「唇と歯の関係」と言われた中朝関係は過去の遺物となった
暴力団間ではある時期には蜜月関係でも、大幹部が亡くなったことや様々な利害関係の衝突により、抗争が始まることがあります。
中朝関係とは、大きな「~組」と規模は小さいが「武闘派」と世間で言われる「~組」の関係に似ています。
中朝関係は、毛沢東、周恩来、鄧小平、金日成が生きている頃は「唇と歯の関係」と言われたそうです。これは恐らく、中国共産党大幹部がそう認識していたことを表す表現なのでしょう。
毛沢東がそういったのかもしれません。毛沢東はたとえ話が得意でした。
彼らが亡き今、中朝関係は徐々にほころび、今では対立関係、公然と批判しあう一歩手前としか思えません。金正恩はいまだに訪中していない。金正恩は習近平の面子をつぶしています。
中朝関係改善は当面不可能でしょう。中国人は面子をつぶされることを最も嫌がります。
7月24日「労働新聞」が中国を批判
「朝鮮中央通信」によれば、7月24日の「労働新聞」掲載の個人論説で国連安全保障理事会の決議を批判しています。その中に次の記述があるそうです。
「世界に公正な秩序を打ち立てるべく先頭に立たねばならない国が、その誤りをはっきり認識しているにもかかわらず自国の利益を優先させ米国に盲従しているのは悲劇である。
これにより、米国はますます横暴になっている。」
この記述は、どう読んでも中国批判としか私には思えません。まさかロシア批判ではないでしょう。
現時点では、中国が北朝鮮に一切原油を売らなくなっているとは考えにくい。そこまでやっていれば、もう北朝鮮の原油備蓄が無くなっていてもおかしくないからです。
しかし北朝鮮による中国での「外貨稼ぎ」が何かの理由で、相当困難になっているのではないでしょうか。この間の中国による韓国接近に怒っているだけとは考えにくい。
北朝鮮が「労働新聞」で中国を批判していることはすでに、習近平ら中国共産党最高指導部に伝わっているはずです。
習近平の面子をつぶすような言論を、中国共産党が許すとは到底考えられない。中国は北朝鮮の石炭や鉄鉱石を二束三文でしか買わなくなるかもしれません。
中国で「外貨稼ぎ」をしている朝鮮人民軍傘下企業の労働者や国家安全保衛部が運営する企業の労働者にたいする工作を中国の国家安全部はさらに強化するでしょう。
暴力団は金が入らなくなると内部抗争を始める
暴力団は、金が入らなくなると必ず内部で抗争を始め、弱体化していきます。
暴力団を解散に追い込むためには、彼らへの資金流入を止めることとともに、組員の組長や若頭に対する忠誠心を弱めねばなりません。
日本政府は、対北朝鮮ラジオ放送で金日成、金正日を批判するべきです。「全社会の金日成・金正日主義化」「チュチェ思想による全社会の一色化」を困難にすればよい。
対北朝鮮ラジオ放送開始時の音楽を韓国の歌謡曲にして、そのあと金日成や金正日を批判すれば良いのです。
韓国社会の情報がさらに入っていけば、金日成や金正日への敬愛心など吹き飛びます。自由な社会の素晴らしさは、音楽を聴いてもわかるものです。
「金正日将軍の歌」とFrance GallのElla, Elle l'a(Ella, She has it)では比較にならない。毛沢東讃歌「東方虹」のほうがまだ金日成、金正日讃歌よりはましなように私は感じます。
北朝鮮の住民が、仏の若手女性歌手Alizeeの「J'en ai marre」(私はうんざり)を映像で観たら驚愕するでしょうね。you tubeでこれは簡単に視聴できます。
画面に朝鮮語の翻訳をつけて、録画したものを朝鮮族を通じて北朝鮮に普及するべきです。金正恩はフランス語を流ちょうに使うようですから、案外金正恩がAlizeeを気に入るかもしれません。
ふざけているように思われるかもしれませんが、「全社会の金日成・金正日主義化」「チュチェ思想による全社会の一色化」を妨げるあらゆる言論を北朝鮮に流入させることが、被拉致日本人救出につながるのです。
金正日が「苦難の行軍」の時期、各地にある別荘で贅沢なことこの上ない生活をしていたことを、藤本健二さんの著作「金正日の料理人」などにより暴くべきです。
下記に、7月24日「朝鮮中央通信」の該当部分を抜粋しておきます。
It is tragic that the countries which should take the lead in establishing a fair world order prioritize their interests and turn blind eyes to the UN moves even though they were clearly aware that those acts were wrong.
This made the U.S. get more violent day after day.
비극은 세계의 공정한 질서를 세우는데 앞장서야 할 나라들까지 잘못되였다는것을 뻔히 알면서도 자국의 리해관계만을 우선시하며 묵인하는 태도를 취함으로써 미국이 갈수록 횡포해지고있는것이다.
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