2014年10月19日日曜日

人質解放交渉を進展させるために日朝交渉を辞めるべきだ-対北朝鮮ラジオ放送で金日成を批判し国家安全保衛部と対南工作機関を窮地に陥れよう-

被拉致日本人を監禁している国家安全保衛部、対南工作機関は日朝交渉が頓挫すれば責任をとらされる


北朝鮮に拉致された日本人は、なぜ北朝鮮の一般国民のように中朝国境を越えて逃げてこられないのでしょうか。平壌近辺に住んでいるなら、なぜ外国の大使館に逃げ込めないのでしょうか。

答えは簡単で、何者かにより常に監視されているからです。監視者は人と場合により異なるでしょうが、恐らく国家安全保衛部ないしは対南工作機関でしょう。

朝鮮人民軍により監視されている方もいるかもしれません。横田めぐみさんの元御主人金英男氏は対南工作機関らしき組織に所属していました。

金英男氏は高校生のときに拉致された韓国人です。それでは被拉致日本人を救出するためには、国家安全保衛部や対南工作機関の幹部とどうやって「交渉」すればよいのでしょうか。

平壌に行き国家安全保衛部の徐大河とやらと会って「横田めぐみさん、有本恵子さん、増元るみ子さんらを返せ」と喧嘩調で言えば徐大河は驚いて返してくれるのでしょうか。

朝日と毎日の基本的見解「粘り強く交渉を」は空論だ


10月7日の朝日新聞社説「日朝協議・果敢な交渉で主導権を」は日本政府の担当者が平壌を訪問し、拉致被害者らの調査をしているという特別調査委員会に直接ただし、交渉の主導権をにぎるべく力をつくすべきだと主張しています。

10月1日毎日新聞社説「拉致再調査 北は駆け引きに走るな」は日本政府が平壌に担当者を派遣すべきか否かについては何も言っていませんが、社説の最後で次のように述べています。

「日本政府は、北朝鮮との意思疎通を密にし、早期解決に導くよう対応を強化しなければならない」。

朝日、毎日両社の社説の基本的考え方は、「日本政府は北朝鮮側と粘り強く徹底的に交渉すべきだ」ということでしょう。

朝日、毎日の論説委員の皆さんにお尋ねしたいのは、「果敢な交渉」、「北朝鮮との意思疎通を密にする」とは具体的にどのようなことを意味しているのかということです。

外務省担当者が優柔不断で柔和に北朝鮮側に接してきたから被拉致日本人を救出できなかったのか


朝日新聞論説委員の方々は、外務省の北朝鮮担当者のこれまでの対北朝鮮折衝が優柔不断だったと考えているのでしょうが、それは例えばどういう点なのでしょうか。

担当者が優柔不断だったから、北朝鮮側につけこまれて被拉致日本人を救出できなかったなどということがありえるでしょうか。

「果敢」という語の具体的中身が社説に全く記されていません。

北朝鮮の特別委員会が明確に答えない場合は、理由を厳しく追及するべきだという記述が社説にあります。

それなら朝日の論説委員の方々は、外務省の担当者が北朝鮮側と接するときの語調や表現、顔色がこれまで柔和だったから荒々しい表現や険悪な表情に改めろと言いたいのでしょうか。

外務省の担当者が怖い顔つきをすれば国家安全保衛部の徐大河らは外務省担当者に気迫負けして横田めぐみさんらを返すだろうと朝日新聞論説委員は本気で考えているのでしょうか。

外務省担当者が北朝鮮側と密接な人間関係を作れば被拉致日本人を救出できるのか


毎日新聞論説委員の方々は、外務省の北朝鮮担当者が北朝鮮側と心を開いて話し合う場を徹底的に作れば、被拉致日本人を救出できると思っているのでしょうか。

「意思疎通を密にする」という語の意味は、日朝交渉の公式折衝の場の後、外務省担当者は北朝鮮側の担当者とどこぞの高級酒場に行き、豪華な食事と酒で接待し何でも話せるような人間関係を作れということなのでしょうか。

外務省の担当者が北朝鮮側の担当者と高級酒を酌み交わしながら自分の若い頃の失敗談、恋愛話あるいは日本の政治家には放送局勤務の若い女性と噂がある人もいるというような話をすれば良いのでしょうか。

これにより北朝鮮側の担当者、あるいは国家安全保衛部幹部が日本人に親近感を抱くようになり、被拉致日本人を日本に返しても良いと思うようになると毎日新聞論説委員は本気で考えているのでしょうか。

「交渉」という語の具体的中身を考えられないのか


「粘り強く交渉を続けるべきだ」論者は、「交渉」という語の具体的中身を一切思考していないとしか私には思えない。

北朝鮮当局は金(外貨)を得るために日本と「交渉」しているだけなのです。北朝鮮当局の実情と狙いを一切考慮していない現在の日朝交渉は人質解放交渉になっていない。

外務省、朝日新聞、毎日新聞は国家安全保衛部や対南工作機関の善意に期待しているだけです。

被拉致日本人を返さねばどうにもやっていけないような窮地に、国家安全保衛部や対南工作機関を追い込まねば、被拉致日本人解放交渉は始まらない。

まずは日朝交渉を打ち切り、国家安全保衛部大幹部の徐大河による外貨獲得策動を大失敗させましょう。国家安全保衛部は黄ピョンソに責任を追及されるでしょう。

対北朝鮮ラジオ放送で金正日の女性関係を暴露するべきだ


さらに対北朝鮮ラジオ放送や海外衛星放送で金日成、金正日を批判すれば国家安全保衛部の責任は余りにも重大です。対日工作に失敗した対南工作機関も無能力者の集合体です。

対北朝鮮ラジオ放送の合間に天気予報で北朝鮮近海の天気、予想される波の高さなどを教えれば良い。

外貨獲得のためイカやタラなどをとっている朝鮮人民軍兵士も対北朝鮮ラジオ放送での金日成、金正日批判を聴くことになります。金正恩への忠誠心が地に落ちてしまいかねない。

全ては、日本との交渉に失敗した国家安全保衛部の責任なのです。国家安全保衛部が主体思想を十分習得していないから、こんな結果になったと黄ピョンソらが追及できるようにしましょう。

窮地に陥った国家安全保衛部があらゆる経路で猛烈に日本側を脅迫してきたとき、人質解放交渉が始まるのです。

日本政府は対北朝鮮ラジオ放送や海外衛星放送で次のように言えば良い。

日本軍に負けてソ連に逃げた金日成は軍事的に無能だった


「北朝鮮は直ちに横田めぐみ、有本恵子,増元るみ子さんらを返せ。金日成一味は中国共産党の指導下で山賊行為をやったから日本軍に討伐された。金日成らはその後ソ連に逃げてしまった」

「日本軍に負けてソ連に逃げた金日成は軍事的に無能だった。白頭山のパルチザン根拠地など全て捏造だ。ソ連にいた人間は白頭山に根拠地など作れない」

「金正日には金英淑、ソン・ヘリム、高英姫、金玉という女性がいた。他にもいるだろう。高英姫は元在日朝鮮人で、金正哲、金正恩、金予正のお母さんだ。ソン・へリムは金正男のお母さんだ」

「高英姫の妹は米国に亡命した。金正日の長男、金正男はマカオや欧州に出没している」

「金正男には息子がいて、パリで勉強している。金日成の孫や曾孫は主体革命偉業と無縁の暮らしをしている。白頭血統とやらの中には資本主義の水に浸かりきっている者もいるのだ」

この程度の情報が北朝鮮の住民に広がれば、「誰でも首領冒涜罪」になり国家安全保衛部が存亡の危機となることに留意されたい。

金日成、金正日の家族関係を知ることそれ自体が、「首領冒涜罪」なのです。

対日工作に大失敗した対南工作機関も黄ピョンソや金正恩に責任を追及されるでしょう。放送を辞めて欲しければ横田めぐみ、有本恵子,増元るみ子さんらを返せば良いのです。



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