2014年4月27日日曜日

故佐藤勝巳氏の「拉致問題との関わり」(「統一日報」連載)と「『秘話』で綴る私と朝鮮」(晩聲社刊行)、そして「統一日報」の奇怪な編集方針

「看護師に『なぜ俺を倉庫に寝かせているのか』とただすと、『ここは病室です』と答えるではないか。私は初めて、これは自分の意識がおかしいのであって、すべてが”幻覚症状‘‘なのだとわかって、愕然とした」(『秘話』で綴る私と朝鮮」p226より抜粋)-


故佐藤勝巳氏は最晩年に、横田滋氏に対する誹謗を「拉致問題との関わり」及び前掲書で繰り返しました。

これらには横田滋氏に大スキャンダルがある、横田氏は家族会の資金を横領した、カンパの一部を金正日の誕生祝いに出したなどという記述があります。全てが出鱈目です。

私は「統一日報」社の姜昌萬社長に横田滋氏の「大スキャンダル」とやらの中身を詳細に説明するよう、本ブログで何度も要求してきましたが、姜昌萬社長からは未だに何の説明もありません。

残念です。

「統一日報」の奇奇怪怪な編集方針―特別論説委員の回想記の記述に責任を持たない―


「統一日報」社は「これは回想記だから報道記事ではない。佐藤勝巳特別論説委員が回想記に何を書いても弊社は関知しない」という紙面編集方針を堅持していたのでしょう。

本ブログで以前指摘しましたが、私の部屋に電話してきた方はその旨明言していました。回想記を執筆したのは故佐藤勝巳氏です。

故佐藤勝巳氏はなぜ横田滋氏への誹謗を行ったのでしょうか。

最晩年の佐藤勝巳氏は幻覚に悩まされていた


私は単に佐藤勝巳氏の病、御自分が著書で明記している「幻覚症状」がその最も大きな要因であったと考えています。

冒頭に紹介したように、佐藤勝巳氏は最晩年に、病室と倉庫の区別もつかなくなっていたのです。

私は医師ではないので、佐藤勝巳氏の病気治療と幻覚症状にどんな関連があったのかわかりませんが、幻覚の存在自体は間違いないことでしょう。

最晩年の佐藤勝巳氏には、横田滋氏が金正日に人を介して資金を献上する姿が見えてきてしまっていたのかもしれません。

佐藤勝巳氏には知人が北朝鮮に拉致された日本人被害者を救出するため日本の政界工作をする姿も見えていたそうです(同書p227)。深刻な病状だったのです。

姜昌萬社長と洪ヒョン論説委員への要望―横田滋氏の大スキャンダルとやらについて


幻覚症状を見ている重病人の文章を、どういうわけか「統一日報」は裏付け取材もせずにそのまま掲載しました。

文章が個人への誹謗を含むものなら、裏付け取材をするのが報道機関の常識ではないでしょうか。誹謗をそのまま流布されたら、庶民はたまったものではありません。

特別論説委員が紙面に書いた文章に責任を持てない新聞社とは、いったいどんな新聞社なのでしょうか。

このたびの大事故を起こした船会社のずさんな経営と、「統一日報」社の編集方針にどこか共通性があるように私には思えてきてしまいしたが、これは私だけでしょうか。

現状では、韓国人とは客船の運航や新聞の編集を誠実にできない人たちなのだなどというとんでもない誤解が日本人の中に徐々に広まってしまいかねません。

そんなことになれば隣国の実情を正確に把握できないことにもなり、日本人にとっても不幸です。

前掲書p6によれば、姜昌萬社長から洪ヒョン論説委員を通じて随筆連載の運びとなったそうです。

姜昌萬社長と洪ヒョン論説委員に改めて要望します。横田滋氏の大スキャンダルとやらの中身について、貴社が取材してその後情報を得ているなら公開して下さい。

何もないなら、「統一日報」社は横田滋氏に速やかに謝罪するべきです。

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