2014年4月11日金曜日

国家安全保衛部の金元弘部長なら金正恩を暗殺できる(康明道キョンミン大教授の予測。TV朝鮮「黄金パンチ」第46回より)

独裁者の最側近は独裁者の長所、弱点、行動方式を熟知している。国家安全保衛部の金元弘部長はおよそ30年間、保衛部長など朝鮮人民軍の中心にいた。金正恩の弱点を知っている。



思い切ったことを言う人はいるものですね。「朝鮮日報」のインターネットにあるTV朝鮮で、康明道教授(キョンミン大)が、興味深い発言をよくされています。

康明道教授によれば1958年に、当時の民族保衛相金科奉らが金日成を暗殺しようという動きがあったそうです。

最側近は独裁者の長所や弱点、行動方式をよく知っているから、最側近なら独裁者を暗殺できるし、暗殺を狙える位置にあると康明道教授はこの番組で強調していました。

独裁者の警護や反対勢力の動向調査、粛清を担当する公安関係最高幹部は最側近に必ずなるのでしょう。

スターリンとNKVDのベリヤの関係もそうだったかもしれません。毛沢東死後、江青などの「四人組」排除のために実質的に動いたのは中央弁公庁という公安部署でした。

国家安全保衛部は北朝鮮では相当な力を持っています。それゆえ国家安全保衛部の最高幹部は独裁者から警戒されてしまい、粛清されることが多かったのです。

以下、この番組で康明道教授が語っていることを書き留めておきます。

金正恩は人事刷新を進められない―自分が危なくなってしまう-



・金元弘国家安全保衛部部長は金正恩の弱点を熟知している最側近であり、金正恩を暗殺できる位置にある。

・金元弘は朝鮮人民軍武力部の保衛司令部、保衛部長など軍の中心にいた。野戦軍にも影響力を持っている。保衛部長が軍の中では一番力を持つ。

・金元弘は張成澤が主動した「深化組事件」(2万5千人を粛清)でも中心的な役割を果たした。元々は張成澤に近い人物だった。

・金元弘は崔龍海総政治局長より実質的な力を持っている。しかし、崔龍海と手を組むようなことはできない。崔龍海は軍内に人脈がない。

・金正恩はすでに金元弘を疑っているが、切ることができなくなっている。

・金元弘の前任者、兔東則国家安全保衛部副部長は粛清された。代わって金元弘が台頭してきた。

・張成澤処刑の判決を出した特別軍事裁判所とは、本来は人民武力部に属している。なぜか国家安全保衛部に移行されたが、理由があったのだろう。

・このたびの最高人民会議では誰も解任されていない。金正恩は自分に近い人物を重用したかったのだろうが、そうできなかった。幹部交代を進めれば自分が危ない。

北朝鮮の権力内部で何らかの動きがあるのか?「来週発表がある」-金元弘と崔龍海の対立か―



・北朝鮮の権力内部で金正恩暗殺の動きがありうることに対応して、中国軍が国境付近に集結している。

・中国軍が中朝国境を越えるとき、国境地域に配置されている警備隊が中国軍と戦争をするのではなく、ともに平壌に進軍することを構想している。

・北朝鮮の権力内部事情を最もよく知っているのは米国や韓国でなく、中国である。

・米韓軍事演習が史上最大の規模で行われている。それもこの件と関係がある。

康明道教授は「来週発表があるだろう」と「黄金パンチ」第46回で明言しています。一体何なのでしょうか。

こんなことをテレビで明言すれば、直ちに北朝鮮の対南工作機関ないしは金正恩に伝わるでしょうが、それを織り込んで発言しているのかもしれません。

中国が北朝鮮の権力の内部事情を最もよく把握しているという指摘は、その通りだろうと思います。中国の国家安全部は張成澤と連携していたのでしょう。

張成澤処刑後も中国国家安全部は、最高幹部の誰かを収賄や思想工作により包摂しているはずです。ひょっとしたら金元弘国家安全保衛部長がそうなっているのかもしれません。

国防委員会に新しい人物が入っている。金正日の妹、金敬姫は?



国防委員会に、趙春竜(조춘륭)という人物が入っていました。どういう人物かわかりません。金正恩が新人事を全くできていないわけではないでしょう。

金正日の妹、金敬姫はどうなっているのでしょうか?

名前が出ていないようですので、病状が相当重いのかもしれません。
金正恩に対する形容詞が「敬愛する」という程度でしかないのも少し気になっています。

康明道教授は、著書「北朝鮮の最高機密」(文春文庫)によれば、金日成の母親康盤石の親戚で、元首相の姜成山の娘婿だった方です。1994年5月に韓国に亡命しました。

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