誰にも失敗する権利がある-人生観を語る映画-
この映画では台詞の中に、いろいろな人生観が語られています。人生観を語るフランス映画は多いのでしょうか。この映画の台本をじっくり読んでみたいものです。
アメリ(Amélie Poulain)という、変わった育ち方をして今はパリに住んでいる女の子が恋を成就させていく物語です。母親のありえないような亡くなり方も人生観を語っています。
アメリは他人との関係をうまく作れなくなっています。人に対する捉え方が普通の人と違うのでしょう。
そんなアメリの眼から人々を見ているからでしょうか。この映画の登場人物はどこか非日常的です。
この映画ではアメリが周囲の人物に多少の悪戯をしますが、私はそれらが悪戯であることがなかなかわかりませんでした。
父親や、自分が今住んでいる部屋の元の住人への心温まるアメリの悪戯は、人生をふと振り返らせます。
小人の人形が世界各地を勝手に旅をする写真を見て父親が「私にはわからん」と呟きます。アメリの父親への愛情が画面から溢れてくるようです。
アメリの悪戯、想像と挑戦は人生そのもの
アメリが時折ありえないような想像をします。
人生とは、挑戦と失敗、出会いとすれ違い、思い違いや行き違いの連続なのでしょうか。それらを繰り返して自分なりの成功を掴み取っていければ良いのでしょう。
他人が何の気なしに行った言動が自分の人生に大きな影響を与えることもあります。
そこに神の意思を読み取ることができると遠藤周作は考えていたのでしょう。偶然がそれぞれの人生、そして社会を創りだす。この映画にもそんな人生観、世界観があるように思えました。
それはCatholicism(カトリック)の影響なのでしょうか。
主演のAudrey Tautouの可愛らしさと、ほぼ全体に流れている音楽がよく適合しています。Parisの街並みも心に残ります。
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