日本共産党の総選挙政策をざっと読みました。総選挙政策/なにより、いのち。ぶれずに、つらぬく/2021年10月11日 日本共産党 (jcp.or.jp)
何より、いのち。という訴えで、上記文書は軍縮への転換、中国の「脅威」を利用して軍事力増強をはかる動きに断固反対と明記しています。
本ブログでは繰り返し論じてきましたが、日本共産党は中朝露の軍事的脅威、中朝露による日本攻撃の可能性を認めません。
中国が日本を攻撃する可能性があるから、これを抑止するために自衛隊は強力な反撃力を保持せねばならないという人は右翼反動で安倍の手先などと日本共産党員は本気で考えています。
中国の「脅威」を利用して軍事力増強をはかる動きに断固反対、なのですから。この点では、殆どの立憲民主党議員も同様でしょう。
日本共産党は中国共産党を覇権主義と批判していますが、軍事的脅威であることは上記のように強く否定しています。
朝鮮労働党についても同様です。
レーニンの帝国主義論の見地では、日本がアジア最大の戦争国家
日本共産党はレーニンの帝国主義論の見地から、自分たちは戦争の起こる原因を解明したと信じています。科学的社会主義の経済学云々という話です。
レーニンによれば、帝国主義、金融資本が戦争を起こします。
現代では、多国籍企業の権益を守るために、多国籍企業の指令を受けて動く政府が侵略戦争を起こします。
この見地から、多くの多国籍企業の本拠地であり、世界の帝国主義アメリカがアジアでも侵略戦争を起こすという結論になります。
レーニンの帝国主義論の見地では、アメリカに従属している日本はアジアで最大の戦争国家です。
日本が直面する最大の脅威は、日本政府の軍拡です。日本政府が米国の世界戦略に追随する中で、海外で武力行使を実行し侵略戦争を行う。
ここに日本の平和を脅かす核心がある、と日本共産党は宣伝しています。
不破さんは中朝と連帯し、反ファシズム統一戦線結成をめざした
科学的社会主義の経済学では中朝露は帝国主義ではないので、侵略戦争を起こしません。
中国やロシアに多国籍企業がない、帝国主義ではないとは随分変な話ですが。科学的社会主義の経済学者は、中国共産党の対外政策を分析できない。
朝鮮労働党は世界各地に拠点を持ち、麻薬や武器、偽札などを輸出しています。日本共産党は朝鮮労働党の動向については見ざる、言わざる、聞かざるを貫いています。
中朝は日本の軍拡を批判しています。朝鮮労働党はアジアから米軍は出ていけ、と長年主張しています。この主張は日本共産党の憲法九条を生かした外交、論と一致しています。
従って二十年ほど前に不破さんは、中朝を大局的には平和勢力と見たのです。
不破さんは中朝と交流を深め、連帯して戦争国家日本を包囲する反ファシズム統一戦線結成を構想していたのでしょう。
不破さんは、中朝が行ってきた人権抑圧について一切の思考をしなかったのでしょう。
日本共産党は日本国家の国防力を皆無にしたいー憲法九条教徒は日本を滅ぼす
日本共産党員は、日本政府がアジア最大の戦争国家で中朝を大局的には平和勢力と信じていますから、中朝による日本攻撃など想像もできません。
金正恩と朝鮮労働党は、日本への核ミサイル攻撃を公の文献で示唆しているのですが、日本共産党と左翼人士は完全沈黙です。
日本共産党員にとって最も大事なことは、自衛隊解散、日米安保廃棄で日本国家の国防力を皆無にすることです。
これの実現のためには、多数の国民が日本国家の国防力を皆無にしよう、と声をあげるようにせねばならない。
それが無理なら、可能な限り自衛隊保有の兵器を削減せねばならない。憲法九条完全実施に少しでも近づけねばならない。日本共産党員の心中はこんな調子です。
これでは、日本共産党が安全保障政策などつくるはずもない。最大の安全保障政策は憲法九条完全実施だ、と信じているのですから。
憲法九条教徒は日本を滅ぼします。憲法九条教徒は、中朝露の真の友人です。
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