2021年10月5日火曜日

松竹伸幸さんの日本共産党に関する疑問に答えるー日本共産党はレーニン主義の党

 日本共産党はなぜソ連や中国の核軍拡を批判できなかったのか

松竹伸幸さんがブログで、日本共産党がアメリカと日本を主な批判の対象にし、ソ連や中国を同列に批判しなかったのはなぜか、という疑問を提起しています。

松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba (ameblo.jp) 

志位さんや小池晃書記局長が松竹伸幸さんの疑問に答えるとは思えないので、憚りながら私がお答えしてみます。

日本共産党の平和理論は、レーニンの帝国主義論を基礎にしています。

レーニンは金融資本が戦争を起こすと説きました。

金融資本を現代風に解釈すれば、多国籍企業がこれに相当します。

多国籍企業の世界各地での利潤を確保するために、米国とその目下の同盟者、日本が世界中で戦争を起こすのです。

従って米国は世界最大の戦争国家、日本はアジア最大の戦争国家です。

現代日本は、米国が世界各地で行う侵略戦争に自衛隊が協力することにより、戦争に巻き込まれうる。

ここに、平和の問題の核心がある。志位さんはこんな話を繰り返しています。

中朝は覇権主義だが、大局的には平和勢力ー日米安保を批判するから

中国共産党、朝鮮労働党は覇権主義という点では大いに問題がありますが、日米軍事同盟を批判しているので大局的には平和勢力です。

朝鮮労働党は一貫して、朝鮮半島から米軍は出て行けと主張していますから、日本人や韓国人の拉致、政治犯の処刑などの問題点はあっても大局的には平和勢力です。

この見地から不破さんは、中国共産党、在日本朝鮮人総連合会と交流を再開し、日本政府を包囲する反ファシズム国際統一戦線結成を展望していたと考えられます。

中国共産党、朝鮮労働党こそ全体主義そのものではないか、という方もいるでしょうが、日本共産党の平和理論では中朝は平和勢力なのですよ。

日本共産党の平和理論から考えれば、松竹伸幸さんは戦争を起こす起動力となっている米帝国主義及び日本の独占資本と、米日の戦争策動に反対する中朝を同一視しています。

松竹伸幸さんは階級的視点を失っている、という話になりそうですね。

レーニン主義者はステレオタイプ思考に陥る

本ブログでは繰り返し、日本共産党の平和理論を説明してきました。

黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 松竹伸幸さんは日本共産党のアメリカ帝国主義論に反対なのかー日本共産党のステレオタイプ思考の根源は、レーニンの帝国主義論ー (blueribbonasiya.blogspot.com)

日本共産党がステレオタイプ思考に陥り、アメリカと日本を主な批判の対象にしてソ連や中国を同列に批判しなかった理論的基礎は、レーニンの帝国主義論です。

松竹伸幸さんは、岡本博之さんの「科学的社会主義 上」や、林直道教授の「経済学」(新日本新書)を御存知でしょう。

正統派マルクス主義経済学なら、上記のような結論が出ると考えます。

正統派マルクス主義経済学者は、中朝の軍事力の分析など一切やりません。ステレオタイプ思考そのものですから。上記の本にソ連の軍拡分析などありません。

松竹伸幸さんの何かの御参考になれば幸いです。


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