされたものだそうです。

その事実を告白したテープが存在するそうです。「週刊新潮」記事によれば、安氏は次のように述べていました。

「内容もわからないものにサインするのは絶対に嫌だと言ったが、結局、金額も何も記していない紙にサインをして渡してしまった。西岡さんは『このことは言わないほうがいい』と言っていた」。


「週刊新潮」記事が真実なら、西岡力東京基督教大教授の言行は佐藤勝巳氏による1000万円横領の証拠隠滅そのものではないでしょうか。

故佐藤勝巳氏、西岡力東京基督教大教授は、日本社会をよく知らず戸惑っている安明進氏を徹底利用したのではないかと思った「週刊新潮」読者は少なくなかったでしょう。

「週刊新潮」の記事がねつ造であるなら、故佐藤勝巳氏、西岡力東京基督教大教授はなぜ名誉棄損で「週刊新潮」を訴えなかったのでしょうか?

「このことは言わないほうがいい」は聖書の教えを踏みにじる


故佐藤勝巳氏は「統一日報」で連載していた回想記「拉致問題との関わり」及びこのたび出版された「『秘話』で綴る私と朝鮮」(晩聲社刊行)でも寄付金1000万円横領疑惑について、反論も言及もしませんでした。

故佐藤勝巳氏は同書p184で「私はあと何年この世にいられるかわからない。真実の歴史は記しておく必要があると思った」と書いています。

兵本達吉氏、小島晴則氏の主張や「週刊新潮」記事が根も葉もないねつ造であるなら、「真実の歴史」を記しておくべきだったのではないでしょうか。御自分の潔白をなぜ訴えなかったのでしょう。

真に残念ながら、記せない「真実の歴史」があったのだろうなと思う人がかなり増えてしまったように私には思えます。それは「暗黒の歴史」だったのかもしれない、と思う人がこのたびの著作で増えてしまったかもしれません。

記せない「真実の歴史」あるいは「暗黒の歴史」を西岡力東京基督教大教授が御存知なら、今からでも公開していただきたいものです。

使途不明の領収書に署名させ「このことは言わないほうがいい」などと脱北者に要求するのは、聖書の教えを踏みにじる言行です。

これが事実なら、「献身した基督教徒」どころか二枚舌、表と裏の顔を持つ人と思われても仕方ないでしょう。

西岡力東京基督教大教授はなぜ「統一日報」に抗議しないのか


西岡力東京基督教大教授は、故佐藤勝巳氏の「拉致問題との関わり」(「統一日報」掲載)で何度も誹謗されていました。

しかし西岡力東京基督教大教授は私の知る限り、「統一日報」に一切抗議していません。

抗議しなければ、「拉致問題との関わり」の記述が「真実の歴史」であると考える人が増えるだけではないでしょうか。

下記など、ひどいものです。「統一日報」への抗議の件、真剣に考えていただきたい。

「拉致問題との関わり」15、「統一日報」平成25年10月17日掲載論考より抜粋


「今、救う会・家族会の中で問題になっているのが、西岡、島田、増元氏らがカンパ費で飲食していることである。

飯塚代表は『たいした金額でないから、騒ぐことではない』といってかばっているそうだが、ただ酒飲むのは、知性と教養の対極にある『卑しい』というか節操なき態度だ。

運動体のリーダーの卑しさは、あらゆるところに出てくる」

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